Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

統計局にて

2007年08月31日 | バリ
 インドネシアでは図書館、文書館、資料館など、とにかくドキュメントがある場所で、資料を調査する場合、雑音をいかにシャットアウトできるかが重要である。
 一昨日まで、州政府の統計局で調べたいデータがあり、二日ばかり資料室に世話になった。一応、図書室風になっており、閲覧用デスクも用意されていて、椅子もまあまあ座りやすい。腰痛もちの私にはなかなか研究しやすい椅子なのであるが、問題なのは、二日間にわたる雑音、そして対応の悪さである。
 一日目、ラジオがガンガンになっている。局員はむちゃくちゃ大きな声で、雑談に興じている。時々、ほかの部屋の局員が遊びに来ては、新聞を広げて時間をつぶす。二日目、閲覧担当の局員が突然、食事を始め、私が本の取り出しをお願いしても、手が汚いからあとで、と断られる。その後、中学生らしい団体が来て、しゃべりまくりながら資料を調べている。一人の生徒が、「資料を持ち出してコピーに行きたい」と局員にいうと、局員は「いいけど、残りの全員は帰っちゃだめよ。資料が戻らないと、あなたたちは部屋を出られないからね。」とほとんど脅迫する。つまりは、資料のための人質である。
 正直、「煩さ」を通り越して、楽しい。雑談のくだらなさもさることながら、局員はこんな一日を送りながらも、立派な統計が毎年出版されていることに驚きを感じる。この部屋だけが特殊なのか?