~ならしのの風に乗って~

二人三脚で綴る夫婦の気ままな日記

映画【ふしぎな岬の物語】の余韻に包まれて

2014-10-22 07:22:07 | 映画
おはようございます。

吉永小百合さんが主演・企画し、
第38回モントリオール世界映画祭で、審査員特別賞グランプリと
エキュメニカル審査員賞を受賞した【ふしぎな岬の物語】を公開日に観に行ってきました。

ふしぎな岬の物語 [DVD]

映画を観てから、すでに一週間以上も経つのに、まだまだその余韻に包まれております。
いい映画を観たな~っていう満足感とほのぼのとした温かさ、懐かしさが、
まだ心の中に残っていて、それがずっと続いているんです。

リピートして観たい大好きな邦画の一つになりました。

30年以上千葉に住んでいるのに、
舞台となった房総半島の明鐘岬がこんなに素敵な場所だったなんて知りませんでした。
和田漁港の”鯨祭り”の存在も知らなかった
千葉の良さを改めて再確認した映画でもあります。

また、そこはかとなく昭和の香りが漂い、
日活映画が全盛期だった頃の”ザ・映画”という雰囲気もありますね。

これまで映画にこだわってやってこられた吉永小百合さんが、
自らプロデュースされたこの映画は、小百合さんの集大成とも言えるほどの出来栄えですね。
小百合さんが作りたかった映画はこういうのなんだな~って伝わってきました。

こんなことを書きながら、実は吉永小百合さんの映画をこれまで余り観たことがないのです(笑)
この映画で、はじめましてくらいな感じで女優吉永小百合さんを観たのですが、
役にはまっていて、とても魅力的でした~♪
(これまでの作品を観てないのに言うなって!って声が聞こえてきそうですが・・・)
本当に本当に素敵でした。
私的には小百合さんの付けていたエプロンにマネしたいのがあったりね。
雰囲気のあるコーヒーカップだとか、鯛のカルパッチョを盛り付けたお皿だとか、
女性ならではの目線からも十分楽しめました。

そして忘れてならないのは阿部寛さん。
全裸の後ろ姿にはド肝を抜かれましたが(笑)
とにかく阿部さんの演技が光ってた~
 

映画に流れる静かでファンタジックな雰囲気も素敵でしたし、
それだけにとどまらず”人間”がきちんと描かれていたと思います。
なんてね。生意気なことを言っておりますが・・・(笑)

すごく悲しいという訳ではないのに、何故か最後まで涙が止まらなかった。
随所に流れてくる村治佳織さんのギターがすごく心地よいです。
このギターにやられた~!って感じ。
私みたいなおばさんの琴線に触れてくる映画なのかもしれませんね(笑)


お天気のいい日に車を走らせて、舞台となった岬に行ってみたいと思っているところです。
この映画のおかげでロケ地が結構混んでいるらしいですけど。

ともかく、この映画は秀作です。
賞をもらうのも分かる!(笑)