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まず衆議院の解散を 武藤総裁提案に思う

2008-03-08 22:33:41 | メディアから
昔から、正面切った喧嘩はほとんど記憶に残っていない。何時も相手を負かしていたからではなく、殆んどの場合逃げていたからである。考えてみると逃げ切れなかった時は、負けていた。そのような人間から今回の日銀総裁人事の経過を眺めると、一見 福田が小沢に対して「出来るものならやってみろ」 と挑戦状を送りつけたかに見える。それはそうだろう。あらかじめ何度も『嫌だ」 と言っている事をあえてやったのだから、当然相手の反発を予測し、それでも勝てると思うから行ったと見るのが当然であろう。其の中には、豪腕「小沢」と言いながら、今まで全ての局面に措いて、腰砕けになってきた「小沢」に対する、福田としての評価があるのだろう。さらに民主党内に措いて反小沢の勢力が強く、隠れ自民党シンパが多いと評価しているのかも知れない。これには昨年来の「大連立」が絡んでいるのかもしれない。さらには、新聞・TVのメディアを膝下にしていると言う思い上がりも有るのかもしれない。確かにTVは殆んど見ないので何と言っているか知らないが、図書館へ行って、朝刊の各紙を斜め読みした感じでは、福田に対して厳しいところは殆んど無い。其の全てが民主党はどうする・民主党の責任は と民主党を追求する声を上げている。トンでもない話だ。今衆議院は2/3の多数を与党が持っている。それはあくまでもあの小泉が郵政民営化賛成か、反対かのワンフレーズで得た数である。その後2年を経て昨年の7月の参院選挙では民主党が民意を得ていることも又事実である。衆院で320議席を与党が持つことも事実なら、現在参院で民主が多数を持つことも事実である。民意を問うて、選挙が出来るのは衆議院のみである。参議院の意思に反した提案をするのなら、衆議院を解散して、民意を問うてから提案すべきであろう。もしメディアが主張すべき点が有れば、衆議院を解散して民意を問えと主張するべきだと思うが、そんな主張はどこにも無い。一方的に福田が提示した人事案に対して其の案を否決した時の民主党の責任のみを問うている。改めて思う。わが国のマスメディアはここまで堕落していると・・・・・ そしてさらに言えば、参議院で否決するであろう民主党を正面から批判しているメディアも一つも無いことです。与党と話し合って与党の提案を飲めといっているだけです。メディアも参議院が野党が多数であることは否定できない・・・本当は7月の参院選挙は無かった事にしたいのであろうが、それならばそれ以上に郵政選挙を否定しなければならないのでそれも出来ない。郵政民営化に反対した議員の復党を認めたときに、郵政選挙の選択に反し、衆議院を解散せよと主張しなければならないのに、はっきりと主張したメディアは一つも無かったと記憶する。
今日8日 朝日新聞35面文化欄に青山学院大学教授 福岡 伸一氏による、「『混ぜる』行為に懐疑心を」 と題した面白いコラムが載っている。本来は全文を引用したいが、長くなりすぎるので、一部分を引用する 以下引用 「京都嵐山吉兆の徳岡邦夫総料理長と話した時のことである。レンコンで作られたつくね汁の精妙な味に感心してそれを言うと、彼ははばかるようにこう返した。練り物は料理としては本来ごまかしなのです、と。 この言葉は私の心の隅に残り、その後ことあるごとに何度も繰り返し思い起こされた。そのことごととは、例えば、狂牛病禍、食品偽装、毒ギョウザ、再生紙偽造、サブプライム問題などである。--後略ーーーここで論じられていることは、希釈して薄めてしまえば無害になると信じられていたものが、一つ条件が違えば、増殖し、拡散した。狂牛病がそうであり、サブプライム問題もそうである。さらに言えば、混ぜ合わせたものから価値あるものを取り出すには膨大なエネルギーと労力を必要とする。「それはしばしば最初から新品を作るよりも大きい」「私たちが取り戻さなければならない認識とは何か。それは練り物に対する第一義的な懐疑心である。 何かを混ぜ合わせることは、まず第一にプロセスを見えないもの・触れられないものに変えてしまう。第二に、ひとたび混合すれば、無秩序=エントロピーが飛躍的に増大する。其の対象は、中身の見えない出来合いギョウザだけにとどまらない」 と。
日銀総裁人事にせよ、上乗せ税率を含めた道路特定財源の一般財源化の問題にせよ、自民・公明の与党と政府は現状を維持することが主目的になっている。そしてメディアは民主党に妥協を求めている。本当にそうなのか。中途半端に妥協することがそれほど重要なのか。現在最も必要なのは、今後を見据えた政策展開が出来るように、衆議院を解散して、民意を問うた上で、政策を論議することではないのか・・・・ ねじれの最大の原因は何なのか。石原都知事がどぶに棄てた1000億円あれば東京で福祉のために何が出来たか試算されています。今衆議院を解散しても民主党が政権を取れるとは限りません。しかし、石原を当選させたことで何が生じたか、もしもう一度自民・公明に政権を任せることが民意ならそれはそれで、新しい展望も開けましょう。いずれにしても、現状で新しい「練り物」を作ることには反対です
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