神々しい姿に息を呑むと同時に、この贅沢な短い時を、その美しさを闇に吸い取られるよう、ひっそりと宙に顔を向く姿にわびしさも感じる。 懐中電灯に照らされてはじめて、その神々しさは感知される。小雨に打たれながら、屹立しているその姿を脳裏に焼き付けよう。 闇はドラゴンフルーツの美しい造形に驚愕するだろうか。この純白な花は、雨の雫と共に一夜を過ごすのだ。 私の眼は、感性は、花に魅了され、このまれなひと時の幸 . . . 本文を読む
今朝、やはり小ぶりの雨の中、項垂れる花に驚く。花には甘い香りは漂わない。 宙に顔を向けることなく雨にうたれる。明日は台風の襲来だ。すぐ隣の蕾は、突っ立っている。今夜満開だろうか。24時間の差だろうか。 夜中に見守りたい。昨夜、まさか開花が予測出来なかった。その場に居合わせなかったことが悔やまれた。 母が大切に育んでいた月光美人が思い出される。深夜に豪華に咲き誇る花々の魅惑は何とも言えない。言わば夜 . . . 本文を読む