Japan's Imperial Conspiracy: How Emperor Hirohito Led Japan
into War Against the West : David Bergamini (Author) 1971年刊
原書を手に取ったわけでも翻訳書を見たわけでもない。サイト上で現在翻訳されつつあるものを昨日発見した。松崎元氏のサイト
天皇の陰謀:目次: wikipedia:
この目次のリンクのある青文字の部分をクリックすると訳文が読める。
タイトルや目次だけでまたしても黙殺される可能性が高い。
(第3章 敗戦 その5 まやかし裁判(東京裁判)
David Bergaminiは数学者で父は有名な建築家。
日本ともかかわりが深い。専門に関する本も執筆している。
Japan's Imperial Conspiracyは邦題のせいもあって大して話題にもならなかったと思われる。また原書を手にした西洋人には、日本に関する内容が深すぎて理解できなかっただろう。立派な教育を受けて社会的にも成功した人物だったにもかかわらずこの執筆の後、不遇な晩年を送る羽目になり早死にした。
「天皇の陰謀」は他の執筆者がめったに取り上げないかなり膨大な資料を基に真摯に書かれているがタイトルが災いして40数年間黙殺されてきたといっても間違いではないだろう。タブーなのだ。しかし Bergaminiは日本人ではないので、日本人は関心を寄せない、その視野を持たない、そのことを決して書かないことを、書いてしまった。この膨大な書物をサイト上で翻訳公開されている松崎氏のご苦労もたいへんなものだろう。一般的に日本人は右でも左でも、主張や内容や視点が似たようなものしか読まない。この本はタイトルを見ただけでパス。しかし何もタイトルにビビッて手を引っ込めることはない。読書とはなにも著者に思考・思想を強要されるべきものではない。内容を楽しみ、判断や解釈や視点の置き所は自分で決断すればいいのだ。未知のものに触れることが重要である。40数年前に前後2冊で訳出されたものと全7巻で訳出されたものと既に2種類の出版がなされている。長い間黙殺されたこの書物の翻訳に敢えて挑まれている松崎氏も、それだけの価値をこの書物に見出しておられるのだと思う。気軽に読めるという量ではない。この前近所の図書館で偶然木戸日記を手に入れたが、それだけでも相当の量で、視力の劣化に怯えて見送ってしまった。それを思い出すだけでもBergaminiの学者魂と今回翻訳に挑まれている松崎氏の魂の気迫を感じる。それに打たれて私自身まだ少ししか読み始めていないこの書物とそのネット上の翻訳をここに紹介することにした。
Review:No.1 & Review No.2 :
・・・・・追記2012年3月22日・・・・・
The Showa Emperor and Japan's Postwar Imperial Democracy:
知らないのかあえて無視してきたのか。
重要なものほど読まない日本人が多い。
日本語訳もあるが馬鹿馬鹿しいので敢えて英文のままにした。
これの元サイト:JPRI
・・・・・追記:2012年3月30日・・・・・
南京虐殺本・米国知識人からの批判:
アイリス・チャンへの批判「レイプ・オブ・南京」への批判
の筈が、ついでにパガーミニのこの本を、他の本の著者
の助けをかりで黙殺をしようと躍起になって批判している。
読みもされずにこういう言いがかり的批判、目的としての
黙殺にこの本はさらされてきた。
この本を読んで否定するなら、その個所を指摘して
その典拠を批判して、その論理を批判して
徹底的にガチンコで否定すべきだ。
すでに多くの人が怪しいと判断している
アイリス・チャンに対する非難の余力を
パガーミニにかぶせているだけである。
これではパガーミニ本に対する批判というより
単なる殺気立った黙殺誘導にすぎない。
そもそも種本だと具体的に証明もされない限りは
言いがかりにすぎない。
こういう論理は本当に情けない。
この本の一番の欠点は
田中上奏文を信じている点だと思われる。
日本の軍国主義というのは、田中上奏文が
その種そのものである。
その点を批判すれば、どれだけ世界中の近現代史における
日本の不名誉を晴らすことができるか。
まずそのことに気づくべきだ。
そして田中上奏文はなにもこの本の著者の創作ではない。
この本のもう一つの致命的欠点は
タイトルである。これでは殺気立って黙殺誘導されても
仕方がない。読まれずに攻撃されても仕方がない。
資料の価値を十分に表現できる工夫がタイトルに
必要である。即刻必要だと思われる。
南京大虐殺の捏造:
アイリス・チャンの本はこのリンクだけでも
充分過ぎるくらいに否定できる。
上のリンクを見てもアイリス・チャンが
パガーミニの本から大部分を引用した
とはとても思えない。そもそもアイリス・チャンが
パガーミニの本に論拠を置いたり引用したりしている個所が
あるのだろうか?参照としている個所が
あるのだろうか?筆者は
タイトルを見て言いがかりを思いついただけではないか?
今日の上の方のリンクに関して
「こういう論理は本当に情けない」
と書いたのは、そのためだ。
初めて出会ったこの日本政策研究センターという
頼もしく素晴らしいサイトにあるからこそ、
この種本虚偽告発が2倍にも3倍にも嘆かわしいのだ。
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(Iris Chan talks about her book.)
Iris Chan wikipedia:
南京が政治カードになり大衆の知るところとなった発端は
この一人の若い中国系アメリカ人の一冊の本
捏造は既に完璧に暴かれている
問題はどこが出版して誰が証拠だとするものを
与え、証人を用意したのか?取材費は?
ところで以下の模擬裁判で(video)
Iris Chan自身が参照した書物の名前を挙げていた。
Hirohito and the Making of Modern Japan (Herbert Bix)
(追記:2012年4月1日)
たった一冊の本を読んでその資料の検証も無しに信じ込み
いきなり偏見を基に取材を開始したIris Chan,
日中関係の揺さぶりに利用されたとも思える内容が。
C-Span : Iris Chan Interview
interviewerにかなり突っ込まれている。聞いた話も手にした
証拠写真も、丸抱えで検証確認を全くしていないことがわかる。
そのわりに体験しないことをまるで見てきたように話す。
反証:The Fake of Nanking Massacre
No.1 & No.2 & No.3 & No.4 & No.5 & No.6 :
反証:たかじんのそこまで言って委員会
・・・No.1 & No.2・・・
写真はすべて否定された。本来なら全部の中で
たった一枚でも偽証拠・捏造であることがわかると
書物は根底から否定され存在価値を失くすのだが。
・・・・・追記:2012年4月22日・・・・・
いいだ・もも訳の前篇(1972年初版)と後篇(1973年初版)れおぽーる書房刊を入手した。歴史解釈は国連史観そのものだが(時代的に資料に限界がある)、昭和天皇およびその周りの人々の詳しい動き、これは今まで誰にも書きえなかったものなので、とても興味深い。わかる範囲に於いて既に所有の情報と照合しているが深く書き込んでいるだけで全く矛盾はない。小説風な書き方は少し気になるが、Bergamini氏は人として嘘をこじつけて書くような人物ではないと断言できるだろう。
ただ読む際の注意を繰り返しておく。
読書とはなにも著者に思考・思想を強要されるべきものではない。内容を楽しみ、判断や解釈や視点の置き所は自分で決断すればいいのだ。未知のものに触れることが重要である。