
(この本は2006年に出版されていますが、安く手に入りました。)
伊波普猷がなぜかヘタイラに言及していて、ヘタイラ=美しい芸妓(美らジュリ)と定義しました。琉球で一番美しい女性たちは分ジュリ、オカイヤジュリと呼ばれた遊里の女性たちだったのですね!王女や王妃の美は?なぜかほとんど描写されていませんね。描写するにはあまりに秘匿された存在だったのですね。女性の美は遊里にあったのですね。組踊に登場する男性が女装した女性たちの衣装は遊里の美らジュリの扮装に似ていたでしょうか?薩摩の侍たちは琉球で刀を差して跋扈していますね。組踊の按司のように刀を差していますね。
ギリシャではベストセラーになったとか、つまり日本でいう花魁や芸者物語のようなものかもしれませんね。しかし、ヘタイラについて、面白く書かれています。さて琉球・沖縄のヘタイラにも名高い優れた芸妓がいました。ヘタイラは王の妻になったり、ソクラテスやプラトンとも対話できる知性溢れる美女だったのですね。そうした対話を芸能(精神の解放)を嗜み、性を楽しめる女性たちは、いたのですね。セクシュアリティーの解放(空間)から疎外され、分断されてきた多くの女生たちがいた一方で自由な女に見えるヘタイラはどうだったのでしょう?現在、美しく才気あふれる女性たちはどの分野でもみられます。男性と同じ自由意志、能力をもった存在ですね。大統領として国を治める方もいますね。2000年の歴史を経て、ヘタイラは花魁や妓生のように、過去の産物になったのでしょうか?それとも現在形のヘタイラは存在するのだろうか?