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小原真史著『帝国の祭典ー博覧会と〈人間の展示〉』を読みたいと思ったのは、展示だけではなく、氏の喜劇『人類館』上演後(11月5日)のアフタートークでの発言を拝聴して、なるほどと新しい指摘に驚いたゆえでもある。この有名な1903年の大阪・第5回勧業博覧会会場近くで開催された「学術人類館」で展示された人々の集合写真について、小原氏は真ん中に座っているアイヌの男性とその和装の妻、また学生帽をかぶった息子についてお話した。好んで展示に参加したという説は、従来の屈辱的に(差別的)に人類館に展示された人々のイメージとは異なった。
自由意志で何らかの目的をもって展示された人々だという側面を実証したのである。その写真に展示されている人々について、詳細に調べられたのかどうかは、著書を読めば答えがあるのかもしれない。
加害や被害、差別者と被差別者の二項対立とも異なる事実なり、新しい解釈による歴史が予見できるような~。是非著書を紐解きたいと思う。
9月23日から11月6日まで展示された写真の数々はとても興味深かった。
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