みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

壮年の貫禄

2015-05-08 | かりいぬ

繰り返し登場しているネズミ取りの名犬シュバルツ君(甲斐犬

シュバルツママさんから新しい写真が送られてきましたので早速アップ


彼も今や壮年期、貫禄が出てきました


と言うことは、ちょっと頑固にもなり・・・

・・・散歩から帰りたくないときは座り込み

最近急に暑くなった日には・・・

・・・ヘソ天で涼を取ってるそうな

ワンタヌキ魚の開きみたい


      


以前のシュバルツ君記事
シュバ友
白に黒
ネズミ取りの名犬
その他略



人間的状況

2015-05-06 | おきにいり

アラビア語コースの主催者、アラブ女性協会の会長さん(シリア出身)が短編集を出版しました(エジプトの出版社)


タイトルは「灰色の地帯」


原語発音は「ミンタカトゥ・ラマディーヤ」・・・「グレーゾーン」とも訳せます。(ミンタカ=地方、ラマディ=灰色の)


裏表紙



一度にドーッと読むのはしんどいので、最初の短編を読んでみました。
タイトルは「スゥリアーリーヤ」。シュールリアルとシリアを混ぜたもののようです。
あらすじは・・・

ダマスカスの2人の若者が芸術家を夢見て、なんと言っても芸術を知るためにはパリへ行かねばならないと考えます。
やっと何とかお金を工面して、憧れのパリへやって来ました。
安宿に泊まり、食べ物は、朝から晩まで一番安いバナナばかり。
そして遂にオペラ座のチケットを手に入れました。とても良い席でした。
幕が上がりオペラが始まって少しすると、バナナの食べすぎか、ひとりのお腹の具合が悪くなりました。
必死で我慢したのですが「もう限界」となって、大勢の観客を次々席から立たせてトイレへ・・・何たる不運

結局、幕が下りてから、もうひとりの友達のところへ戻って「舞台はどうだった?」
友達いわく「フランス人の発想は違うんだよ、何だか分からなかった。」



      


これを読んで「何と人間的状況!」と思いました
恥ずかしい、残念だ、辛い、苦しい・・・でも、日常生活で起こりそうな事態です。
同時に、数々のアラブ人作家を思い出しました。
その代表的な作家は、例えばザカリア・ターミルガッサーン・カナファーニラフィク・シャミなど・・・
彼らは、長編も書いていますが、ピリッと辛口でユーモラスでホロリとさせる短編が得意です(時にはシュールです)。
そして、その元祖・教祖とも言えるのが「千夜一夜物語」を語るシェヘラザードです(架空の人物だけど)。

「千夜一夜物語」は、いわゆる枠物語で、この潮流の中にウィルヘルム・ハウフの「隊商」もあります。

ラフィク・シャミの「夜の語り部」は「千夜一夜物語」の正当な後継者とも言うべき見事な枠物語です。
アマゾンで日本語訳や原書を扱っています


「灰色の地帯」からも又ご紹介したいと思っています

タイトルとなっている「灰色の地帯」は、ダマスカスのどこかにある恐ろしい監獄を扱ったものです






修復前後

2015-05-04 | そこらへん

古城・教会・神社・仏閣など著名な歴史的建築の修復は大抵の場合必ず行われるものです。
それ以外の建物の修復となると、必ずしも簡単ではありません。

私の住むビルから歩いて5分くらいのところに、その1例があります(写真はウィキ・フリー画像)。

2005年の様子


この建物は1804年から1810年に建てられ、19世紀後半から20世紀前半には建物の背後に酪農場があり、小児科病院のためミルクを供給していました。
多分、都市化によって酪農場は閉鎖されたのでしょう。20世紀末からは建物が荒廃して、上の写真のような様子でした。
こういう建物の修復・保存に決定的なのは新たな利用コンセプトです。
漸く2005年に新たな利用コンセプトが決定し、修復は2008年に完成しました。

修復後の外観


私が今のところに引っ越したのが2008年なので、この綺麗になった様子しか知りません。
修復前の酪農場跡地に集合住宅が建てられ、前の歴史的建物との間にカフェなどもあります。
設計した建築家はヨーゼフ・コルンホイゼルで、このためコルンホイゼル・ヴィラと呼ばれています。
建物の中には代替医療の診療所やオフィスがあります。


コルンホイゼルの代表作は以前に紹介したシナゴーグです。

コルンホイゼルについては英語ウィキに短い説明があります。







愛の力

2015-05-02 | おきにいり

ドイツ・アマゾンのお勧めページに「いつまでも大きくなる猫ウィリ」という絵本があって、前から気になっていました

いつまでも大きくなると、どうなっちゃうんだろうと好奇心をかきたてるタイトルですね

最近、漸く購入しました


表紙

表紙だけで、もうハラハラします

成人した子供たちが去った後、夫妻は猫を飼うことにしました


農家で生まれた仔猫の「売れ残り」をもらいました

「あんた方が連れて行かなきゃ、どうせキツネに食べられちゃうよ」

i(アイ)の音が多いと猫に聞き取りやすいと言われて夫妻は仔猫をウィリと名付けました。
ところがウィリは、どんどん大きくなりまして・・・

警察から「動物園行き」を命じられます


近所の人たちが反対デモ


ある日、窓辺に可愛い女の子が現れますが・・・

・・・ウィリの姿を見て悲鳴を上げて逃げてしまいます

それからウィリは何故か、どんどん小さくなりまして・・・

何と「猫ドア」も使えるように・・・


可愛い女の子とも「おつきあい」できるようになりました


めでたしめでたし


ウィリのモデル「フリッツヒェン」

この子はウィリみたいに大きくはならないようです


どんどん大きくなって、どうなるのか心配したら、何のことはない、驚くべき「愛の力」を表現した絵本でした


日本では入手できないかなと、中のページも少し写真にしましたが・・・

日本アマゾンでも扱っています
内容は絵だけで分かります