NAGANO日記

北信州をジタバタ走り回っている、naganoうさぎの多忙な日々

「パイロットフィッシュ」

2008-06-22 | BOOKS
しばらく旅に出てました

・・・というか、湖底深く沈んでました
本来はネガティブで心配性で根暗ですが(そこ笑わなーい)
生命に関わるワケではナシ
生活が脅かされてるワケではナシ
じっとしてても何も変わらないし
なにを甘ちゃんがっっっっってもう一人ののーてんきな私がせせら笑うのです


なので浮上してみましたーー  





↑  「パイロットフィッシュ」 by大崎善生

いつ、どうして買ったのかも忘れたけど、読みそびれて本棚にあった本です
旅の道連れにとっさに手に取り読みました

なんだか今の心境にストライクでした



熱帯魚に凝ったことはないので、この本でパイロットフィッシュってものを初めて知りました

登場人物のその行動の心理が理解できなかったり
それは唐突だろ?てな箇所もありはしますが
好きなタイプの本です

心がチクリと痛くなるような、グサリと息が止まるような
苦い後悔を思い出させ、脱力感をおぼえます

それは、忘れたくても忘れることの出来ないもの

そんなことも含んだ過去のすべてが人間を作っているもの


少し残酷で美しい本です






↑”降水確率60%”に怯えてR19を疾走している土曜日の私
 (結局降らなかったじゃーーーん)

私の後ろ姿って、想像以上にどんくさい・・・(泣)
人間、正面切って鏡を見るとき、構えて「いい顔」をしてるから
自分が知ってる自分の顔は実力以上の顔なんですって
だから自分で見ることのできない後ろ姿は、私そのものなんでしょう

まっ、どんくさく生きていきますわ 




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「愛しあおう。 旅にでよう。」

2008-03-05 | BOOKS
ジャケ買いです。。。

本の場合は、表紙買い?? 正確に言うと、「タイトル買い」かな。
この作者の高橋歩さんは存じ上げておりませんでした。

このタイトルに反応しちゃったよ。
買っちゃった。めずらしくリサーチなしで。




「愛し合おう。 旅に出よう。」でなく、

「愛しあおう。 旅にでよう。」と表記するところがスキ。



そもそも私はなんだかひらがなが好き。
漢字を多用するより優しい気持ちが伝わる気がして。
出来るだけひらがなを使おうと心がけてるくらい。



内容は、味のあるステキな写真とハートフルな文章。
そうそう、その気持ち忘れずに生きたいね。とHappyに元気になれそうです。

それから、感じたのは、鋭い言葉や奇をてらう表現はなく、
人として当たり前の思いやりと優しい眼差しにあふれていること。
「愛」を知ってるんだな。
意味としてではなく、体に染み込んだものとして。


作者さんのような生き方は、
現実的で心配性な私にはとても真似出来ないけれど、
いつかオトコに生まれたときには、こんな人生もいいかな。



この本みたいな雰囲気のブログ作りたいなあ。
1枚の写真と、説明ではない文章。
「NAGANO日記Ⅱ」をいじるか・・・!? ←ほんとにやっちゃうかも 


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そうそう、大好きな小田さまのタイトルに「風のようにうたが流れていた」というのがあります。
あえての「うた」です。
ここんとこのニュアンスがものすごく分かる。説明出来ないけど。
むかーーし、小田さまにファンレターをしたためていた頃、
私は手紙では必ず「うた」と書いていました。(たとえば、「小田さんのうたが大好きです」てな感じに)
小田さまのUTAは、歌でも唄でも詩でもなくて、「うた」なのよ。
だからこのタイトルが大好き。
・・・はっっっっ!! マニアックっすか?? 

「モルヒネ」「1ポンドの悲しみ」「水曜の朝、午前3時」・・・

2007-08-09 | BOOKS
本は好きだけど、本屋はもっと好きです。
ホントは、”本を選ぶ”のが好きなのかも。

選ぶだけで1時間は軽く居られる。本屋ってパラダイス

本を選ぶとき、裏表紙のあらすじを読みます。
それから、解説、あとがきを読みます。
そこでピンと来たら大抵外れはありません。
その作品が賞をとっているとかなり面白い率が高い。当たり前か。。。

けれど、売れてる、ってのはあまりあてなりません。
帯コピーも過大評価ばかりなのであてになりません。

好きなジャンルは甘く切ない恋愛小説と、ハードなミステリー。
最近フィクションものしか読まないなあーー。
難しくて堅いのは眠くなっちゃうしね。(笑)
はい。本を読むと言っても、軟弱派です。
これで人生の指針を・・・とか思いません。単なるレジャーです。
(だって映画よりだんぜん面白い)
没頭するから、読み始めると止まらないのだ。止められない。
長編ものほど寝不足でえらい目に遭います。


↑↑ 写真はたて続けに読んだ小説。
この3冊はぜんぜん外れじゃないですよ。”面白い”部類に入ります。
なかなか良いチョイスでした。引き込まれて一気に読みました。

「モルヒネ」by 安達千夏 
設定は好きだけど、いまいちドロドロさに欠ける、惜しい。
天童荒太の「永遠の仔」(これは大傑作だと思う)と同じ匂いを予感したけど、全然違いましたね。
熱に任せて追う想いと、諦める潔さのバランスが大人の恋かな。

「水曜の朝、午前三時」by 蓮見圭一
意外と普通のお話しでした。もっともっとシュールかと思ってた。
亡くなる母の想いがいまいち伝わらない。娘に宛てなくても良かったんじゃーー??
それでも焦がれる静かな想いは訴えてきます。

「1ポンドの悲しみ」by 石田衣良
これは読み切り少女漫画みたい。または昔のドレンディドラマ?
細切れの少しずつの時間、たとえば電車の中や、病院の待ち時間に読むにはちょうど良いけど、ずしんと残るものはありませんね。
ちょっぴりチクンとしたり、自分の思い出にリンクしたり、ほんわか楽しむにはいいですね。







本日、半日以上はずっと仕事でバイクに乗っていました。
銀行に寄ったり、役所に証明書を取りに行ったり、顧客宅に印鑑もらいに行ったり、集金したり、資料を届けたり・・・てな業務をまとめてこなしたので。
営業じゃないし、荷物少ないし、天気もいいし(よすぎ)デスペラードで。

白馬村&小谷村は、さすがに風の湿度が低い。
炎天下で信号待ち、なんていうと街中と変わらない気がするけど、
ほれ、信号も車もだんぜん少ないし。ほどんど走りっぱなしだし。
少々山手の日陰なんて、長袖着ていても寒いくらいよ。

そして、世界は見通しが利く。
走りながら、雲の動きを確認できる。
山の緑の瑞々しさも、空の透明さも、全部感じながら走ることが出来る。
にやついちゃうね、やっぱり。

そして、夏の匂い。
刈ったばかりの夏草を積み上げた、枯れてく過程のむんとするあの匂い。
林の中の道でふわりと漂う甘い匂い。・・・今咲いてるって、何の花だろう。


すべては、単車でないと、田舎でないと、気が付かないことばっかりね。




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「青空のルーレット」

2006-12-15 | BOOKS
遅ればせながら読んだ。
TOCライブに向かう電車の中で読み始めギリギリに読み終えた。
ライブ前にどうしても完読したかった。よかった。間に合った。

とても読みやすい、好感が持てる文体。
少々青春ドラマぽく出来すぎてる感もあるけど、爽やか。
音楽、芝居、漫画、小説・・・それぞれに夢を持ちつつ、ビルの窓拭きをする青年達(と元青年)の物語です。


夢がなくたって生きてはゆける。でもなくちゃ生きてる意味がない。
・・・と書いてはないが、こう書いてある。


「夢を叶える事よりも、夢を見ることで人間は人間になれるんだ。」

「俺達が窓を拭いていたのは、メシを喰うためだ。
 俺達が窓を拭いていたのは、家賃を払うためだ。
 しかし俺達が窓を拭いていたのは(誓ってもいい)、夢を見続けるためだ。」



かなわないね、私なんかには。
夢を追う人の、圧倒的な強さと輝きを、私は心底まぶしいと思う。

もしかしたら私はそちら側に居たかったのかもしれない。
でも・・・私は何かを諦めてここに居る訳ではない。
すべてのチョイスは納得済み。失敗はしていない。後悔はなにもない。
"もう一度やり直せるとしたら、いつに戻りたい?" 
もう戻りたくはない。あれをやり直すのは難儀だ。

だけど・・・ "夢は見ていた? 今、夢を見ている??"

夢など見たことはなかったかもしれない。

「MOTO NAVI」

2006-11-12 | BOOKS
MOTO NAVI  ちょっと高めの1000円。

こんなカッコイイ雑誌があったのね・・・

登場する人たちが皆、カッコイイ。
表紙のジローラモさんも、特集ページのモデルさんもカッコイイ。
特に女性モデルとのツーショット写真。いいなーー。こんなカップルがタンデムしてたら・・・憧れちゃうね!!


ちょっとココロを入れ替えようかな・・・
ライダーって、きたない、いや、無造作なカッコでOKって思いこんでたところがあり・・・ゴツゴツのレーサー系完全武装ファッション以外は、着る物に無頓着な人が多くない? 機能は考えていても見た目、ファッション的に。この雑誌に登場している人のようなライダーはなかなか見ないねーー。

私もライテクに自信がないこともあり、目立たなーーい地味ーーな格好で乗ってます。厚着気味でモコモコしてるし。


気をつけようーーっと。 もっとかっこつけよーーっと。


アメリカンだし、セクシー系で! (爆笑)  ・・・いや、無理だ!  なんせチビノリダーだからね。こないだ笑われたしね。「あはは~ 子供がイタズラして乗ってるみたい」・・・・・・
・・・・・・どーせ155cm 。背は伸ばせない。カッコイイオンナにはほど遠し・・・かっ (号泣)

ワタシのバイクの元オーナーはかっこいいんですよ ここに黙って写真を載せたいくらい。もしくは内緒で雑誌に投稿したいくらい。あんなにかっこよくバイクに乗ってる人を他に知らない。

「ナショナルジオグラフィック」

2006-08-07 | BOOKS
NATIONAL GEOGRAPHIC

なんでだか、定期購読しています。
日本語版の創刊準備号から持っています。

あれ?・・・なんでこんな雑誌知ってたんだろう??
英語版しかないと思っていた矢先に日本語版が出ると知り、
それから5年単位で継続してます。

でも、さすがのナショジオでも、
外国人記者が書いた日本に関する記述はおかしな所もあるにはある。
そういうのも、またおもしろいです。


写真は本当にきれい。惚れ惚れします。美しすぎます。報道を超えてます。ゲージュツです。


一眼レフにはまってた頃は写真を撮りまくっていました。
その後、デジカメが流行り、すっかり物置の主です。
デジタル一眼レフ、ほしいなあーーー IOS KISSで良いんだけどな。
でも実際はIXYで充分なんだよね。
サイバーショットも迷ったけれど、やっぱりIXY。
こだわっていたのはシャッターラグ。IXYの方がしっくりきた。
「タイ旅行」の写真はIXY800ISで撮ったものです。


・・・でもそれ以外のこのブログの写真は殆ど携帯カメラなんだけど。(笑)
しかも Docomo P506iC  充分っちゃー充分ですねえ

「ターザン」

2006-07-06 | BOOKS
「Tarzan」は以前から時々読んでいる雑誌。

特集の内容によって買っています。傾向として「水泳」ネタ。特に今号は「有酸素運動」。買いです。
しかし、表紙モデル女性のカラダの凄まじいこと・・・ドコノ星ノヒトデスカー?

スイムもランもバイクも30分続けられれば「趣味」ですってさ。ずいぶんと低いハードルで。なら、どれもいける。いや、私の問題は、種類をいろいろやりすぎるってことでしょう。
1番力を入れたい水泳ですら週1度、2㎞程度。パワーヨガを週1度、1時間。あとは、こいだり走ったり踊ったり、SOでフロアホッケーしたり、冬ならスキーにスノボ。たくさんやっているようで、実はちょっとずつやってるだけです。。。

これじゃダメかな?? 種目は絞った方が良いのかなーー?? 楽しいからやっているんだよね。 これじゃスポーツしてるっていうより遊んでるだけだよね。

で、こういう雑誌を時々読んで、前向きに、やる気にだけはなるのです。

雑誌と言えば、ファッション誌買いまくっていた頃もあったけれど、いまやさっぱり。  (アパレル業界に身を置いたこともあったのに・・・)
おかげでたまにおしゃれをしたい時に何を着たら良いのかわからなくなる。
良いのか???女を捨ててないか??? 自問自答。。。

でも、髪型を変えました! 10㎝切ってストレートボブにしました。 鏡を見てたら新しいアイシャドウが欲しくなったので買いました。カネボウ テスティモ レイヤードインパクトアイズ color : 03   CMで山田優ちゃん使用色です。(・・・で?)

結構女らしいじゃーーーん。  (・・・で?)

「100万回の言い訳」

2006-06-30 | BOOKS
帯コピーにまんまと乗せられて買ってしまった。

「恋愛すると結婚したくなり、
結婚すると恋愛したくなる。」

だってさ。なんか、ドキリとするでしょう?

内容はそのとおり! というか、それだけ。

主人公の結子という欲張りなこの人を私は好きになれない。
多分どの登場人物よりも一番私に近いかもしれないけれど。
志木子という女性もまた、私に近いかもしれない。
物語では相対する個性として描かれているけれど、
私はどちらでもあるようです。

いえ、女性はみな、そうなのかもしれない。

それを認識した小説ですが、だからどーしたって? って感じかな。

志木子の未来はきっと明るい。
陸人と飼い猫の未来も希望がもてる。
でも、結子と夫は同じ事を繰り返すのでしょうね。
一番愚かなようで、そういう人生も悪くはないのかもしれない。

感想はそれだけ。何の答えも出ません。一昔前のトレンディドラマのようでした。

「星々の船」

2006-05-14 | BOOKS
村上由佳の「星々の船」を読みました。
この作者にしては、重いテーマと文体のような気がします。
偏見かもしれないけれど、村上由佳はもっと軽く柔らかい少女漫画のような作者だと思っていました。ごめんなさい。。。 良い本だと思います。オススメです。

どこにもいなさそうで、実はどこにでもいそうな登場人物たちです。
とても弱いくせに、どこかがやたらと強い。一般に「不幸」と呼ばれる諸々を平気で受け止める。もっと全力で「幸せ」を欲しがっても良さそうなものを、そうしない。だから不幸な顔をしない。そうなること自分で選んだのだから。

作者によるあとがきに、

人間、「自由であること」を突きつめれば、「孤独であること」にも耐えなくてはならない。
でも、そうして自分だけの足で独りで立つことができてこそ、人は本当の意味で他の誰かと関わることができるんじゃないか。そうすることで初めて、何ものにも惑わされない自分だけの「幸せ」を見つけることができるんじゃないか。

と書いてあります。

欲しいものが唯一「自由」だった時もあったのに、いつしか「孤独」を恐れている私には堪える一文です。そんなに強くはないってことさ

話しが本からそれますが・・・
「孤独」が平気な女になりたい。
とりあえず、一人旅ってヤツを敢行したいのだ。いきなり海外は無茶なので、まずは国内一人旅をやってみたい。移動や観光や宿泊は平気。困るのは食事。1人で夕食を外でって苦手。(1人ランチは平気。1人カフェはむしろ好きなくらいなのにね)特に1人で外でお酒なんて絶対飲めない。なんか、誘われるのを待ってるみたいでいやしく見えないですか???
そこんとこをクリアーできない、やっぱり私は小市民。。。

「東京タワー」

2006-04-05 | BOOKS
どうも気になっていた「東京タワー」を読んでみた。リリー・フランキーの方のね。
(江國香織の方のは読み済み。あちらはありえないくらいかっこよすぎでした。)

内容的には嫌いじゃないんだけどね。帯宣伝どおり、後半なんて本当に泣かされたし。
ただ前半は、「なんだこいつは」ってくらい微妙。
文体が、語り口調でふざけ気味っていうか、軽薄っていうか。
せっかくの良い話しなのにもったいない…って思ってしまうけど、これだからこそウケて売れたんでしょうか。こんな感じの小説、最近多いですものね。
「世界の中心で愛を叫ぶ」だって、ベストセラーになる前に読んでたけど、あれもそうだったな。ストーリー的には好きなあまあま恋愛小説だけどどこか軽い感じの文体。

やっぱり、村上春樹。
私のベスト恋愛小説は「ノルウェイの森」。大好きです。
眠ることも出来ずに、上下巻一気に読んで泣いたっけ。心を病んでる人の方がむしろ普通なんだと思えた。感受性が強い若い頃に読んでおくべき一冊だと思うけど、シンクロしやすいヤワな子には勧められないかも。
あ、「東京タワー」の話しでしたっけ。「処分しない」方の本棚行きです。

二度と読まないだろうなって本は、どうしたら一番良いでしょう?