今日は何の日?

昔の今日は何があったのでしょうか?ちょっとのぞいてみましょう。

こんぶの日(11/15)

1982-11-15 20:44:31 | 生物系
11/15

 11月15日は「こんぶの日」とされています。これは、社団法人日本昆布協会が1982年に設定したもので、子どもたちが栄養豊富なこんぶを食べて元気に育ってほしいという思いから、七五三の祝いをするこの日を「こんぶの日」と決めたのだそうです。

 こんぶは和食には欠かせない食材ですね。何と言ってもおいしいだしが取れますし、他にもとろろこんぶや塩こんぶ、佃煮、昆布巻きなどに利用されています。こんぶを食べる習慣があるのは日本と中国ぐらいではないかと思うのですが、どうでしょうか。

 コンブは褐藻類に分類される海藻で、われわれになじみのあるのは三陸~北海道沿岸で採取されるものです。寿命は種類にもよりますが、日本近海のものは1~3年ほどです。発芽から2年目の夏~秋に収穫されるものが多く、長いものでは10~20mにもなりますが、その大きさに成長するのに2年かかるというわけではありません。発芽1年目にある程度大きくなったコンブは根元を残して枯れてしまいます。その後、残った根元から再び成長を始め、2年目の春から夏にかけて、半年ほどでに急激に大きくなって立派なコンブになるのです。ちなみに1年目のコンブはおいしくないそうです。

 何メートルにもなるような大きなコンブの仲間は、北太平洋の寒冷な沿岸に広く分布しています。アラスカ~カリフォルニアの沿岸に見られるジャイアントケルプは長さが何と50m以上にもなるそうです。このようなコンブの繁ったところにはラッコもしばしば見られます。ラッコは海に浮いているときにコンブを体に巻き付けていることがよくあります。潮の流れに流されないようにしているらしく、そのまま寝ている姿も見られます。

 小倉屋昆布株式会社「昆布講座」のページにも、コンブにまつわる詳しいお話がありますので参考にして下さい。

2005.10.25 作成 KT