このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
1979年7月に日本でも出版された、ジョン・レノンの最初の妻シンシア・レノンの回想録「瓦解へのプレリュード」(のちに「素顔のジョン・レノン」と改題)に、こんなエピソードがつづられている。
「(レコードデビュー前のビートルズを率いてハンブルグへ遠征していた)ジョンからの手紙は驚くほど定期的にもらった。シン、頼みがあるんだ、A Shot Of Rhythm & Blues の歌詞を送ってくれないか、それほど面倒じゃないと思うよ。何も文句も言わずに頼まれたレコードを買いに行き、歌詞が完全にとれるまで、回転を33に下げスローで何度も何度も長時間聴いたので、まわりの人たちを頭に来させた。たまたま、私の気持にぴったりの愛の溢れる歌詞のレコードをみつけると、それもジョンに送り、歌の心が届くのを祈った。」
「ア・ショット・オブ・リズム&ブルース」は黒人ソウルシンガー、アーサー・アレキサンダーのシングルB面曲(1961年)。A面はローリング・ストーンズがカバーした「ユー・ベター・ムーヴ・オン」だ。次のシングルはやはりビートルズがデビュー前から好んで演奏した「ソルジャー・オブ・ラブ」(と「ホエア・ハブ・ユー・ビーン」)、さらにそのあとがデビューアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」でカバーした「アンナ」である。
アーサー・アレキサンダーは初期ビートルズ、ジョン・レノンのネタ帳と言っていい。
BBCでの初期スタジオライブ音源を集めた「ビートルズ・ライブ・アット・ザ・BBC」の「ソルジャー・オブ・ラブ」は最高の出来だ。このままデビューアルバムや「ウィズ・ザ・ビートルズ」に収められていてもおかしくないほどに。