今日は何の日?

昔の今日は何があったのでしょうか?ちょっとのぞいてみましょう。

「沖縄そば」の日(1978/10/17)

1978-10-17 00:00:00 | 化学系
1978/10/17

沖縄が本土復帰後4年目を迎えた昭和51年に、「沖縄そば」を「そば」と呼べなくなるという出来事がありました。
「全国生めん類公正取引規約」に定められている「そば」という名称を使う場合の定義は、「蕎麦粉が三十%以上混入されていること」とあります。「沖縄そば」の原料は、小麦粉100%であり、「そば」とは認められないという理由でその呼び名が禁止されました。しかし、昔から「沖縄そば」として親しまれてきた呼称を存続させようと、当時の沖縄県製麺組合が運動を続けてきた結果、昭和52年10月17日、ようやく「沖縄そば」の呼称認定を受け、全国麺類名産・特産品のひとつに指定されたのでした。この日にちなんで、10月17日は「沖縄そばの日」として定められました。

そば粉を使わない沖縄そばは、そばというよりきしめんに似ています。麺にコシを出すために強力粉を使い、生地を寝かせた後、麺棒で伸ばします。小麦粉はタンパク質を含んでおり、水と食塩を加えると、食塩の作用でタンパク質が溶け、分子がほぐれてきます。その状態になったものをこねると、タンパク質の分子がもつれあって粘弾性が出ます。 また、寝かせておくと、その間に小麦粉の中に含まれているアミラーゼやプロテアーゼといった酵素の作用で、さらにタンパク質がほぐれ、粘弾性が増加します。

10月17日には、家庭で手打ちの沖縄そばを味わってみてはいかがでしょうか。
レシピはこちらにあります。

2005.10.9 作成 KS