Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

いいじゃないですか?神戸空港

2008年06月03日 | 
 日曜日のうちに沖縄に戻らないと、月曜日の朝の授業に間に合わないので、神戸空港から出る最終の沖縄便に搭乗することにする。京都に持ってきた仕事も完全に終わっていなかったため、空港のラウンジで仕事をしてしまおうと、出発の1時間ほど前に神戸空港に着いた。コンビニでパンを買って、すぐに荷物のセキュリティーチェックを受けた。
「あの、JALのラウンジはどちらでしょうか」と聞く。なんといっても、この空港は降機するだけで、ここから搭乗するのは初めてなのである。空港の職員はちょっとびっくりしたように、「この空港はラウンジがないんですよ」と答えた。「えっ?ないんですか?」再度質問をしてしまう。「そうなんです。」とクールに答える。そりゃ、空港職員に責任はない。
 驚愕!である。この新しい神戸空港にはラウンジがない!しかしここで何かを言っても解決するわけではない。仕事の予定が狂ってしまうことの方にイラついてしまう。あきらめて通過したセキュリティーから再度外に出て、コーヒーショップを探すことにして、上階にある小さなレストラン街に行ってみる。大きな机のある喫茶店を見つけて入ろうとしたとき、すぐ近くに「デッキ見学入口」という階段が見えた。なぜだか、ふらふらっとそちらに足が向いた。イライライしたときは、自然に身体が外の空気を欲するのだろう。
 外の階段に出ると、海の香りでいっぱいである。胸いっぱいにそんな新鮮な香りを吸い込む。そしてデッキに上ると、涼しい海風が感じられる。いい気分だ。遠くにJTAの機影が見えてくる。たぶん私が乗って帰る飛行機が着陸するのだ。あわてて、格子状の鉄製の網のすぐ前に立って機影を追いかけた。すごいエンジン音で着陸するJTA機。今度は、飛行機がゆっくり入ってくるゲートのそばまで小走りで急ぐ・・・。デッキにいた数人の子どもたちも私と一緒に移動だ。
 そんなことに夢中になっているうち、ラウンジのことや、仕事のことなんてどうでもよくなってしまった。これって、もしかして神戸空港の戦略に嵌ってしまったわけ?それにしても神戸空港、いいじゃないですか。もしラウンジ作れ!なんて声があっても、どうか無視してくださいますように。どうせならデッキをオープンカフェにしちゃいましょう。