~ならしのの風に乗って~

二人三脚で綴る夫婦の気ままな日記

荻原規子さんの【風神秘抄】面白かったです

2015-04-02 07:17:07 | 小説・本
おはようございます。
最近、荻原規子さんのファンタジーを読んでいます。

風神秘抄
【風神秘抄】もその中の一冊です。

舞台は平安時代の末期。
源氏側の若い武士で、笛の名手でもある草十郎と、舞の上手な糸世(いとせ)の恋話が軸になっています。
二人の笛と舞には特異の能力があり、神の道に通じるものがある。
そこに目をつけたのは、時の上皇後白河。
自分の寿命を延ばすために、二人を利用するわけです。

平安時代末期の平氏と源氏、朝廷や帝、上皇などの力関係が分かりやすかったです。
何年か前に、松山ケンイチさんが主演した大河ドラマ『平清盛』がありましたが、私は観たり観なかったりで、視聴率もあまり芳しくなかったようでしたね・・・。
まさにその頃のお話なので【風神秘抄】を読んでからは、もう一度きちんと『平清盛』を観たいと思いました。
上皇後白河の役は確か松田翔太さんでしたね。
案外いいんじゃない~なんて思います。


生き残った源頼朝が平家から落ち延びていく経緯とかが、ふむふむって感じでした。
ファンタジーですので、その辺は解釈の域でどうにでも書けるところですが、私には妙に腑に落ちるところがあったりして・・・。

あと、草十郎はカラスと言葉を交わすことが出来る能力も持っているんです。
カラスの”鳥彦王”と一緒に行動し、成長していく過程もなかなか面白いです。
空を自由に飛べる鳥類が、本当はこの世を牛耳っているって話も何だか嘘っぽくない気がしました(笑)

荻原規子さんの【風神秘抄】読みやすくて面白い本です。
 
 
~追記~
先日、竹取物語を基にしたジブリの『かぐや姫の物語』がTVで放映されましたね。
録画しておいたのをこの間観ましたら、なかなか面白かったです。
そして、この世界は荻原規子さんの【風神秘抄】にも通じるものがあるな~と。
草十郎の笛は竹で作るし、糸世も竹林で拾われた子供だったり。。。
共に平安時代のお話で、本とアニメの両方でこの時代に少し触れることが出来たかなと思います。