Pains パリの味

パン屋、ベーカリー作りを応援します。

ベーカーテクノサービス

ゴールデンウィークが終わり、さあ仕事です、

2018-05-06 21:01:19 | Weblog


新緑の御岳渓谷


東京港晴海埠頭客船ターミナル、
GW中は写真も休んでいました。カメラを構えているその前にまー無神経になんの遠慮も無く入って来る連中が多い事、まるで中国人かと思うくらい太々しく、まるで周りに神経を使わぬ日本人が多くなった。自分勝手で他人への配慮ができない人間が増えました。残念ですが。そんな人間が子供産み育てるのだから更に悪くなる。電車からおりるときも、ドアの正面に突っ立っていて、こちらが降りる前に乗り込んで来るバカモンが増えた。まー嘆かわしい。そんな人間に限って、周りの弱者に目もくれず、蹴散らして電車の中を駆けて一目散で空いているシートにどっかり座り、ゲームを始める。

パンの話、こちらが本題ですが、冷凍生地ベーカリー(ベークオフ)は終わった。技術の蓄積が無く、毎日何とか商品が出ている、これでは先輩から後輩へ技術・ノウハウの継承が無い。誰でも何とか商品が出せる。店長も店長の代わりの人も技術を追求しない。それ故に店長もそれ以外の人も大きな差が無い。これでは組織に締まりが無く、統率されない、纏まらない、仕事がのんびり、パート天国、人数ばかり増えて行く、更に生産性は下がり、売上が下がり、利益が減る。ここまで来ると服材料の質を落とす、サンドイッチ材料の質を落とす、少量を落とす、すると士気が下がる。元々技術など持っていない人間の集団ですから、店内はバラバラ、予定の時刻に商品が出ない、欠品が増える、欠品が当たり前になる。この様な店珍しく無いですね。少なくても一人は責任感と統率力のある人間をおかなくては。そしてその責任者が目標を立て、実行し、達成したらしっかり評価し、待遇も考えてやらなければ。横並び人事は成果を伴わない。パート天国を作るだけで、利はない。油まみれのカレーパンは不味い。適正ホイロが判断できる技術を持たせましょう。

ベーカリー&カフェ プロデュース業

2018-05-05 16:38:47 | Weblog


東京都青梅市 御岳渓谷、

36歳の春、フランスの子会社へ出向され、そこでの4年間の苦労が今の自信に繋がっている事は間違いない。フランスへ渡る2週間前1986年2月にパリ、シャンゼリゼで爆弾テロが始まり、それから1年程フランスは爆弾テロに悩まされた。その間パリ中心に人は出て来ず、観光客も激減して売上が激減してしまった。風ランス政府がテロリストを解放して爆弾テロが収束したのが1987年だったか。この売れない1年間に試作を重ね、フランスで売れる商品を探し、データを蓄積し、一方売り場作り、店作りのノウハウもフランスだけでなくイタリア、ドイツ、ベルギー、スイスを歩きそのデザインを蓄えてきた。その間写真はとったが、パン屋の写真ばかりで面白い写真が全く無い。今思えばもっと風景も撮影しておけばと後悔しています。


信越本線横川駅にて、

酸化と還元

2018-05-02 06:14:50 | Weblog

成田山新勝寺、三重の塔、


信越本線横川駅にて、

酸化と還元、正に化学ですが、パン作り、特に「砂糖を使わないパン」ではこのバランスがとても重要です。酸化は生地を占める、言い換えればグルテンを強化する事。このグルテンがパンの骨格を作り、発生した二酸化炭素を包み込み、大きく膨らむための準備をします。しかし、強化されたグルテンはしなやかさ・柔軟性に欠けます。グルテンに柔軟性を与えるのが還元で、そこに使用されるのがモルトです。モルトはデンプンから葡萄糖に至る化学変化を促すいくつかの酵素が含まれ、デンプン→デキストリン→
麦芽糖→葡萄糖と分解します。イーストは単糖類の葡萄糖と加藤を発酵しますが、2糖類の麦芽糖は発酵できず、パン作りではこの葡萄糖がアルコールと二酸化炭素生成を左右します。

そして発酵が持続している間はグルテンをしなやかに、柔軟にしますが、葡萄糖が不足して発酵が止まるとグルテンは固くなり柔軟性を失い、生地表面は乾きカサカサになります。この状態では焼成での窯伸びは期待できず、フンワリしたパンにはなりません。ふわふわのパンを焼き上げるためには、焼成中も発酵が続き二酸化炭素が生成され、膨張する事が必要です。更に焼成後半で生地中の水が沸騰し爆発的に膨張する事が必要で、この時のグルテンの伸展製・柔軟性が保たれているかどうかが窯伸びの大きさを決めます。

パン作りではグルテンの強さと柔軟さのバランスが窯伸びに影響し、デキストリンが水分量としっとり感、ねっとり感を保ち、麦芽糖や葡萄糖などの糖類が甘さ、旨味の元となり、アルコールや酸などが香りに大きく影響します。

発酵の持続をコントロールする事はパンの容積、風味を決める大切な要素で、モルトを使用しないパン作りは考えられません。