谷田嘉子 、金城美枝子両家元の玉城流扇寿会のホープだった小渡さんが、なぜ組踊、琉球歌劇、琉球舞踊から身を引いたのか、謎のままです。両家元はあれほどの逸材の小渡さんをどうして舞台から引退することを止めなかったのだろうか。疑問は残ったままです。小渡さんより若い金城真次さんは、扇寿会の家元も応援だということは実際の金城さんの独演会に寄せた両家元の祝福のことばから如実です。
あれほど舞台映えする美しい立役は他にいません。佐辺良和も宮城茂雄も、もちろん金城真次も見劣りします。玉三郎より美しい男性舞踊家であり、立役です。
玉三郎さんの新作組踊の舞台は、京都の南座で観劇したのですが、琉球古典作品の主人公の聞得大君の役でしたが、横から見た玉三郎の姿形は美しくはなかったことが今でも脳裏に刻まれています。歌舞伎の女形のかつらと沖縄の結い髪の差異だが、玉三郎の横顔が美しくなかったことは驚きでした。女形のかつらをかぶった艶やかな姿と対照的に、首がなぜか長く見えた聞得大君でした。
沖縄の伝統芸能の指導者のみなさんは、小渡和道さんのような優れた芸能者をなぜ活かすことができなかったのでしょう。小渡さんは、もはや「伝説の芸能者」になってしまったのでしょうか?残念です。
小渡さんの舞台写真はたくさん撮っています。特にアメリカの公演で~。それを紹介したいのですが~。ネットでもあまり画像が多くないですね。ちょっと現在の取り組みが終わってからでも~。小渡さんのこの間の舞台写真は多いかと思います。ぜひ写真集を出版してほしいですね。小渡さんの舞台にため息をついていた多くの女性観客がいました~。