志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいてもつながりあう21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

神の道にも根があって初めて芽が出る!神社は表の道理で御獄(うたき)は裏の道理、すなわち奥宮で表裏一体をなす!

2023-01-04 06:49:27 | 沖縄文化研究

     天と地ぬ情き、地球ぬ隅々に満ちてぃ
    琉球弧と島人ぬしなさき(志情)明日んまた!
去年のお正月データがメールで送られてきた。1年前を振り返っていろいろと記憶が戻ってきた。
 (愛らしい提灯が並ぶ)
1月3日、あらためて沖宮を散策した。古代信仰研究者の案内で、つまり表の神社や御嶽だけではなく、古来からの信仰の清浄なる空間を案内してもらった。そしてとても貴重な本を紹介していただいた。
 (神託の力は大きい!)
戦後、昭和28年に神託によって修業し、沖宮を再建した比嘉真忠氏の著書である。沖宮霊木の根源は奥武山の天燈山と神示があった、という事である。1975年に奥武山の東側に創建され現在に至り、令和2(2020)年から単立神社になっている。

表の騒々しい人の流れからそれて浮島だった奥武山の奥を歩くと、若い娘が母親(師匠なのかもしれない)に見守られながら深い祈りをしている光景に出くわした。どうも神人になるための修業中とのことだった。彼女が跪いて祈願していた対象は「うてんうやがなし」天主大御神や他の古びた石碑だった。手のひらを広げ熱心に祈っている姿を見ると、神託はあり、不可視の霊なる世界が存在することが、目の前の姿からうかがえた。母親(師匠)らしき女性から、祈願(御願)のために本土各地を訪問するような事が片言の語りで伝わってきた。つまり依頼があるのだと推測できた。
 (神人になる修業中だという!)
修業中という事は、神人になるために神託にそって御嶽などを巡って啓示を受ける旅を続けるのだろうか。以前出会った神女の女性はアメリカにも中国にも行くよ、英語や中国語は日本語に翻訳されて聞こえてくると話していた。不思議な世界である。
 (霊石、霊岩信仰が~!)
世持神社にも赴いた。沖宮由来の古木が霊木として祀られている。現在は天照大御神(天受久女龍宮大御神)である。太陽神(ティダ)信仰であり、日本の神話と類似する。阿弥陀如来、薬師如来、十一面観音を以前は祀っていたのらしい。神社に釈迦は祀られていない。熊野権現、伊弉冉尊、早玉男尊、事解男命が祀られている。それは波之上、識名宮、天久宮、金武宮、沖宮、末吉宮、普天間宮の七社が類似する。安里八幡宮だけ異なるようだ。
(安里八幡宮はどうしても尚徳王が念頭に浮かぶ!クーデターで失脚した王)
安里八幡宮は熊野権現を祀ってはいない。御祭神は応神天皇、玉依姫命、神功皇后である。神霊が依り憑く巫女の玉依姫命はウナイ信仰を意識させる。波之上から派遣された神主は女性だった。なるほど~。

 琉球神道について幾ばくか知見を得た。アニミズムの自然信仰が根っこにあると見たが、数多く有る御嶽信仰を束ねたのがそれらの琉球八社だろうか。

1年のはじまりに、信仰の対象が気になったのは、別にはじめてのことではないが、少し掘ってみたい。昨今は菜園や庭の植物たちとつきあってみて、太陽(ティダ)の恵みの大きさを感じている。日本の古事記や日本書紀など、大学の教養科目で学んだと思うが、深くなじんでいたとは言えない。今さらながら日本の古典を読み直したくなった。

沖宮を再建した比嘉真忠氏のご本をめくってみて、信仰とその由来や成り立ち、浮島の経緯を振り返ると、琉球芸能とのつながりも見えて来る。すべては繋がっている。テーマのポケットの中身を膨らましていくいい出立になった。

(若い女性が熱心に1人で祈っていた!)

(戦後70歳になる老松だろうか?)

(静かな空間に驚いた!)

  御嶽の樹木は人を圧倒する!

 (ここは浮島だったのだ!)

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