とにかく暑いです。年寄りにはこたえます。年寄り猫にもこたえます。
仕事休みの日だったのですが、何もしないでゴロゴロしていようと思ったら、洗面所の配水管が不具合だとか、キュウリとトマトが欲しいとか、いろいろ注文がつくもんです。
雑事こなして、キキと昼寝でもと思ったところへ電話、人に会う約束をしてしまいました。
寝ているキキにそっと声かけて、３５℃近い猛暑の中を出かけました。
ご用の帰り、駅南でツクツクホウシを聴いたってあっこちゃんさんの話もあったものですから、南町から六供町界隈の公園を廻ってみました。
まずは『駅南公園』前橋駅から前商へ行く途中にあります。むかし前橋中央児童遊園（現前橋るなぱあく）で使われていた遊具の機関車が置いてある公園です。でも、セミの声はなかったです。ちゃんと補聴器持参でしたから難聴者の私でも間違いはないです。
次は市ノ坪第２公園、それから六供町の八幡宮です。どちらも立派な樹木が茂っていますけど、セミの声はありませんでした。
それから市ノ坪公園、市民文化会館の南です。その次は南町２丁目北公園、いずれもせみの声を聴くことはできませんでした。
それにしても暑いんだいね、公園に人影がないやいね、夏休みだというのに子どもたちさえ遊んでないよ。ここまで廻った５ヵ所で出会った人は、暑さにめげずにポケモンやってたお兄さん一人だいね。
どうやら、公園にはいないみたいです。昨日の『あの子』の歌に出てきたのは葉鶏頭、こちらはケイトウの花です。夏の花だいね…
そいでね、これが最後と前橋刑務所の南の利根河原にある南町公園へ行ったんです。聞こえました、セミの声。
公園の中ではなくて、土手の上の道沿いの桜や欅なんかが生い茂っている木立の中からせみの声が聴こえてきました。
ミンミンゼミとアブラゼミの声です。
蝉時雨とまではいきません。それほど多くない数のせみの声です。時折ツクツクホウシかなって声が混ざります。
実はさ、昼日中のセミの声探しってのは間違った遊び方なんです。セミたちはね、朝夕の気温の低い時間帯に鳴くんです。セミが鳴くのは求愛行動、オスのセミがメスのセミを呼んでるんです。昼と夜は、できたカップルが葉陰で忍びあいしてるのかな、あんまし鳴かないんです。
でもさ、ご用のついでだから仕方ないんです。
セミの鳴く木立の下にヤブミョウガの群落です。いいな…、セミの声もいいけど、こっちもいいななんです。
セミの声を聴きながら、ヤブミョウガの花を眺めてました。半ズボンだったんでヤブ蚊に刺されやしないかと心配だったんですけど、やられずになんとか…
こんど、夕方に来てみます。
きっともっとたくさんのセミの声を聴くことができると思います。前橋のまち中でセミの声を聴きたければ刑務所裏の利根川岸の木立見たいです。
ここってさ、萩原朔太郎の『監獄裏の林』の舞台です。
監獄裏の林に入れば
囀鳥高きにしば鳴けり。
いかんぞ我れの思ふこと
ひとり叛きて歩める道を
寂しき友にも告げざらんや。
朔太郎の時代はもっと広いくて木立でなくて林だったみたいです。林の中には獄死した受刑者の墓標が立ち並んでいたり、けっこう恐ろしく寂寥としたところだったようです。
今は、拓かれて住宅地になっていて、川岸の木立が名残を留めているだけです。
暑かった日の夕食、にわか菜園で採れたトマトの冷たいスープ、まり子さんの旦那がつくってレイ子さんが届けてくれたオカヒジキ使ったグリーンサラダ、ハム入りのオムレツ、それにごはん代わりは、メイ太の母ちゃんちで採れたメイクイーンとあっこちゃんの片品土産のモロッコインゲンの炒めものです。自家製＋いただき物の夕ご飯でした。
そうそう、モロッコインゲンはいっぱいだったんで、短めに(２分ほど)ゆでて水で冷まして、水分を拭き取って食べる大きさに刻んでから、冷凍用の保存袋に詰めて冷凍保存しました。こうしておくと鮮度が保持できるし、すぐに使えて便利です。
時々登場いたします若柳糸駒ことユキ子です。直派若柳流の師範をしておりまして、前橋の『美登利会』に参加しております。
７３回目を迎えました今春の美登利会の舞台の様子はコチラです。
お稽古場は前橋市城東町四丁目です。詳しくはコチラをご覧ください。