林秀彦氏の「失われた日本語、失われた日本」を読んでいると久保田万太郎の『おりき』を朗読すれば、日本人としての幸せを噛みしめることが出来ると書いてあった。少し抜粋してある部分を読むと、これは昔、今ジュネーブの大学で日本文学を教えているKが、こう言うセリフを言ってごらん、と言って、芝居ごっこをしている私に与えた、その同じセリフの部分だった。よく覚えている。樋口一葉の「にごりえ」からの、おりきの長ゼリフである。ある夏、友人の別荘に行って、退屈のあまり、延々とお芝居ごっこをしていたのだ。Kは私におりきを演じさせたかったのだろうか。K自身も同じ身の上で、お互いに生い立ちの不幸を即興で嘆きあう、という設定だった。そんなことを思い出して、ネット上でその朗読部分を探してみた。
Ohanasipodjp: 朗読のペイジ
樋口一葉:にごりえ:
林秀彦氏及びKが好んだ部分は、にごりえ6の中に出てくる。非常に説得力のある貧乏話で、この作品の核と呼べる部分かもしれない。
参照:Blog 樋口一葉 にごりえ:
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ついでに源氏物語の朗読も探してみた。
聞くだけでも物凄い時間がかかる。
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朗読のペイジに久坂葉子の作品朗読もあったのでクリックしてみました。
久坂葉子 作品 朗読 :
今回は久坂葉子作 愛撫を聴きました。19歳にしか書けない世界ですね。バックの演奏も素晴らしくよかったです。
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朗読があれば別ペイジにしたかったのですが
朗読が無く、読みも聴きも出来ず、
Blog紹介のみ、ゆえに追記としました。
追記:2010年11月14日
山中湖の別荘でKが私に演技指導した別作品
むしろこちらの方が全編を通して...
私は稲葉屋のお考 Kは瀧の屋の清葉
にごりえのおりきだったり、日本橋のお考だったり
私はKにそう言う女を喚起させたということ?
春で、朧で、御縁日: 今でも覚えているセリフです
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