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志情(しなさき)の海へ

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松下優一の「〈沖縄文学〉の社会学ー大城立裕と崎山多美の文学的企てを中心に」←博論、興味深い!

2016-10-31 13:55:13 | 沖縄文化研究

    (獅子とキャンパスの神様のイソヒヨドリです!)

松下さんの博論はネットで222ページ読めます。社会学、特に場の視点からの文学批評ですが、言語の問題が大きいことが分ります。ウチナーグチ、沖縄語、沖縄方言の表象(表出)が大きな課題として迫ってきますね。
この間の多様な批評が総体として迫ってきます。

松下さんの論文以上に感銘を与えたのが鈴木直子の「大城立裕におけるアイデンティティと言語ー二つの「カクテル・パーティー」をめぐってー

です。これもネットで公開されている論文です。なかなか鋭い論稿ですね。

「大城立裕の沖縄語の発想を翻訳すべきである、という信念の背後には、沖縄語が独立した独自の体系であるならば、日本語の表現領域をひろげるだけのインパクトがあってしかるべきである、という発想があると思われる」鈴木直子

「沖縄は独立した文化圏であり沖縄語は正しく使わなければならない。日本とは異なる文化圏であり、それは独自の独立した文化である」鈴木直子の言説である。

松下さんの論文では相対的な視点が見えて良かったです。日本への同化論、反復帰論、でも多様な様相が見えてきます。大城立裕さんの凄さが迫ってきますね。神話原型、の女文化、も基層にあるのかもしれないのですが、米須興文先生と作家の共謀的仕掛けの批評等もなるほどで興味深いですが、比較、普遍化への視点があるのですね。

以上、関心があって読んでみました、沖縄文学に関心のある方は読んでみてください。「ことば」ですね。ウチナーグチの位相は深くて多様で、アイデンティティの「核」コア、ですね。

動じないイソヒヨドリさんです!獅子に劣らないですね!小さな巨人に見えます!


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