気ままな日々を 思いつくままに

旅の様子や
今日の庭
思いついたことなどを
気ままに 気楽に綴ります

小石川後楽園

2008-01-23 16:13:44 | 生活の中で
新年会が6時からなので、まだ行った事の無かった後楽園へ行くことにした。考えてみると、自分は近くにある所謂名園と呼ばれるところにほとんど言って記憶が無い。たとえば「都立庭園案内」には九箇所の有料庭園が掲載されているが、本格的に見て歩いているところはほとんど無い。昨年は六義園へは2度ほど通ったが、自分の中では何か納得しないものがある。そう思いながらも、秋には行っていないのだから、なにおか況やだ。小石川後楽園も行きたいと思いながら行っていないお庭の一つだった。飯田橋駅から歩いてゆく時道を間違え、閉鎖中の正門に行ってしまった。しかしこれは、かえって正解だった。築地塀に沿って遊歩道が作られ、風情ある道になっている。外堀通に面した側には住宅金融公庫(今は名前が違う??)や後楽森ビル、トヨタ自動車などのビルが軒を連ね、中には東京都下水道局などもある。遊歩道はそれら名だたるビルの裏側を行く道でもある。途中には下水道局の敷地や建物を利用して、小石川後楽園展示室や、屋上庭園なども設けられている。展示室は3・4坪の小さなスペースで展示も写真や書類が主なものだが
じっくり見ているのも楽しい。遊歩道を抜けると入り口はすぐそこ。入園料は65歳以上150円。都営の入園料はどこも通常の半額なのはありがたい。一方、新宿御苑のように国立のものに高齢者割引が無いのは何故だろう。それはともかく、売店の脇を入るとまず目に入ってきたのは雪吊りの松。残念ながら雪は無いものの、ゆったりと丹精に雪吊りがなされている。案内板の前に立ち園を周遊するコースを選ぶ。750㍍コースと1,400㍍コースがある。勿論1,400㍍コースを選びゆっくりと回る。さすがにこの季節、花は無く、木の葉を落としている木々がほとんどで、寂しいといえば寂しいが、庭の高低などが良くわかる。思いもかけず20㍍近いかなりの高低差があるようだ。山を借景にしたお庭はよくあるが、庭そのものの中に、自然の高低差を無理なく取り込んでいるのは素晴しい。大堰川に架かる渡月橋から清水観音堂跡までもかなりの登りになる。このお堂跡に経っている看板には、大正12年の関東大震災で消失したと案内していた。ちなみに園の北側にあるこの観音堂と八卦堂はいずれも関東大震災で、南側に有った内庭と外園を隔てていた唐門と現在の入り口近くにあった西行堂は戦災で失われたと記されている。木々に囲まれた小さなお堂が大震災や、戦災といった東京を焼き尽くすような大災害の時に被災しているのは不思議である。梅林では2・3本の梅がちらほらと咲き始めていましたが、見頃になるには2月も半ばになるのではないでしょうか。ただ・・・残念なのは、後楽園遊園地のジェットコースターがすぐ近くにあり、若者の悲鳴が聞こえることです。このあたりには神田上水の水路がそのまま残り、現在も水を湛えていますが、もっと清流が再現されていればと思ったことでした。さらにその先には松林や花菖蒲園、稲田や藤棚が広がり、伸びやかな明るい雰囲気を漂わせておりました。もっとも江戸時代には松林はもっと沢山生えていたそうですが・・・ 唐門跡から木曽川と名づけられた川沿いを進みます。右手の山は棕櫚が多く棕櫚山とも呼ばれますが、その昔は昼なお暗いうっそうと茂った山で木曾山とも呼ばれていたそうです。小さな丘を越えると大泉水。中央には宝来島が見えます。右手の池との間は紅葉林。流れは竜田川と名を変えています。西行堂の跡地には、傷だらけになった狛犬がけなげにも跡地を守っておりました。その先は入り口です。やはりここにも季節ごとにかようゆとりを持ちたいものです。ここにもボランティア庭園ガイドが居るとの事で、一度は案内を聞きたいと思っています。毎土・日・祝の11時と14時の二回だそうです
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする