
実演家を芸術監督に養成するために、特定の実演家が優遇され、またそのステイタスをうまくご自分のために利用する事例を前に、多くの実演家の皆さんが「これはおかしい」と不満を持っていることは、十分想像できます。
現在の監督は金城真次さんですが、琉球舞踊の力量は必ずしも優れてはいません。組踊の女形としても彼より技量の高い実演家は30代から50代にかけて何人もいます。しかし、なぜ「国立劇場おきなわ」と協力する舞台公演に、賛助出演するとはいえ、芸術監督の金城さんがそこに並ぶのだろうか。
日本の歌舞伎界の華、坂東玉三郎さんの『お話と舞~沖縄スペシャル』公演を企画したのは琉球放送事業部です。高額なチケット代でもおそらく「なはーと」の大劇場は満杯するでしょう。それだけ、日本全国に、世界的に評価の高い人間国宝の歌舞伎俳優です。
素踊りです。沖縄でも男性舞踊家が「素踊り」に挑んでいます。そのメンバーでもない方々が今回玉三郎さんの「素踊り」に脇役で琉球舞踊を披露するということですが、琉球舞踊や組踊の保持者の方々にも優れた舞踊家は健在です。
いつも決まった顔ぶれではない、重厚な琉球舞踊の実演家の登場を見たいものです。

https://eplus.jp/sf/detail/3669000001
さて以下のチラシも「なはーと」にありました。同じ顔ぶれが並ぶ昨今です。
玉城 匠さん急にモテモテですね。国立劇場おきなわの自主公演のほとんどに出演しています。同じ顔ぶれが並んでいると、敬遠したくなるのはなぜでしょうか。もっと力量のある実演家の舞台を見たくなります。
「国立劇場おきなわ」の自主公演のキャスティングは、同じ実演家を何度も出演させる「不公正さ」を、是正してほしいですね。
