志情(しなさき)の海へ

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横浜市港北区で初のストロンチウム検出と岩上安身、一方で吉本隆明は科学技術による原発擁護?

2011-10-13 18:40:00 | グローカルな文化現象
楽観的唯物論者だね、吉本隆明という人は、と若者に話しかけた。彼が核廃絶に関してはそれを超える技術【兵器】による無化しかないという発言に注目していたので、つまり彼の論はあくまで弁証法である。止揚するする他ないという考えで、それからすると、原発に関しても吉本は楽観的な論調にならざるを得ない。つまりその悪魔のような原子炉を完璧に安全なものにし、管理する知の探究(ロマン主義)を是認するということになる。その事をハイティーンの若者に話すと「あいつバカじゃないの」と言い切った。10年後の日本では関東地域で絶対に癌患者多発だよ、制御できないからこんなことになったんだろう。あいつバカだよ、とのことーー。

「ダムが一番発電では効率がいいんだよ。原子炉はもうかるということで切り替えていったんだよ。日本の全電力のわずか5%だよ!」は、昨今のネット情報にかなりアクセスしているのらしい若者の発言である。

若者はもっと恐ろしい発言をする。人間を食べた魚が泳ぎまくっているんだね。海も汚染されていて、さてどうなるのだろう。66年前この沖縄の地では人間(屍肉)を食して異常に大きくなった植物や穀物の話がまことしやかに伝えられてきた。そこから生まれた優れた詩篇もある。

血を肉を食したギンネムの異様な艶!
罪、原罪、生きていることの罪、生きて死ぬ循環、悪と善、その蔦のようなからまりを生きている。

若者たちのセンスにいつもびっくりするのは、すでに幼いころからアニメや漫画の世界で、世界の破滅後の物語をインプットされている、という事である。つまり彼らは、すでに柔らかい五感の中でこの地球の破滅をかぎ取りながら、知的構築を学校というシステムの中で強要されてきた感性を生きてきたモノたちである。

はじめに世界は破綻していた。それも第三次世界大戦(核戦争)後の荒廃した中の物語である。そこにモンスターハンティングや巨大ロボットの登場である。ガンダムなど、その物語は単純に見えるのだが、背後に悲しみが漂っている。それに比べると研究者(大学人)が書く論文は、楽観的知的ショーケースに見える。並べられると同じファッションショーのようなことばの羅列に見えなくもない。いったいこれは何?膨大な引用が、誰かのことばの衣装を借りなければ己を語れない悲しさを感じさせる。

なぜか若者たちのこの直観・感性に何かを期待したい思いがある。彼らの感性・知性こそが未来の地球を築き上げて行く。破壊・破滅した世界から構築されていくもの、そのあたりに何かの兆しがありえるのではないだろうか?

戦争の世紀、20世紀を経て21世紀、冒頭から9・11が勃発、世界はあわただしい変動の中に揺れている。そしてさらに、宇宙へと飛び出す気配の中にある。それもすでに物語としては頭の中にインプットされたイメージである。イマージネーションが先行する。そして無限の世界へ。無限の究極的な真理や善や美を求める。果てのない旅ーー!いいね!We have to strive till the moment we pass away dreaming something much beautiful world and LOVE!

以下は吉本隆明の発言です!

「原発をやめる、という選択は考えられない。原子力の問題は、原理的には人間の皮膚や硬いものを透過する放射線を産業利用するまでに科学が発達を遂げてしまった、という点にある。燃料としては桁違いに安いが、そのかわり、使い方を間違えると大変な危険を伴う。しかし、発達してしまった科学を後戻りさせるという選択はあり得ない。それは、人類をやめろ、というのと同じです。
だから危険な場所まで科学を発達させたことを人類の知恵が生み出した原罪と考えて、科学者と現場スタッフの知恵を集め、お金をかけて完璧な防禦装置をつくる以外に方法はない。今回のように危険性を知らせない、とか安全面で不注意があるというのは論外です」

若者は言いました。「人間が選択するんだよね。太陽エネルギーをもっと有効に利用できるし、他のEGの開発に頭脳を使った方がいいよね」



≪写真はすでにハロウィーン(10月31日)の飾り付けをした建物を車から撮った。ハロウィーンの由来は、 ケルト人の1年の終りの10月31日!この夜は死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていた。これらから身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていた、という。沖縄の旧盆と似ているようで似ていない≫

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