長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」

三味線の音色にのせて、
主に東経140度北緯36度付近での
来たりし空、去り行く風…etc.を紡ぎます。

二日続けて御目文字仕りまする

2024年10月06日 17時38分25秒 | お知らせ
風流の国に生まれながらも、うたごころを忘れてしまいそうな苛烈な炎熱の天気が続きまして…
それでも新暦10月の声を聞きましたら、ようようしのぎやすくなって参りました。

さて、令和6年の当・杵徳社中、秋季演奏会シーズンは、ギュッと凝縮されまして、

10月19日(土)13時よりの世田谷区民総合文化祭@成城ホールにて
    長唄『俄獅子/にわかじし』

10月20日(日)13時よりの武蔵野邦楽連盟@武蔵野公会堂にて
    長唄『七福神/しちふくじん』『五郎時致/ごろうときむね』『俄獅子/にわかじし』

の、場所を違えまして2日間連続にて相勤め申し候。

ご来場をお待ち申しております。

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今夏、下北沢で…湖龍斎展@武蔵屋画廊

2024年06月26日 13時37分11秒 | お知らせ
お暑うございます。
昨日、初日を迎えました。
ご来場の皆さま、ありがとうございます。

浮世絵好きの方々にも、あまり耳慣れない、マニア向けの企画、礒田湖龍斎の作品をおたのしみ頂きながら、三味線の音色や、日本の古文の表現力の深さに廻り逢うひとときをお過ごし下さいませ。





すぐりと白い紫陽花、野イチゴの葉っぱがお迎え致します。
いけ込みは、東石川小学校五年五組、生け花クラブ、小林麻里さん。



ライブは鍾馗様の御前にて、そよそよと爽やかにお届けしております。
長唄の番組は、湖龍斎の深川八景シリーズにちなみまして「巽八景」、ダイジェスト版の「廓丹前」、「吾妻八景」
謡曲は「班女」クセ、「江口」キリ、「花月」小歌などを日替りで演じます。

曇り空のお出掛けに、暫しお立ち寄りくださいませ。
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見て聞いて愉しむ浮世絵展@下北沢を開催します

2024年06月16日 07時16分16秒 | お知らせ
昨年9月に開催しましてご好評賜りました、
横山實先生の浮世絵コレクション展。
昨年の鈴木春信から、今回は、彼の次世代である、
多彩な浮世絵を遺した礒田湖龍斎/いそだ・こりゅうさい
の特集をご覧いただきます。

伝統芸能に携わる若手の勉強会として
コラボライブも同時開催いたします。

会期は、6月25日(火)から30日(日)
場所は、下北沢の武蔵屋画廊さまにて。
連日、午前11時から夜7時まで、開廊しております。
ご観覧は無料です。

連日、昼下りの2時と夕方5時から
日や時間替りで、作品世界に関連する
長唄と謡曲のライブを上演しました後、
横山先生の解説をお聴き頂けます。

詳細は追ってお知らせいたします。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

フライヤーの浮世絵は、
『青楼藝子俄狂言尽/せいろう・げいこ・にわか・きょうげん・づくし』by礒田湖龍斎
毎年八月に開催される吉原の祭礼・俄での演し物の一つを描いたもの。
相撲の力士、行司に扮装した仕手の、しぐさや拵えの細部にわたっての意匠も見事です。
おたのしみに‼️ (*>∀<*)



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今週末からの演奏会のお報せ

2024年05月23日 08時55分32秒 | お知らせ
七十二候にては小満、蚕起食桑…カイコが発生し盛んにクワの葉を食べる、樹々の梢も瑞々しい新緑に覆われ、万物の成長目覚ましい季節となりました。

さて、人間界では、恒例春から初夏にかけての演奏会シーズンとなりまして、
今週末の5月26日(日)、吉祥寺駅南口すぐの、武蔵野公会堂(パープルホール)にて、邦楽演奏会が開催されます。



我が杵徳会社中も、古典長唄『新曲浦島/しんきょく・うらしま』、『廓丹前/くるわ・たんぜん』の2曲を演奏いたします。
開演は午後1時、終演は夕方4時ごろを予定しております。
長唄のほかにも、十三絃、三絃、尺八トリオ演奏の古典三曲、三味線や箏の現代邦楽など多彩な日本の音楽をお愉しみいただけます。
お時間叶いましたら、どうぞお越しくださいませ。
入場無料、お出入り自由にてお待ちしております。

続きまして、月は違えど翌週日曜日の6月2日、
小田急線・成城学園前駅のほど近く、成城ホールにて、邦楽演奏会が開催されます。



長唄がメインの演奏会ですが、ほかに、篠笛や筝曲、小唄、常磐津など、前の週とはまた、趣きの違う邦楽に出逢えます。
わが杵徳社中も参加しております。
こちらでは『新曲浦島』に加えまして、『靭猿/うつぼざる』を演奏いたします。
開演は午後1時、終演は5時ごろを予定しております。



目まぐるしい世界の動きからちょっと一息、東京の街角で、
日本の風土・歴史が育んだ、癒しと和みのひと時をお過ごしになられましたら幸甚です。

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木曜日の邦楽演奏会

2024年03月04日 12時19分19秒 | お知らせ
新暦の3月3日、ひな祭りも過ぎましたが、我が心の拠りどころ、太陰太陽暦では令和六年睦月廿三日の月が二時間ほど前、西の地平に沈んだばかり。
(表題写真は3月2日早朝撮影、廿一日の月と富士山のツーショットです)

時間も価値観もただ、時の過ぎ行くままに変わって行くご時勢に、暫し立ち止まって、自分自身の立ち位置を顧みるひとときをお過ごしになるのは如何でしょうか?



来る木曜日、3月7日午後2時より、
新橋駅ごく近くの内幸町ホールにて、
"和の音の集い"というイベントがございます。

午後1時30分開場で、開演まで和楽器体験コーナーにて、日本の伝統楽器とふれあうトキメキ時間もご用意されております。

長唄演奏の部に、私ども杵徳会一門の若手による「小鍛冶/こかじ」お囃子入りで参加しております。

確定申告が済んでやれやれ…と心の余裕がお出来になった方々も、そうでないけど、平日の午後に新橋界隈でちょこっと一息つきたい方々も、
どうぞお越しになって下さいませ。
お待ちしております。
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〽️夕日も早く 落葉どき 梢の風に…

2023年11月24日 12時21分24秒 | お知らせ
月歴神無月も十日を過ぎまして、二十四節気では小雪。
新暦では11月30日、来週木曜日の宵の16時より、
東京の日本橋蛎殻町にございます日本橋公会堂(日本橋劇場)にて、
伝統長唄伝承の会の演奏会がございます。

この演奏会は、重要無形文化財「長唄」の総合認定保持者(つまり人間国宝)の先生方が、毎年、後継者の育成とわざの伝承を目的として研修事業を行いまして、その成果を発表する演奏会で、今年度で13回目を迎えます。



有り難いことに、私も研修生としてお教えを賜り、本年は、二世杵屋勝三郎 作曲の大薩摩物『忍車/しのびぐるま』に出演させて頂きますことと相成りました。

この忍車は、安政五(1858)年十月の、江戸市村座の歌舞伎の一場面で、北条時頼の時代の鎌倉が舞台です。作者は河竹新七…後の黙阿弥です。
初演時、七代目 市川團十郎が盗賊の出立ちで、暗闘(だんまり/暗やみの中で手探りで戦う状態を芝居仕立てにした歌舞伎の立廻りの上演形式の一つ)を勤めたとのことです。

歌舞伎舞台の書き割りが目に浮かぶ、山深い…いかにも深山幽谷の雰囲気を表した合方や、「通い小町」でお馴染みの深草の少将の百夜通いにかけた歌詞も唄い込まれている、短いながらも山賤(やまがつ)が登場するお芝居の世界観を、見事に音で表現した、素敵な曲です。

お時間叶いましたら、是非お越しくださいませ。
お切符など徳桜も扱っておりますので、ご連絡頂けましたら嬉しく存じます。
当日の番組は16時30分頃より

越後獅子(えちごじし) ※囃子入り
娘七種(むすめななくさ) ※囃子入り
忍車(しのびぐるま)
神田祭(かんだまつり) ※囃子入り

以上4曲が演奏されます。


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邦楽演奏会@吉祥寺

2023年10月15日 06時15分41秒 | お知らせ
おはようございます。
矢継早やのお知らせで恐縮ですが、来週末(今週末?)にも演奏会がございます。



ご予定の多い錦繍の秋、
お時間叶いましたら是非お越し下さいませ。
お待ちしております。
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世田谷loveな皆さまへ

2023年10月14日 12時25分55秒 | お知らせ
今年はまだか…と案じていた金木犀が、昨日、東京都内では一斉に花開いた様子。

当方のアゲハチョウの幼児たちも、今季何世代かを繰り返し(写真撮影はしているのですが、ご報告未だ成らず…同好の皆さまには御免なさい)、終齢幼虫が十数匹、青虫に成る前のゼブラちゃん達共々合わせて三十数匹居るのではないか…と思いながら10月の声を聞いて、アッと言う間の中旬、

幼虫の数が蛹化のための旅立ちばかりだけでなく、奇妙な減り方が夥しい…と、不思議に思っておりましたところ、擬似鳥の糞がどうやら本物のフンらしい…と気がつくに及び、これは…最早手遅れかもしれないが、と、蝶のお母さんが卵を産みやすいよう張り出させていたベランダの檸檬樹の枝に、鳥避けの網をすっぽり、被せました。

さて、今日と明日の2日間、小田急線の成城学園前駅より徒歩4分ほどの成城ホール(世田谷区砧総合支所)にて、
世田谷区民の総合文化祭が行われます。

下北沢に稽古場を構えます当社中も、明日15日、現代邦楽曲「むさしの」を演奏致します。
謡曲、三曲、日本舞踊の伝統芸能のほか、吟詠、合唱、ダンスなど多彩な舞台がお楽しみ頂けます。
お昼には、世田谷郷土伝統保存会 三土代会による、もちつき大会も行われ、ご来場の皆さまに振る舞われます。
世田谷の郷土色豊かな文化の博覧会、
皆さまどうぞお越し下さいませ。

追記:むさしの 出番は13時55分~14時10分の予定です。
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吾妻錦絵と長唄、謡曲の饗宴~鈴木春信展@下北沢

2023年08月19日 23時55分13秒 | お知らせ
 Charmingな春信美人画展~長唄と謡の空間において
      開催のご案内を申し上げます
                                 
九夏三伏の砌、皆さまいかがお過ごしでしょうか、
さて、このたび、小田急線と京王井の頭線がクロスする文化の街、下北沢・武蔵屋画廊様に於きまして、横山實コレクションと、歌舞伎の三味線音楽である長唄、また能楽の謡曲のライブ上演をお愉しみいただける、展覧会を行うこととなりました。

この催しは、予てより、日本が世界に誇る江戸時代の浮世絵と、世界を一にする同時代の音曲を同じ空間で鑑賞して頂きたい…との願いから、幾たびか行って参りました試みですが、今回は劇場ではなく、ギャラリーという、ごく身近に作品の息吹を感じて頂ける空間で行います。

21世紀も二割方進みました今日、日本人が、自らの歴史の中で育み、紡いできた自分たちの伝統文化に触れる機会が激減しているという統計を目にしました。
西洋文化とは異なる立脚点、価値観のもとに生まれ、世界に類を見ない独特の日本文化に、日常的に親しんで頂きたいとの願いを込めまして、企画いたしました。

会期は来月9月19日㈫から24日㈰の6日間、入場無料です。
初日のみ夕方4時開場、会期中は連日11時開場で、夜7時まで
吾妻錦絵の開祖、鈴木春信の名品20点をご覧いただけます。

横山實先生による解説が毎日、午後2時半から
22日㈮、23日㈯には2回目が、夕方5時半から行われます。

また、今回は、春信が活躍した江戸時代の明和年間(1764~1772)に作曲された歌舞伎音楽である長唄を選曲しまして、日替わりで連日2回、正午と夕方4時半から演奏いたします。

さらに、今展覧会の目玉でもある見立て絵『風流やつし七小町 通い』にちなみまして、金春流シテ方・森瑞枝師による謡曲「通小町」のライブ公演が、19日夕方5時、22日と24日の午後3時半にございます。

ご多用のところ恐縮ではございますが、お運び頂けましたら幸甚に存じます。
皆さまのご来場をお待ちしております。        
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今週末の演奏会@成城ホール

2023年06月16日 06時32分02秒 | お知らせ
おはようございます。
今年は花の暦が早いようで、菖蒲園の様子が気になる一方、夏の高原からはニッコウキスゲ開花のニュースが届きます。
梅雨の晴れ間に覗く空がこんなに青いのならば、私もどこかへ行きたいもの…

揺すぶられる旅情を胸に秘め、
さて皆さま、今週末、こちらへお出かけになるのは如何でしょう?

6月も早や3週目の今週末18日(日)、
小田急線 成城学園前 駅北口 徒歩3分、
成城ホール(世田谷区/砧区民会館)にて、邦楽の演奏会がございます。

13時開演で終演は16時ごろ。
入場は無料、お出入り自由にて、
長唄、笛、囃子、小唄など、伝統的な古典邦楽から新作の現代邦楽などがお愉しみいただけます。
また、企画番組として長唄杵家流御家元・杵家弥七師の「三味線のお話」もございます。



杵徳社中は、
三味線三重奏曲「ペーパードール」
長唄「もみじ橋」
そして、歌舞伎舞踊「近江のお兼/おうみのおかね」としてご存じの方も多いかと存じますが、
古典長唄「晒女/さらしめ」を演奏いたします。

團十郎娘(だんじゅうろうむすめ)、というタイトルでもお耳になさった方もいらっしゃるかも、
7代目市川團十郎が、文化十(1813)年六月に江戸森田座で初演いたしました、八変化舞踊のうちの一曲です。

舞台は琵琶湖畔、花道を暴れ馬を追いかけて、田舎娘キャラを表す濃い緑色のきものに、布ざらしのたらいを抱えた力自慢の女の子・おかねが派手やかに登場します。

相撲の組み手の振りをして男衆と立ち廻りをしたり、まだ知らぬ恋へのあこがれを盆踊りの風情でしっとり舞い、越後獅子にもございます晒(さらし)の合方(あいかた)では、長尺の布を…現代で言えば新体操のように振り回しなびかせて踊るとても面白い番組で、開幕から3か月ものロングランの大人気を博したそうです。
近江の地名を詠み込んだ歌詞も、ご当地ソング的な旅情を誘います。

一口に晒の合方と言っても、バリエーションが豊富ですから、
越後獅子は三下りで、出稼ぎである大道芸の心情を描いた都市の憂鬱をも内包する曲調ですが、
晒女は二上りで、朴訥としたカントリーで鄙びた明るい農村、里の牧歌的雰囲気です。
三味線音楽の奥深さと申しましょうか。

七代目の團十郎と言えば、歌舞伎十八番を制定し、その豪奢な暮らし向きにお上から睨まれ江戸追放になり、また、子息・八代目に團十郎(のちに自殺しますが昭和の歴史やミステリー作家たちの格好のネタでして、20世紀には面白い小説が沢山ありました)を譲り、自分は五代目海老蔵を名乗り…云々と、エピソードのとても多い名優で、
四谷怪談の民谷伊右衛門に代表される色悪と、市川家のお家芸である荒事の両方を得意とした、思い馳せるだに、タイムマシーンで観に行きたい役者のひとりです。
今回は踊りは無く、地(じ)の演奏のみですが、江戸時代文化文政年間の芝居町の賑わいをご想像頂いて、ご観覧いただけましたら嬉しいです。

「近江のお兼」と申しますと、新橋演舞場での先代の七世中村芝翫丈の舞台が想い出されます。
当時、芝翫丈は体調を崩されて、私が物凄く愉しみにして伺った日は、当代の芝翫=当時・橋之助が代演でした。客席から悔しげに睨んでいた一観客に申し訳なさそうに踊っていた橋之助丈には、いま思うと、しみじみとごめんなさいです…30年以前の記憶。
芝居好きな人間というものは、自分の贔屓俳優に激しい執着をいだいているものなのです。

伊豆半島西海岸の松崎町に、江戸時代に左官の名工として名を馳せた入江長八(いりえ ちょうはち)の記念館がございます。
長八は、漆喰で彫塑する独自の技法を編み出した職人で、もう二十年近く以前、同記念館に参りましたところ、「近江のおかね」という画題での作品があり、びっくりしました。
長八は文化12年生まれとのことですから、七代目團十郎が活躍した同時代に生きて同じ江戸の空気を吸っていた人間です。
同記念館の土産用絵はがきがあったので記念に買い求めたのですが、いつだったかの午年の、年賀状の返礼に友人に送ったので、もう手元になく、写真でお見せ出来ないのが残念です。

…というように、キリがない近江のお兼に対する私のシンパシー…
冷静に真心を込めて演奏いたします。

ご来場をお待ちしております。

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長唄の発声・歌唱法ワークショップがあります。

2023年06月09日 21時15分20秒 | お知らせ
関東地方は梅雨入りしたようでございます。
空も晴れぬが、心も晴れぬお年頃の皆さまに、ひととき、浮世を離れ日本の伝統文化に触れていただければ、ほのかに明るいともしびが胸のうちに灯るかも知れません…

というわけで、
JR中央・総武線 及び 京王井の頭線 吉祥寺駅 北口徒歩3分の
コピス吉祥寺A館7階
(以前は伊勢丹百貨店 吉祥寺店でした。往年のTVドラマ「俺たちの旅」オープニングテーマで、中村雅俊と秋野太作、田中健が水浴びする池はこの前庭に在りました)
吉祥寺美術館 音楽室にて

6月17日 土曜日 夜19時より受付まして、20時ぐらいまで、
長唄の発声・歌唱法のワークショップがございます。
参加費は無料です。どなたでもご参加頂けます。
講師は生まれも育ちも生粋の吉祥寺ネイティブ、長唄杵徳会家元・杵屋徳衛です。

この季節にぴったりの"いたこ=潮来出島"(カタカナじゃないほうですょ…)
雨に濡れながらひそやかに咲く、水辺のあやめ草に恋心をそこはかとなく唄い込んだ素敵な曲を体験します。
 ♪いたこでじまの マコモのかげで アヤメ咲くとは しおらしや…

当月歌舞伎座で当代市川中車丈が熱演中の「ども又=傾城反魂香/けいせい はんごんこう」は、琵琶湖畔の土産物・大津絵がテーマになったお芝居です。
その大津絵の画題の一つが"藤娘”というキャラクターで、
昭和時代にⅥ尾上菊五郎が新演出で藤音頭入りの歌舞伎舞踊「藤娘」を再編し、人気曲に仕上げたのは有名なお話ですが、
そのはるか以前の、安政元年(1854=日米和親条約、締結さる)に落語でお馴染みの初代ではないほうの中村仲蔵が、
今回みなさまに唄って頂く「潮来」入りの趣向で上演して以来、
いたこ入りで踊る形態の藤娘もございます。しみじみして佳いものです。

ご参加下さった皆さまに、当日の教材の、特製「潮来/いたこ」杵徳譜の楽譜をプレゼントいたします。
定員は15名様で、予め前日の金曜日までに、
電話0334680330か、メールou.kinetoku@gmail.com
へ、ご予約をお願い致します。

とある古典芸能従事者の方が、体験レッスンをなさったとき、
メールでご予約があったので待っていたところ、いらっしゃらないので、ご連絡したら、
「予約はしたけれど行くとは言っていません」との、ご返事を頂いたとか。
なぞかけのような世の中になって参りました。

きっかけは軽い気持ちでありながらも、前向きなご参加をお待ちしております。
限られた時間でも、豊饒なひと時が皆さまにもたらされますように…
嬉しくお待ちしております。

【追伸】
同企画は7月15日(土)にもございます。
まったく同じ内容です。ご参加受付しております。
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明日の演奏会@吉祥寺

2023年06月03日 12時29分38秒 | お知らせ
新暦なれど6月2日の悪天候にて、昨日被災された皆さまに御見舞い申し上げます。

さて今日は旧暦四月十五日、夕暮れには美しい月も昇りましょうほどに、先ずは表題写真のご説明。
一年間双葉のままだった檸檬の実生がありまして、どうなるのかなぁ…と気にしておりましたところ、このほど目出度く脇芽が生えて参りました。
令和の一年寝太郎噺とでも申しましょうか、気長に暮らすと佳いことがあるものです。

ご案内が遅くなりましたが、明日4日(日)は、吉祥寺駅南口 徒歩2分の 武蔵野公会堂にて、
武蔵野邦楽連盟による、“邦楽 春の会”が開催されます。

開場は12時半、開演は13時。終演は16時の予定です。
古来よりの日本の伝統文化である長唄、箏曲、現代邦楽の演奏をお楽しみ頂けます。
入場は無料、お出入りは自由です。



ご来場をお待ちしております。
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あなたに、似た人

2023年03月26日 23時11分58秒 | お知らせ
 早や、…あれは三年前♪ のこととなりましたが、
こちらのブログでもご紹介以来(20/09/27付)、思い掛けなくたくさんの方々にご観覧たまわりました、
【アートにエールを!東京プロジェクト】動画の専用サイト(https://cheerforart.jp/)が、
今年度末、3月31日をもって閉鎖されることとなりました。

 申請から制作まで短期間のことで、撮影や演奏の至らぬことなど見返すたび…汗顔の至りでしたが、
横山實先生の素晴らしいコレクションをじっくり眺めさせていただける嬉しい機会ともなり、
映像の断片を一曲にまとめ上げて素敵に編集して下さった、鈴木翔媛くんにも深く感謝する次第です。
 ご覧になって下さった皆さまにも、厚く御礼申し上げます。
 ありがとうございます。

 さて、実は“長唄絵合せ/リモート編『風流船揃』”の画像の中に、私は、懐かしいお顔をお見掛けしておりました。
 渓斎英泉「両国橋夕照」の、屋形船にて祇園守(ぎおんまもり)の紋覗きの扇子を、鷹揚と広げた、おじさま。

https://cheerforart.jp/detail/6833

 口角を少し下に捻じ曲げた皮肉な感じの表情をつくったお顔立ちが、役者絵でよく見かける四代目・中村歌右衛門によく似ています。
 祇園守も成駒屋のトレードマークですし、これは……!!
 絵の中に、当時の人気役者の似顔絵を仕込んだのか、本人ではなく、物真似をする芸人の設定で描いたのか、
 いずれにせよ、絵師・英泉の洒落ごころの所産に違いはないと思われて、二人の接点を生存年から探ってみました。

 四世歌右衛門:寛政十(1798)年~嘉永五(1852)年
 渓斎英泉  :寛政三(1791)年~嘉永元(1848)年
 ほぼ同時代に生きたお二方。
 何らかの交流があったことは間違いないのでは…と、公開直後の2020年秋、英泉の伝記などを入手し、歌舞伎年代記などとも閲し比較研究してみよう…と思っていたのですが、思ったままで……時は流れた~♪

 ご興味、また、お時間がありましたら、ご確認くださいませ。
 舟揃い、二上りの7分30秒あたりから、成駒屋かも? のイケオジ様アップは8分20秒あたりにございます。

 はるか時を超えて、絵のなかの、“あなたに似た人”に、めぐり合えた嬉しさに。


 (気になりながら伺えぬまま会期が本日、終了してしまった太田記念美術館「広重おじさん図譜」展のオジコレ投票結果も気になりますが…)

写真の説明:もう20年以前、横山實先生のコレクション展が高輪プリンスホテルで開催されました折のスナップ。
      伊東深水の、六世中村歌右衛門as京鹿子娘道成寺・白拍子花子と一緒に撮影して下さいました。

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キッズ伝統芸能体験 発表会のお知らせ

2023年03月21日 23時00分00秒 | お知らせ
 年々、お年とともに気が早くなる染井吉野どのは、なんと今年は新暦の浅野内匠頭の祥月命日に咲いてしまった。

   風誘う 花よりもなほ 我はまた 
     春の名残りを如何にとやせん…

 辞世の句、そして田村右京太夫のお庭先、桜の花びらがはらはらと…忠臣蔵の時代劇映画での人口に膾炙した1シーン。
 旧暦では如月の二十三夜で、西行法師には廻り合わせがいま一つの令和5年でありました。

 …なんてことを想い乍ら、このところの日曜日はアーツカウンシル東京主催の、キッズ伝統芸能体験 東村山クラスに伺っておりました。

 昨年11月から、小学2年生から6年生までの受講生の皆さんが一生懸命、はじめての三味線にチャレンジして、ついにいよいよ、来週は発表会です。
 コロナ禍も一段落して、今年度は広く一般の皆さまもご観覧できる運びとなりました。

 3月29日水曜日 長唄の部 夕刻午後5時開場 5時半開演
 三宅坂:国立劇場大劇場にて
 23日まで以下のサイトから、どなたでもお申込みいただけますので、ぜひ、子どもたちの熱演の場にお越しくださいませ。

https://www.geidankyo.or.jp/kids-dento/post/news/2022_kanranboshu/

 長年親しんで参りました国立劇場も建て替えで、本年秋にいったん閉場となります。 
 思い起こせば、私が歌舞伎の仮名手本忠臣蔵の通し狂言を初めて観たのは、昭和61年、国立劇場が開場二十周年の記念興行でした。あれから随分いろいろなことがあって…
 国立劇場の前庭の桜も、今年が限り。
 春の名残りをいかにとやせん…

 教室帰りに、花小金井から武蔵小金井、多磨霊園と、鉄道とバスを乗り継ぎ、桜狩の旅に。
 公園の桜はまだ二、三分咲き、是政橋を渡ると、彼方に空色の流れのリボンが見えて、多摩川の土手の桜もまだまだ、先がたのしみなお彼岸でした。













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from 武蔵野邦楽合奏団 with Love

2023年01月01日 12時30分45秒 | お知らせ
あらたまの 御壽 めでたく 申しおさめ 候

予てよりご案内の
"浮世絵とたのしむ和の音色・舞踊"
鑑賞会は、武蔵野邦楽合奏団の主催公演でございます。

出演者の関係各方面の皆さまの御厚意によりまして、
インターネット上でもご紹介頂き、
嬉しく存じます。

浮世絵のコレクションと解説でお馴染みの
横山實先生が評議員である関係から、
ポーラ文化財団さまがホームページのお知らせに
取り上げて下さいました。

https://polaculture.weblogs.jp/blog/

一方で、肝心の主催者ホームページが休止中で申し訳なく存じます。

公演のお切符は、当日分も、
カンフェティさまに取扱いをお願いしております。
下記QRコードからお申し込み頂けますれば、
お近くのセブンイレブン各ご店舗さまより、
発券して頂けます。



どうぞ宜しくお願い申し上げます。
有難うございます(。uωu)♪


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