志情(しなさき)の海へ

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脱植民地と芸術のテーマをネットで拾ってみた!沖縄で脱植民地芸術研究会が発足しているようだ!伝統芸能や空手は優れた脱植民地芸術だね!

2023-10-08 16:17:36 | グローカルな文化現象
確かすでに10年前だが、ミュンヘンの国際学会のテーマの中に脱植民地が入っていた。オーストラリアのアボリジの演劇やアートが紹介され、かつて彼らの遺骨やアート作品が英国に収奪された事実が報告され、その変換運動があり、一部は変換されたことが基調講演で報告されていたと記憶している。脱植民地、ポルトコロニアルな文化運動は21世紀に入って闊達になっているのだろうか。琉球人の遺骨を京都大学が変換しない膠着状況も続いている。京都大学は琉球人遺骨として、認知している。確か、このブログに当時の記録が残っているの思うのだが~。
 EUやカナダ、オーストラリアの研究者はポストコロニアルなテーマ研究がすすんでいる印象を持った。その点、日本の大学は、遅れている。脱植民地やポストコロニアルな理論は、昨今は日本そのものが、宗主国アメリカの植民地だという論調がSNSで頻繁にみられるようになっているゆえに、戦後78年も過ぎて逆戻りしたような風潮に思えるが、戦後日本の歴史を捉え返す上で、まだキー概念になりえるのだろうか。
 沖縄の場合、1879年の明治政府による琉球併合以来144年になる。まさに植民地的政策の中に置かれ続けてきた。1609年の薩摩による琉球王国侵略以来、中国と薩摩に両属してきた琉球ゆえに、その歴史は400年になるのだろうか。その中で小さな貧しい王国は国家としての舵取りをしてきたのだ。
 その点、脱植民地のテーマが生々しい沖縄である。日米による二重の植民地政策の中に閉じ込められている沖縄の現況である事実をどう捉えたらいいのか。かつて作家の大城立裕氏は日本が変わらない限り、内国植民地沖縄は解放されないと話していた。世界の植民地諸国と連帯する必要があるのだろうか。昨今アフリカのフランスの植民地国家が、フランスに反旗を翻している。フランスがアフリカから収奪している富で潤てきたのだという事実に、驚いた。
 世界にはまだまだ多くの植民地国家がある。物理的に精神的に収奪され続ける多くの人々の存在がある。
一方で越境する植民地政策も新植民地主義もはびこっている。世界は複雑に変化しているのだろうか。
 脱植民地芸術を考える時、優れて世界に発信できる沖縄の伝統芸能や演劇作品は、脱植民地の秀逸な文化運動そのものになりえる。それは琉球・沖縄の独自の誇りであり、美であり、歴史や文化の結晶に他ならないからだ。沖縄の伝統空手Martial artもまた優れた脱植民地芸術でありえる。Martial Artsである。
★「グローバル化する現代アート 日本はどこへ向かうのか」(視点・論点)
★デザインをみんなのものに。日本のデザインの脱植民地化を考える
★文化多元主義・脱植民地主義をめぐる、国際美術展の変遷 -アジア美術再考- http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/kidlat/kadaiseika/akahanepaper.pdf

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