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日本画『今」院展

2008-01-12 00:20:44 | 展覧会から
稽古始に行がてらギャラリーへ行く。来週も開催しているので、来週でも良かったのだが、何かせかされるものが有り、時間も限られた中、入って見る。今回の展覧会は昨年パリ三越において開催された院展の今を代表する作品の、帰国展との事で、入り口を入って、あいさつ文を見た最初の作品が、片岡珠子の「面構」 これは四艘の屏風であるが、展示も屏風のように展示されているところに、平面では表現し得ない陰影が現れているようで好ましい感じがあった。その少し先に行ったところに展示してあるのが、八艘の大作、福王子宝林の「白光のヒマラヤ」その重量感には圧倒される。しかしなんとなく、これだけのスケールを出すには、もう一つ、屏風サイズでは何か物足りない気もしていた。その脇にあるのが、平山郁夫の「月華厳島」とにかくブルーを基調とした雰囲気の中、軒先につるされたガントウを映す瀬戸内の漣の輝き、と言うか、そのぬめりある光に感じ入った。自分は平山郁夫氏には、何か一歩引く姿勢であったが、何度もなら薬師寺を訪ねているうちに、好きになってきていた。さらにこの展覧会に出品されていた、「月華厳島」のなんともいえないブルーには還元に「参った!」と言う感じであった。その斜め前にあるのが、後藤純男の「大和・雪のしじま」確か近衛は、以前にもこのギャラリーで見たような気がする。その雪が降り止んだ時に一瞬見せる明るさと、完璧な情景が好きです。昨年でしたか京都旅行のその日に帰らねばならない朝に、雪が降り金閣寺へ急遽いったことがありました。振っている時、降り止んだ時の静寂、そして雪をその見に乗せたまま、日に照らされた時の鮮やかさ。やはり芸術家の目は違います。一瞬を切り取る眼!!
もう一度でも二度でも見たい絵であることには変わりありません。
今の自分には、会場内でどんな絵が展示されていたかを記憶しておくことはほとんど出来ません。今日書いた3人にせよ、「面構」や「大和・雪のしじま」・白光のヒマラヤ」などは今までに見たことがあります。あるいは「月華厳島」も見ているかも知れません。本来なら自分はほとんど図録を買うことが多くあります。記憶のあいまいなところを補正することが大きな目的です。しかし今回は図録を一度は手に取りましたが、買いませんでした。なんとも、発色が悪く、今見てきた絵を冒涜するように思えてしまったからです。
コメント
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