今日は何の日?

昔の今日は何があったのでしょうか?ちょっとのぞいてみましょう。

東南海地震発生(1944/12/07)

1944-12-07 01:25:47 | 地学系
1944/12/07

 日本の東海~南海沖ではフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下に沈み込んでいます。その境界にある海溝(南海トラフなど)では、摩擦によってプレートにひずみがたまっており、そのひずみが開放されることによって大地震が起きます。この場所では東海/東南海/南海地震として、これまで90~150年周期でマグニチュード8程度の大地震が発生してきました。
 現在またこの地域での大地震が予想されています。前回は1944年12月7日の午後1時35分頃に発生した東南海地震(M7.9)と、それに連動して起きた1946年12月21日の南海地震(M7.9)でした。それ以来、この地域で大きな地震は起きていません。したがって、近い将来に大地震が起こることは確実です。周期的にはあと30年ほどとも思われますが、すでにプレートにひずみがたまっていることは間違いありませんし、前回の地震の際に開放しそこねたエネルギーがあることも指摘されており、いつ大地震が起こっても不思議ではないと言われています。

 1944年12月7日の東南海地震の震源は紀伊半島沖の海底深さ約40kmで、三重県紀勢町では地震発生からわずか10分程度で6mの大津波が押し寄せたという記録もあります。最大震度6という揺れと津波によって三重県、愛知県、静岡県を中心に死者・不明者は1223名にのぼるということですが、太平洋戦争の混乱期でもあったためにあまり詳しい記録は残っていないようです。

2005.11.10 作成 KT