ぼけ~~~っと人生充電記!

こんな時だから、こんな時だからこそ、色んな事を書き残していきます。

<裁判員裁判>母親に有罪判決 回復の見込みない息子刺殺

2010-04-22 23:05:34 | Weblog

 自殺を図り、回復の見込みがなくなった長男(当時40歳)を刺殺したとして、殺人罪に問われた千葉県我孫子市の無職、和田京子被告(67)の裁判員裁判で、東京地裁は22日、懲役3年、執行猶予5年(求刑・懲役5年)の判決を言い渡した。山口裕之裁判長は「決して許されたわけではなく、重い有罪判決を受けたことを孫に伝えてください。誤った考えを持たせたくないというのが裁判員の思いです」と和田被告に説諭した。
 東京地裁528号法廷。和田被告は小さく頭を下げ、静かに涙を流しながら判決を聞いた。「行為の凄惨(せいさん)さと結果の重大さは言うまでもない」。被告の行為を非難する言葉もあった。手段を尽くす余地があったはずなのに、自殺未遂から10日で事件を起こしたことから「短絡的犯行」とも指摘した。
 一方で、被告は息子が自殺を図るという衝撃的な事実に直面していた。高額な医療費がかかるのに、健康保険が適用されないと聞かされ、追い打ちをかけられた。「子供たちを食べさせていけない。いいパパが悪いパパになる」。長男の妻が泣き崩れたことを知った被告は「妻や孫を苦しませたくない」と考えた。
 「母さん、やってくれ」。被告は意識を失った息子がそう言っているように思ったという。「冷静な判断力を欠いたまま、衝動的に息子の命を絶つしかないと考えた」「異常ともいえる心理状態で犯行に至った被告には同情の余地が多々ある」。判決は、法定刑の下限の懲役5年から刑を減軽し、執行猶予を選択した。
 被告はどうすればよかったのか、法廷に答えはなかった。だが、どんなに行き詰まった状態でも、人を殺すことは許されない。それを孫や世間に伝えようと、裁判員たちは説諭に思いを込めた。自分の身に置き換え、心を揺り動かされながらも、社会にメッセージを発信して責任を果たす。裁判員たちが苦悩しながら導き出した「正義」に、目を見開かされた。
抜粋
(http://www.excite.co.jp/News/society/20100422/20100423M40.073.html)



何を書こうか、今日も一切責任を取らない愚かな脱税総理の汚らしい話題でもと思いながら、報道ステーションを見ていたらこの裁判のことを知った。

聞いていくにつれ胸がしめつけられてきた。
自分がこの被告人の立場になったらどうするか。

同じことをしていたかもしれない。

殺人を犯してはいけない。そんなことは分かっている。
健康保険の制度を恨むかな?
医学の進歩を憎むかな?

社会に訴えた方がよかった?でも他人に迷惑をかけるわけにはいかない。

やはり同じことをしていたと思う。


悲しい事件、正しい答えって本当にあるんかな。
懲役3年、執行猶予5年。
妥当な判決と思う。
                        1141号
コメント
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