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もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

浜松とブラジル人

2016年10月17日 | 浜松・静岡

 浜松には多くのブラジル人が住んでいる。市内の外国語表示がされている場所には、必ずポルトガル語が併記されているといっても過言ではない。製造業の不況によって、今から20年ほど前にくらべればその人口は半減したが、それでも現在のブラジル人人口は8600人前後である。
 「なぜ、浜松にはブラジル人が多いのか?」とよく聞かれるのだが、沖縄の人々がかつてブラジルに移民したようなそんなつながりがあるわけではなく、あくまでも1989年の入国管理法の改正により、日系ブラジル人とその家族が日本に移住できるようになったからである。工場の多かった浜松もその法律改正によって、多くの日系ブラジル人やその家族を受け入れたのだ。現在では多文化共生をうたう浜松市だが、もちろんコミュニケーションをめぐるさまざまな問題もあり、市やNPO、ボランティア団体はさまざまな取り組みにより、ブラジル系の人々と市民の距離を縮めようと努力をしている。
 ブラジルの人々が多いということは、やはりブラジル文化。浜松駅から目と鼻の先には、ブラジルの食材屋、レストランがあったり、そういう意味で国際色豊かである。コミュニティーラジオの番組でもブラジル語放送のプログラムが用意されているほどだ。そしてブラジル音楽として有名はサンバのフェスも開催される。浅草のサンバフェスティバルは日本人の出演者が多いことで有名だが、こちらはブラジルの人々と浜松の人々がともに集う大イベント。こうしたブラジル関連イベントもまた、浜松の特徴を反映した行事の一つである。