過去記事「Sartreとは何だったのか」のところにある「異邦人」Filmを全編見てみました。昔読んだ小説を思い出し。そしてこれはフランス語の朗読テイプまで買っていました。人生で何度か読んでいるんですね。今回もざっと読み直しました。
解説も読み他の人たちの感想も当たってみました。
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The Stranger Study Guide:
Hatena::Question:
文庫本解説も含めて、私の感想は全く異なるので、ちょっとたじろいでいます。
感想はほとんど解説に誘導され、解説は時代に誘導されていると感じます。
一言だけ言うと、殺されるアラブ人側の視点が、感想にも解説にも全くない、ということに、まず物足りなさを感じます。殺されるアラブ人を「アラブ」と呼び、人格を持った存在として、決して対等には描かれていません。殺人の原因は「太陽だ」などというところも、アラブ人からすると、実にふざけています。不条理やら実存主義??やらノーベル文学賞やら、そんなことの前に、何故この植民地主義者の視線が文学として批判の対象にならないのか、全く不思議です。そんな時代だったといえば、それまでです。
(このペイジ未完:全く違う感想があだまだあるんです)