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敬愛する真喜志康忠氏の孫【Coccoの快挙!】たまたまNHKの歌番組をみました!

2011-09-21 11:04:19 | グローカルな文化現象
普段、テレビはあまり見ないのですが、たまたまHNKの前宣伝(NHK総合「SONGS」)でCoccoの番組を知って、携帯画像で見ました。聴きました。大きな目などは真喜志康忠氏の奥さまの八重子さんにそっくりな方だと思います。真喜志家の優れた感性(知性)を継承された女性なのだとなんとなく納得がいきます。女子学生たちと以前豚の面白い歌(My dear pig)を歌って楽しんだことがありました。食べられる豚の気持ちになって歌った歌(?)で、それが軽快なリズムでおまけに英語のフレーズも入っていて、18~20歳の女子学生たちはとても楽しんでいましたね。その後イギリスに留学されたとか、またお母さんになったとか、聞こえてきたりしたのですが、その後、浜辺のエコー運動への取組、絵本、家族を描いた小説と、いろいろな表現活動に取り組んでいる彼女の姿は地元の新聞でも見かけました。新聞にエッセイも継続して書いていたようです。ただあまり文章に目を通したことがなく、彼女のナイーブな感性をまるごと受け取るということがないのが事実ですが、ただあの大きな目と共にうちなーなまりでそのまま語る姿に、真喜志康忠氏の面影を感じさせます。

真喜志康忠氏がまだお元気の頃、上間初枝氏&真喜志氏の琉球舞踊道場にはCoccoが高校生の時描いた絵画が掲示されていました。その道場で彼女がインタビューを受けた事や、その時撮った写真が真喜志氏の著書【沖縄芝居と共に】の表紙になったことなど、祖父と孫のあの磁場なり時空にあったものがこのように残されたことに感慨深いものを覚えます。

NHKのその歌番組の中でかつての琉球舞踊道場が顕れ、真喜志康忠氏の笑顔溢れる顔もまた紹介されていました。懐かしいですね。その空間は私もまた何度もお尋ねしてお話を伺った場所でしたので、今病院のベッドの上で氏がどんな意識の中に佇んでおられるのかーーー。あなたの魂はこのように継承され、表現者としてのCoccoさんは世界へまた羽ばたいています。真喜志氏のお孫さんは優秀で琉球大学医学部の学生もいました。ドイツに1年留学して医学部に合格した彼女Xはとても才気闊達で今は医療現場で働いているのかもしれませんね。流暢な英語で都市伝説について発表していた彼女Xは、とても印象に残っています。

NHKで歌った曲は

NHK総合 2011年9月14日(水)22:55~23:24
<演奏曲>
・Cocco「強く儚い者たち」
・Cocco「Raining」
・Cocco「絹ずれ」

また映画についてサイトにあったのをそのまま紹介します。
それは最新音楽ニュース:ナタリーの中からもってきました!彼女のOfficial Siteもありますね。


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Cocco主演映画がベネチア映画祭で2冠達成の快挙

関連アーティスト: Cocco

2011年9月12日 21:16 520


映画「KOTOKO」のワンシーン。


映画「KOTOKO」のワンシーン。


Coccoが主演する塚本晋也監督映画「KOTOKO」が、「第68回ベネチア国際映画祭」においてオリゾンティ部門グランプリ(最優秀作品賞)とシルバーマウス大賞をダブル受賞した。

グランプリを獲得したオリゾンティ部門は、メインコンペ作品を上回る斬新性と先鋭性のある作品を集めたコンペティション部門。 一方シルバーマウス受賞となった併設部門の「ゴールデンマウス」は、イタリアの映画WEBサイトの評論家によって選ばれる投票部門で、ゴールデンマウス大賞はメインコンペ出品作、シルバーマウス大賞はメインコンペ以外のベネチア映画祭出品作が候補となった。

この受賞に関して、Coccoは「協力してくれた家族、友人、仲間達に感謝します。どうかこの映画が愛する人たちの力になりますように」と喜びのコメントを発表。塚本監督も現地の受賞スピーチで「この賞を、たくさんのものをこの映画に注いでくださった、主演であり、日本の最もすばらしいシンガーソングライター、Coccoさんに捧げます」と語った。

映画「KOTOKO」は、懸命に生きようともがく1人の女性を描いた人間ドラマ。日本公開は2012年春を予定している。

また、Coccoは今週9月14日(水)放送のNHK総合「SONGS」に出演。この番組では彼女が故郷・沖縄の母校や思い出の場所を訪ね歩き、自身のルーツを語るほか、スタジオライブで「強く儚い者たち」「Raining」「絹ずれ」の3曲を歌う。



Cocco コメント


千羽鶴を折りながら、泣きながら、祈りながら、震災直後にクランクインし、究極のアナログ手作業で作った映画 「KOTOKO」がグランプリを受賞したことを嬉しく思います。
協力してくれた家族、友人、仲間達に感謝します。
どうかこの映画が愛する人たちの力になりますように。



Cocco official Site
ナタリー - Coccoが塚本晋也新作で映画初主演、ベネチア映画祭へ

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KOTOKOは是非見たいですね。ただワタシの関心はやはり真喜志康忠氏の方にあり、氏の孫の活躍は「真喜志康忠が象徴する沖縄芝居や組踊」の延長にあるものとしての現在という感じがします。沖縄の感性がもたらしたものが、個有の何かをまたかもしてそこにあるという事は確かな事実でしょうし、可愛い女というより強烈な女性(実存)を感じさせるCoccoのしかしどことなく神経質そうで、身体ごと背負っている痛々しさが迫ってもきます。人は自らがよって立つ風土や歴史、文化の上にまた生き生かされている事は無視できませんし、その上に立っている感性のまた一つの在り様としてのCoccoさんがいるのですね。彼女の歌詞はユニークですね。特別歌がとてもうまいという感じはしませんが、そこは独特な個性が聞かせるもの、それが滲んでいると言えるのかもしれませんね。

彼女の中に見え隠れする真喜志康忠氏や八重子さんの命の揺らめき、それは紛れもなく、近代沖縄が背負ってきた傷でもある、そう言えるのかもしれません。

(写真は2002年の出版記念会にて、パシフィックホテル)

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