実家の愛犬チョコが逝去しました。
享年18歳、数えで言えば19歳。
大往生です。
よく晴れた休日の午後、家族全員に看取られて、幸せな最期です。
残念ながら私はいなかったけど。
良かった、寂しい最期じゃなくて。
寒い夜とか、お留守番してたときとかじゃなくて、良かった。
妹が「チョコ」と呼んだら「くうー」と返事をして逝ったそうです。
体をきれいにしてあげて、
段ボール箱の棺に、ブランケットにくるんで寝かせ、
お花と水とドッグフードとお菓子を供えた祭壇を作りました。
5歳の甥も3歳の姪もお線香をあげて手を合わせました。
親戚のおじさんにちょっと笑われたけど、うちの家族は大真面目でこんなことをします。
それにしても、
「よく生きたねえ」と声をかけたほど、ほんと、よく生きてくれた。
彼女は室内犬ではありません。
ずっと外の犬小屋で住んでいました。
寒い冬はガレージに小屋ごと入れたり、雪の夜はストーブ炊いてあげたりしたけど。
2年ほど前から、目が見えにくくなっているのには気が付きました。でももうすでに16歳。手術をすることはまったく考えませんでした。それから、耳が遠くなってるのにも気が付きました。
1年ほど前からは、足腰が弱ってきました。
それでも毎日、よろよろよぼよぼと歩き回っては、日なたぼっこをしていました。
「動かないでいるとダメになっちゃうんだよ」って自分に言ってるみたいに。
このごろは、
おしっこをするため中腰になるとそのまま立ちあがれずにおしっこにお尻をついて泣いていたり、
犬小屋の数センチの段差を後ろ足が上がれず、上体だけしか小屋の中に入れなくて腹ばいで泣いていたり。
チョコも足腰の衰えが一番切なかったようです。
気が付いたら抱えて動かしてあげることしか出来ないのが悲しいけど。
父がチョコがかがまずにドッグフードや水を摂れるよう、テーブルを作りました。
段差にも踏み台を付けました。
おかげで亡くなる前日まで、自分でフードを食べていました。
闘犬の血を引いてるだけあって気位が高かったけど、
どこかマヌケな君を好きだったよ。
天国で、
子犬の頃に大好きだったあぜ道を駆け回っていてね。
お水が大嫌いなんだから、川に落ちないように気を付けてね。
バッタやカエルを見つけてもいじめないでね。
いっぱいいっぱい遊んでくれてありがと