昨日のTBS2で放送された「トップスターショー 歌ある限り」(1977年)。真っ白い衣装に身を包んだ細身の29歳のジュリーは儚げで気品があり、透明感のある歌声はケレン味がなく、こちらの耳にまっすぐに届きました。おとなしく、静かに薄く笑うジュリーの綺麗な顔。愛さずにはいられない。 このすぐ後からのジュリーの快進撃を、この時のジュリーからは感じることはできませんでした。
こんなに綺麗なジュリーを毎日毎日、TVで当たり前のように見続けていたとは。改めて、それはそれは贅沢な ジュリーとの帰らない日々だったんですね。
http://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/o1692/
【出演】森進一、沢田研二、石川さゆり、グラシェラ・スサーナ
【司会】二谷英明、久米宏TBSが誇る本格的音楽番組「トップスターショー 歌ある限り」。
歌謡界の“トップスター”たちをスタジオに招き、豪華なステージが開幕!ゴージャスなセットの中で歌い、踊り、語る。ここでしか見られないコラボレーションも!司会は二谷英明、久米宏。
今回のゲストは、森進一、沢田研二、石川さゆり、グラシェラ・スサーナ。出演歌手がヒットソングを歌いつなぐオープニングでは、沢田が「時の過ぎゆくままに」、石川が「あいあい傘」、森が「命かれても」、アルゼンチン出身のスサーナは「サバの女王」を披露する。また、スサーナが森と「くちなしの花」「襟裳岬」、沢田と「サン・トワ・マミー」をコラボ。番組初登場、当時19歳の石川が歌う「津軽海峡・冬景色」も見逃せない。さらに、妹の結婚式を終えたばかりの森が、「雨の桟橋」「花嫁のあいつ」を万感の思いを込めて熱唱。その目には涙が光っていた…。
昨日の「トップスターショー」は、77年の3月くらいの放送。 司会が俳優の二谷英明さんのせいか、全体に落ち着いた雰囲気の番組でした。この後番組のショーアップした「The ベストテン」とは、全く違う感じです。ごく簡単に・・
出演者が順に歌うジュリーのオープニング曲は「時の過ぎ行くままに」
ジュリー「パリに行ってきました。行くたびに日本はほんとにいいいな、と思います。今日は頑張って歌います」
久米さん「仕事を兼ねたパリ行きがすっかり身に付いた沢田君です。やっぱり日本がいいというのが京都育ちですね。いつもお土産がありますが、今度はどんなお土産でしょう。」
※久米さん、沢田君て。。。いくら年上でも、ジュリーに沢田君と呼べる人はそういないと思う。ベストテンでは、沢田さんと呼んでいたような気がするけど。
二谷「沢田さんはパリはどうでしたか?」
J「仕事ですから楽しくないですね。」
※二谷さんでも、沢田さんと呼んでるじゃないか~!
※ジュリーの声が頼りないほどで、囁くように呟くような歌声が魅力的でした。
二谷「愛した日に戻りたい、いい詞ですね。」
J「そうですね、歌って涙が出てきますね。」
二谷「涙が出るのは珍しくないですか?」
J「この歌を歌うのは久しぶりですから、3年くらい前はよく歌っていました。歌うと涙が出てきます。歌の世界に入っていっちゃう、主人公になっちゃいますね」
J「実際は僕はそんな人間と違いますが、歌うと歌の中の人間になってしまいます。別の人間になります。」
二谷「歌は短いドラマですね。あなた自身は3年前、10年前に戻りたいと思いますか?」
J「僕はそれほどないです。」
二谷「タイガースと現在の自分と何年たちますか」
J「5~6年、タイガースの頃は考えるとかそういう事よりも、毎日追われるよう、一生懸命 仕事を消化してきました。今は余裕という訳じゃないが、色々考えながらやっています。」
二谷さん「成長した実感、いいことじゃないですか?さよならをいう気もない、お願いします。」
※ジュリーの声がすごく艶やか・・☆.。.:*・°☆.。.:* 特徴的な「オトコトォ~」すこし鼻にかかった声がいつもながら色っぽい。
久米「パリには何回くらいいきましたか?」
J「10何回です」 久米「もうペラペラでしょ」
J「ダメです、挨拶くらいです」
この後、グラシェナスサーナと2人で「サントワマミー」
久米「ジュリーはなんとなく日本人離れしているところがありますね。スサーナさんはアルゼンチン離れ・・2人で歌うと国際親善という感じがします」
※久米さん、あんまり喋らない方が良さそうな気がする (-_-;)
この後、妹さんが結婚したばかりの森進一さんを、皆でお祝いしました。二谷さんが司会している分、あんまりハシャグ事もなく、けっこう淡々とした番組でした。が、久米さんが盛り上げようとするつもりなのか、どうもスベッテる気がする・・・ この後番組の「The ベストテン」では面白かったのに。やっぱり相手役の違いでしょうか。