今日は何の日?

昔の今日は何があったのでしょうか?ちょっとのぞいてみましょう。

日本初の火力発電所が完成(1887/11/18)

1887-11-18 14:22:02 | 生活全般
日本初の火力発電所が完成(1887/11/18)

世界ではじめに火力発電所をつくったのは,発明王のエジソンです。その時の燃料は石炭で,ニューヨーク市に電力を供給するためでした。1881年のことです。
1887年その技術が日本に導入される事になりました。
東京の南茅場町に設置された石炭を燃料とした火力発電所です。
30馬力の横置蒸気機関をもった,25kwのエジソン式直流発電機を運転するもの1台でした。日本郵船や今村銀行,東京郵便局などに,送電線を使って電気を供給したのです。電圧は210Vで,この発電所でつくる事ができる電力は白熱電球わずか1600個分だけでした。
しかし,この頃は電燈以外に電気が使われる事はなく,十分な電力量だったのです。また,この頃は,電気を電燈のみに利用していたため,発電所は電燈局と呼ばれていました。

この南茅場町の電燈局は,最初に発電を開始しましたが,名称は第二電燈局です。ほぼ同時に,5カ所の電燈局ができ上がったのですが,全ての発電所で発電する電力も白熱電燈で9600個にしか過ぎませんでした。
しかも,この頃の送電方法は現在の方法とは違いました。現在は長距離の送電を可能にするために,交流の電流を流しています。しかし当時は直流で流していたのです。大きな発電所ではなく,小さなものを複数個つくった理由の一つにはこの送電方法もあったのです。送電可能範囲はわずか数kmであったといわれています。

現在は省エネが叫ばれ,節電をするのが重要になっていますが,この頃は「電燈使用キャンペーン」のような企画もあったようです。

2005/11/18