３日発行の日刊ゲンダイにこんな記事が載っていた。検察が依然として、鳩山氏や小沢氏の身辺をコソコソ探っているというのだ。記事の前文にはこうある。
「国民の圧倒的支持で民主党が大勝し、政権交代が起きたというのに、まだ検察が裏でコソコソ動いて言う。例の民主党・鳩山代表の『故人献金』問題と西松建設事件だ。いったい検察は何をたくらんでいるのか。
以下本文全文を引用
「いくら自民党が煽っても、総選挙では争点にもならなかった鳩山代表の故人献金問題だが、検察は専従班を設けて、７月から捜査を進めている。ある筋からの『告訴状』を受理したからだ。一部では、近く事件化するという話も流れている。
さらに検察は西松建設事件の小沢ルートの捜査も継続中だ。逮捕・起訴した大久保隆規秘書の公判維持の補強操作にしては大げさすぎて、こちらも『追い詰められなかった小沢金脈問題の全面解決が狙い』と囁かれている。
だが、折角の政権交代に冷や水を浴びせるような民主党首脳への捜査は、一歩間違えば、かってない世論の検察バッシングになりかねない。一体何を考えているのか。マスコミ関係者がこう言う。
『新政権と本気で対立するとは考えられない。牽制、揺さぶりでしょう。西松事件で秘書を逮捕され、政権交代を妨害されたと思っている小沢代表代行は、政権を取ったら、検察トップを総入れ替えすると見られている。それが無理でも、西松建設捜査を一貫して批判してきた特捜部OBの郷原信郎氏を新法相に据えて、検察の動きを監視すると言われています。
どっちも阻止したい検察トップとしては、いろいろと遣って”軟着陸”のサインを送っているのでしょう』
官邸の警察人脈までゴソゴソ
そういえば、警察も同じような動きを見せている。麻生政権の終わりと共にクビにされる漆間巌官房副長官（元警察庁長官）が、総選挙のドサクサの中で、同じ警察庁出身の西川徹矢元防衛賞官房長を官邸に引き込み、官房副長官補に据えた一件だ。『火事場ドロボー人事』とも言われている。
『民主党が天下を取ったら、自民党に近すぎる警察庁人脈を内閣官房から一掃するのが規定路線でした。漆間副長官と部下の警察キャリア２人が対象だったが、さらに西川氏まで加わり４人組になってしまった。４人をいっぺんにクビにすると警察庁を敵に回すことになるから、民主党も荒っぽい人事が出来なくなっています。
自分のクビは仕方がないが、部下を守って影響力を残そうとする漆間氏の作戦勝ちと見られています』（官邸事情通）
組織防衛と保身のためなら何でも遣る検察・警察官僚たち。民主党の政権移行には、まだまだ厄介な闇と壁が立ちはだかっているのだ」引用終り
西川氏の官房副長官補に任命について８月１１日の毎日.ｊｐは次のように伝えている
「官房副長官補：危機管理担当に西川徹矢氏…異例の官職復帰
政府は１１日の閣議で、安全保障・危機管理担当の柳沢協二官房副長官補の後任に、西川徹矢・前防衛省官房長を充てる人事を決定した。西川氏は２年前、小池百合子元防衛相と守屋武昌前次官との対立のあおりで同省を去ったが、異例の官職復帰となった。柳沢氏は内閣官房参与に就く。
防衛省では０７年、小池氏が守屋氏を更迭し、後任に西川氏をすえる人事を画策したが、守屋氏が反発。当時の安倍晋三首相らが収拾にあたり、人事教育局長だった増田好平氏を起用した。
西川氏は退任後、明治安田生命顧問や非営利組織（ＮＰＯ）「宇宙利用を推進する会」理事長などを歴任。政府高官は、麻生太郎首相が「守屋氏の件で出ていった人を取り戻さないといけない」と述べたとして、西川氏起用が首相の意向だったことを明らかにした。西川氏は警察庁出身で、元警察庁長官で官僚トップの漆間巌官房副長官の思惑も影響したとみられる。【仙石恭】
▽西川 徹矢氏（にしかわ・てつや）７２年京大法卒、警察庁入庁。新潟県警本部長、防衛省官房長を経て０７年９月退官。大阪府出身。
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内閣人事局長は官か政か（その１） 「政治家でない方がいい」
毎日新聞 2009年8月11日 22時29分」引用終り
すでに忘れられてはいるが、漆間は関連記事の項目にもあるように、西松事件は自民党には波及しないと言明。その通りに事件を小沢のみに封じ込めた人物だ。唯一の誤算は、事件がそれ以上伸びることなく、秘書の形式違反事件に納まってしまったことだろう。
ゲンダイのこの記事がなければ、完全に忘れられ、新政権の一員の中にその名がさりげなく記載されていたであろう。鳩山政権が発足した時、この西川なる人物が、内閣府のどんな地位にいるのか注目していよう
「国民の圧倒的支持で民主党が大勝し、政権交代が起きたというのに、まだ検察が裏でコソコソ動いて言う。例の民主党・鳩山代表の『故人献金』問題と西松建設事件だ。いったい検察は何をたくらんでいるのか。
以下本文全文を引用
「いくら自民党が煽っても、総選挙では争点にもならなかった鳩山代表の故人献金問題だが、検察は専従班を設けて、７月から捜査を進めている。ある筋からの『告訴状』を受理したからだ。一部では、近く事件化するという話も流れている。
さらに検察は西松建設事件の小沢ルートの捜査も継続中だ。逮捕・起訴した大久保隆規秘書の公判維持の補強操作にしては大げさすぎて、こちらも『追い詰められなかった小沢金脈問題の全面解決が狙い』と囁かれている。
だが、折角の政権交代に冷や水を浴びせるような民主党首脳への捜査は、一歩間違えば、かってない世論の検察バッシングになりかねない。一体何を考えているのか。マスコミ関係者がこう言う。
『新政権と本気で対立するとは考えられない。牽制、揺さぶりでしょう。西松事件で秘書を逮捕され、政権交代を妨害されたと思っている小沢代表代行は、政権を取ったら、検察トップを総入れ替えすると見られている。それが無理でも、西松建設捜査を一貫して批判してきた特捜部OBの郷原信郎氏を新法相に据えて、検察の動きを監視すると言われています。
どっちも阻止したい検察トップとしては、いろいろと遣って”軟着陸”のサインを送っているのでしょう』
官邸の警察人脈までゴソゴソ
そういえば、警察も同じような動きを見せている。麻生政権の終わりと共にクビにされる漆間巌官房副長官（元警察庁長官）が、総選挙のドサクサの中で、同じ警察庁出身の西川徹矢元防衛賞官房長を官邸に引き込み、官房副長官補に据えた一件だ。『火事場ドロボー人事』とも言われている。
『民主党が天下を取ったら、自民党に近すぎる警察庁人脈を内閣官房から一掃するのが規定路線でした。漆間副長官と部下の警察キャリア２人が対象だったが、さらに西川氏まで加わり４人組になってしまった。４人をいっぺんにクビにすると警察庁を敵に回すことになるから、民主党も荒っぽい人事が出来なくなっています。
自分のクビは仕方がないが、部下を守って影響力を残そうとする漆間氏の作戦勝ちと見られています』（官邸事情通）
組織防衛と保身のためなら何でも遣る検察・警察官僚たち。民主党の政権移行には、まだまだ厄介な闇と壁が立ちはだかっているのだ」引用終り
西川氏の官房副長官補に任命について８月１１日の毎日.ｊｐは次のように伝えている
「官房副長官補：危機管理担当に西川徹矢氏…異例の官職復帰
政府は１１日の閣議で、安全保障・危機管理担当の柳沢協二官房副長官補の後任に、西川徹矢・前防衛省官房長を充てる人事を決定した。西川氏は２年前、小池百合子元防衛相と守屋武昌前次官との対立のあおりで同省を去ったが、異例の官職復帰となった。柳沢氏は内閣官房参与に就く。
防衛省では０７年、小池氏が守屋氏を更迭し、後任に西川氏をすえる人事を画策したが、守屋氏が反発。当時の安倍晋三首相らが収拾にあたり、人事教育局長だった増田好平氏を起用した。
西川氏は退任後、明治安田生命顧問や非営利組織（ＮＰＯ）「宇宙利用を推進する会」理事長などを歴任。政府高官は、麻生太郎首相が「守屋氏の件で出ていった人を取り戻さないといけない」と述べたとして、西川氏起用が首相の意向だったことを明らかにした。西川氏は警察庁出身で、元警察庁長官で官僚トップの漆間巌官房副長官の思惑も影響したとみられる。【仙石恭】
▽西川 徹矢氏（にしかわ・てつや）７２年京大法卒、警察庁入庁。新潟県警本部長、防衛省官房長を経て０７年９月退官。大阪府出身。
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すでに忘れられてはいるが、漆間は関連記事の項目にもあるように、西松事件は自民党には波及しないと言明。その通りに事件を小沢のみに封じ込めた人物だ。唯一の誤算は、事件がそれ以上伸びることなく、秘書の形式違反事件に納まってしまったことだろう。
ゲンダイのこの記事がなければ、完全に忘れられ、新政権の一員の中にその名がさりげなく記載されていたであろう。鳩山政権が発足した時、この西川なる人物が、内閣府のどんな地位にいるのか注目していよう
