今日は何の日?

昔の今日は何があったのでしょうか?ちょっとのぞいてみましょう。

スペースシャトルチャレンジャー爆発事故(1986/01/28)

1986-01-28 21:32:39 | 宇宙開発
1986/01/28 スペースシャトルチャレンジャー爆発事故

スペースシャトルは、今まで宇宙開発に利用してきたロケットとは違い、地球と宇宙空間を往復して運用できるアメリカの有人宇宙飛行船です。開発したのはアメリカ航空宇宙局(NASA)です。
軌道船であるオービタと固体ロケットブースタ,外部タンクでできています。外部タンクは使い捨てですが,それ以外は再利用が可能で,大幅なコストダウンにつながっています。

シャトル自体は1981年に初飛行が行われました。このオービターはコロンビアと呼ばれました。その後、チャレンジャー・ディスカバリー・アトランティスと合計4機のオービターが次々打ち上げられたのです。有人宇宙輸送の安価なシステムが完成し、安定運行が可能になっ
たように思えたのです。

しかし、1986年1月28日、スペースシャトルとしては25回目の記念すべき飛行でした。様々な人種、性別、職業の搭乗員、特に一般人として女性高校教師が搭乗し、生徒達と交信する予定でしたから非常に注目されたフライトだったのです。シャトルの定員は宇宙飛行士7名です。

順調にカウントダウンが行なわれ,打ち上げから73秒後に、固体ロケットブースター異常によって爆発し、搭乗者全員の命が失われたのです。この大事故によってNASAのシャトル計画は大幅な見直しが行われました。

飛行を重ねるたびに,データを元にさまざまな修繕を行ない,外部の耐熱タイルや飛行制御システム,主エンジンも改良されたのです。

しかし,今後は新型シャトルの開発という計画もありましたが、開発の遅れなどで全て中止され,アポロ宇宙船のようなシステムで宇宙開発という予定のようです。

ハレー彗星探査機「さきがけ」打ち上げ(1986/01/08)

1986-01-08 00:00:00 | 宇宙開発
1986/01/08

 人工衛星「さきがけ」(MS-T5)は太陽系惑星探査機として1985年1月8日に鹿児島宇宙空間観測所からM-3S-IIロケット1号機で打ち上げられました。「さきかげ」は日本で初めて打ち上げられた惑星間空間探査機で、地球の重力圏から離れて太陽を周回する人工衛星です。
 「さきがけ」はハレー彗星を探査する目的のPLANET-A計画の探査機として打ち上げられました。ハレー彗星の探査、M-3S-IIロケットの性能の確認、深宇宙探査に関する技術の習得などのミッションを担いました。
 1986年3月11日、「さきかげ」は同じくハレー彗星の探査目的で日本が打ち上げた「すいせい」(日本)、「ジオット」(ESA=ヨーロッパ宇宙機構)、「アイス」(米国)、「ヴェガ1」「ヴェガ2」(ソビエト)の6機の探査機とともにハレー彗星に700万キロメートルまで接近し、ハレー彗星のまわりの太陽風磁場やプラズマの観測を行いました。この国際協力による探査機郡のことを「ハレー艦隊」と呼びます。世界で初めて実現された最大規模の国際協力の宇宙探査となりました。
 ハレー彗星の観測後は、太陽風プラズマ波動の観測を続けました。 1998年に、ジャコビニ・チンナー彗星がやってきたときに観測を行う計画が持ち上がりましたが、「さきがけ」の燃料が不十分という理由で中止されました。そして、打ち上げからちょうど14年後の1999年1月8日に搭載されている送信機を停止させ、その役割を終えました。

2005/12/26 作成 MK