今日は何の日?

昔の今日は何があったのでしょうか?ちょっとのぞいてみましょう。

レーウェンフック誕生(1632/10/24)

1632-10-24 00:00:01 | 生物系
1632/10/24
レーウェンフックは独学で顕微鏡を作り上げ,様々な物を観察しました。
彼が作り上げた非常に簡単な構造の単レンズの顕微鏡は,当時としては驚異的な200倍以上にも到達したといわれています。
その顕微鏡を使って,多くの微生物やその他の細胞構造を観察しています。また1674年には精子を発見し,その役割についても明らかにしたのです。
しかし,大学も出ていない,どの学会とも関係のない,ただの織物業を営んでいる彼の話を,人々は物好きの空想話と結論づけてしまったのです。
しかし,彼はそんな事にはまったくとらわれる事がありませんでした。250台もの顕微鏡を作成し,自分の部屋にならべ,一人で楽しんだのです。
貴族からお金はいくらでも払うので譲ってくれと言われても,一台も顕微鏡を譲る事はなかったのです。
1723年,91歳になって死を意識したレーウェンフックは,自分がオランダ語で書いた2編の論文をホグプリートに依頼しラテン語に翻訳し,イギリスの王立アカデミーに投稿したのです。
しかし,彼がこの時期にすでに気がついていた微生物の概念が世の中に受け入れられるよ
うになったのは,19世紀のパスツールの時代になってからなのです。

2005.09.29 作成 HA