最近の映画館は大きな建物で複数の映画が見れる形態が多い。特に郊外では大きなショッピングセンターに併設してこの映画館が併設している。那覇でも、那覇市郊外でも同じである。また現在、居候している国分寺周辺にもたくさんこの種の映画館をみかける。
昨日、仕事で三軒茶屋に出かけたが、とても素敵な映画館を見つけた。写真の三軒茶屋中央劇場は表通りから50メートルほど入った細い路地にたたずむ。ほぼ一週間ずつ映画は新しいものに変わっていく。この映画館では1970年代製作の北欧の人形アニメ「ピンチクリフ・グランプリ」とナチ時代を描いたオランダ映画「ブラックブック」である。だいたい二本立てなんて映画館は最近すっかり影をひそめてしまっているから、とても懐かしい。映画館の上には大きく特選映画封切場と看板が出ているが、はたしてこの二本は本当に封切映画だろうか?もっと驚くことに、この映画館の向かいには三軒茶屋シネマがあり、こちらは完全な名画座である。今週は「硫黄島からの手紙」と「東京タワー」の二本立てである。
この二軒の映画館は明らかに古い。正直いって若いカップルがデートで利用するならば、地下鉄で二駅、160円払っても大スクリーンのある渋谷に行くだろう。映画が終わってデートをするにも、三軒茶屋よりある意味ずっとおしゃれである。だいたいこの映画館で上映している映画はマニアックで、よほどの映画好きでなければわざわざここまで足を伸ばさない。しかし映画館がどれも巨大化してシネマ・プレックスとなり、大きな建物に入ってから宣伝用の広告の前で、「さて、今日は何を見るか?」なんて選択ができるようになった今、いわゆる単館ものの映画館は貴重になった。
沖縄の映画館は戦後、映画だけでなく沖縄芝居も上演したそうだ。だから映画館は今でいう芸術センターだった。たくさんの人々が集まり、道路の名前も映画館の名前を冠したものがある。那覇の中心街に「沖映通り」というのがあるが、今は映画館は跡形もない。
三軒茶屋の映画館はいつまでこうして営業を続けるのだろう?246号線と世田谷通りの間の時間がとまったような古めかしい商店街はいずれ、周りの景色と同じように高層ビルへと変貌していくのだろうか。それを嘆く資格などまったくないのだけれど、自分の好きな素敵な風景がもしなくなってしまうのか、と思うと少し寂しい。次に三軒茶屋に行くときは、あの映画館でゆっくり映画を見ることにしよう。
昨日、仕事で三軒茶屋に出かけたが、とても素敵な映画館を見つけた。写真の三軒茶屋中央劇場は表通りから50メートルほど入った細い路地にたたずむ。ほぼ一週間ずつ映画は新しいものに変わっていく。この映画館では1970年代製作の北欧の人形アニメ「ピンチクリフ・グランプリ」とナチ時代を描いたオランダ映画「ブラックブック」である。だいたい二本立てなんて映画館は最近すっかり影をひそめてしまっているから、とても懐かしい。映画館の上には大きく特選映画封切場と看板が出ているが、はたしてこの二本は本当に封切映画だろうか?もっと驚くことに、この映画館の向かいには三軒茶屋シネマがあり、こちらは完全な名画座である。今週は「硫黄島からの手紙」と「東京タワー」の二本立てである。
この二軒の映画館は明らかに古い。正直いって若いカップルがデートで利用するならば、地下鉄で二駅、160円払っても大スクリーンのある渋谷に行くだろう。映画が終わってデートをするにも、三軒茶屋よりある意味ずっとおしゃれである。だいたいこの映画館で上映している映画はマニアックで、よほどの映画好きでなければわざわざここまで足を伸ばさない。しかし映画館がどれも巨大化してシネマ・プレックスとなり、大きな建物に入ってから宣伝用の広告の前で、「さて、今日は何を見るか?」なんて選択ができるようになった今、いわゆる単館ものの映画館は貴重になった。
沖縄の映画館は戦後、映画だけでなく沖縄芝居も上演したそうだ。だから映画館は今でいう芸術センターだった。たくさんの人々が集まり、道路の名前も映画館の名前を冠したものがある。那覇の中心街に「沖映通り」というのがあるが、今は映画館は跡形もない。
三軒茶屋の映画館はいつまでこうして営業を続けるのだろう?246号線と世田谷通りの間の時間がとまったような古めかしい商店街はいずれ、周りの景色と同じように高層ビルへと変貌していくのだろうか。それを嘆く資格などまったくないのだけれど、自分の好きな素敵な風景がもしなくなってしまうのか、と思うと少し寂しい。次に三軒茶屋に行くときは、あの映画館でゆっくり映画を見ることにしよう。