長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」

三味線の音色にのせて、
主に東経140度北緯36度付近での
来たりし空、去り行く風…etc.を紡ぎます。

しもきた三味線プレイス

2022年07月24日 07時10分11秒 | お稽古
 コロナ禍も3年越しとなりました。
 7月の歌舞伎座が公演中止とは…お見舞い申し上げます。
 平成の歌舞伎座では、7月というと、先代澤瀉屋の独壇場(どくだんじょう)でありました。
 澤瀉屋の芝居という家業に対する気高い精神性…お客様に対するサービス精神には、贔屓でない者も胸が熱くなる思いでした。
 何より、三階席の、天井桟敷の人々っぽい我々は、狂熱のライブに喝采したものです。

 さて、日本列島に生まれ育った者のDNAを慰めるために、日本の伝統音楽は生まれ、洗練され、発展して参りました。
 世情が不穏で人心が掻き乱される日常となった不幸な時代、古典に携わる者として皆さまのお心を安らげ、なごみへとお誘いするのがつとめでは…と気持ちを新たに、新しい考え方の下、三味線スタジオを設けることといたしました。

 三味線は、奏でる者の体が楽器の一部である、理屈ではなく実践でたのしめる性質の楽器です。楽譜などは要りません。
 しかし、三本の糸の調子合せが出来ないと、弾いて嬉しい境地まではたどり着けません。
 そこで、あらかじめ調子を合わせた三味線を、気が済むまで弾いていただける、ゴルフの打ちっぱなしのような、三味線の弾きっぱなし道場を始めました。
 イメージとしては三味線のバッティングセンターや釣り堀…のようなもの、で、“行けば弾ける”が合言葉です。

 その名も【しもきた三味線プレイス】でございます。
 次のようなサイトを設けましたので、ぜひご覧になって下さいませ。

https://shami-place.com/

 完全予約制で、感染症予防対策も万全を期しております。
 酷暑の夏は心静かに、三味線の音色で魂を燃焼させて下さいませ。
 よろしくお願い申し上げます。

 
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