詩集「2N世代」

詩作品、短編、評論、エッセイ他: Blogタイトルと内容がこの数年異なってきた。タイトルを変えたほうがいいかもしれない。

Maria Schneider est decedee

2011年03月27日 14時20分32秒 | サイト&人物の紹介

Maria Schneiderと言えばLast Tango in Parisの女優さん。
あの映画、若き日に見て、後年もう一度見たが、内容的にどうなのだろう。私はあまり評価できない。こう言ってしまえば身も蓋もないが、倦怠期の男性に若い女性が肉体を通していいように遊ばれている、としかみえない、しか衝撃的ポルノ映画?であったような記憶がある。道徳から自由である、と言う点が新鮮だったのだろうか、話題沸騰の映画であった。ふたりとも、なにか夢遊病間者のように、後催眠をかけられてでもいるかのように、行動する。それが愛の本質、それが映画のテーマだったのかもしれない。人は縛られて、圧力をかけられて、愛を失う、それでも愛を得るためには、拘束に身を委ねなければ、持続する事が出来ない、それに対する反抗、及び犯行、それがテーマだったのかもしれない。女優が洗練されていなくて、幼すぎて、痛々しいと言うか、女性から見て楽しめる映画ではなかった。この映画を見た人は多いと思う。

私がMarie Schneiderに強烈な印象を受けたのは映画ではなくて、上の写真だ。週刊誌か何かで見た。
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Maria Schneiderの死 2月の3日58歳で癌で亡くなった。
Last Tango in Paris : Maria Schneider
In the year The Passenger was released, Schneider walked off the set of René Clément's La Baby-Sitter to become a voluntary patient at a psychiatric hospital in Rome in order to be with her lover, the American photographer Joan Townsend, who was incarcerated there. "They had locked her up, so I had to do it out of loyalty," she explained.
死亡記事のこの部分が上の写真の解説
映画「The Passenger 」上映中、映画「La Baby-Sitter」撮影中、仕事を放り出してローマの精神病院に志願入院してしまったのだ。精神分裂症で入院中のアメリカの女流カメラマンで恋人であった
Joan Townsendのそばを離れたくないと主張して。そばにいるのが恋人への誠意だとして。どこからこういう発想と行動が可能なのか、そしてまた、鉄格子のように見える二人がいる病室?の上の写真、衝撃を受けない方がおかしい。また少し確かに狂っているようにも見えるJoan Townsendの顔の表情。寄り添って不安げに同じ方向を見ているMaria Schneiderの表情。しかし彼女の目はあくまでも正気である。

・・・・・追記:2011年3月27日・・・・・
出生や生い立ちも影響していると思えるが、リンクの記事を見ると
「Last Tango in Paris」への出演が、大きなトラウマを彼女の心に残したようだ。監督を押しのけてBrandoが思いついてその場で演出したシーンに対して、あれはレイプだ、とMariaは言っている。演技ではなく、本当に怯えて泣いていたのだと。Marlonのやりたい放題、と言う事か。Mariaはその後も職場放棄や自殺未遂を繰り返している。
監督は彼女に詫びを入れているが、Marlonは何も感じずに去っていった。Marlonが偉大すぎて、何もいえない状況があったのだろう。ただ、filmを見る限りに於いては、Marlonは常に着衣のままのように見える。いずれにせよ、裁判にもなったきわどい映画であった。ただ1972年あたりは、性の解放が叫ばれていて、たとえばParisの街では数々のLast Tangoが密かに踊られたのも、おそらく事実だろう。その際、名前を告げる、告げないなど、問題ではない。

男と女と言うものをこちらはさらりと。この映画を振り返って、ふと思い出したBarbaraの曲:Barbara - Joyeux Noël