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猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

Droitでトレーニング後、青井食堂でケセランパサランの解説、山猫館裏で桐生行を見送った日は、アケビの天ぷら食べました。

2021-10-05 08:24:01 | あんじゃあない毎日

昨日の午後1時過ぎ、青井食堂でアジフライ定食で昼食していたとき、隣席の女性から声を掛けられました。「つかぬこと伺いますけど、教えていただけますか?」、「私にわかることでしたらお答えします…」ということなのです。そして、女性の質問は、「ケセランパサランってどういう生き物なのですか?」でした。

 ランチタイムの質問としては極めて難問です。「この鳥なあに?」「タゲリです。でかいチドリ…」なんてんだと易しいのですが。
「ケセランパサランを展示している博物館は秋田の博物館だけだと思います。『未確認生物体』という名称がつけられています。これは、江戸時代にケセランパサランを桐の箱に入れて、餌は年に一度粉おしろいを少々、箪笥の奥に収めて飼育していると、小さな幸せを運んできてくれるという流行現象があったらしいのですよ。当時の文献にも載っているのですが、それがどんな生き物であるのかどうかも分からないので『未確認生物体』と呼んでいるみたいです」

 「こないだ浩美さんに瓶の中にいるのを見せてもらったのですが…」、「あ、丸い瓶の、あれは10年ほど前に、私のところへ北海道旭川郊外で捕獲されたのが送られてきたので、お友だちやなんかにお配りしたんです」。そうなんです、朝倉田んぼでタゲリに出会った頃のことです。2011年1月15日に配り歩いたみたい、詳しくは1月16日の記事に書かれていました。

 
北海道の友から送られてきたのはガガイモという植物の実でした。実の中には綿毛をつけた種がいっぱい詰まっています。綿毛はふわふわと空気中に浮かんで、捕まえようとすると逃げて、まるでいきものみたいなのです。江戸時代に流行したケセランパサランはこのガガイモの綿毛ではないかという説があります。別に、フクロウなどの猛禽類が吐き出した小鳥の羽毛ではという説もあるらしいです。

 
これはガガイモの綿毛です。ケセランパサランが本当にいるのかどうかも分かっていません。たぶんいないような気がします。でも、「小さな幸せを運んでくる」という設定がものすごく魅力的です。欲望むき出しでないのが素敵です。ガガイモの綿毛をケセランパサランと思って、年に一度ベビーパウダーを与えて、10年以上飼育している青井食堂の浩美さん、「少し大きくなってきた気がします」だって。
私も小さな幸せと暮らしたいなと思いながら、ケセランパサランのお話しをしてました。

 

  月曜の朝は野菜の買い出し、JAファーマーズ朝日町店の直売所でアケビの実を手に入れました。嬉しいですね。どうやって食べるのかって、夕食までお待ちください。


買い出しの後は、11時からDroitのトレーニングです。強い日差しを浴びた広瀬川の流れがキラキラ光ってました。まぶしかったです。

 
太陽の鐘が暮らす杜も、高木のけやきの葉が枯れて先に散っちまったので、明るい日差しが中まで差し込んできていました。「おい、眩しかないのかい?」、「なんの、私が皆にまぶしさを届けているのだ!」。そうだいね、太陽の鐘が太陽の光をまぶしがってたら変だいね。昼頃の気温は28℃、暑い秋になりました。

 昨日のDroitはいつもの鈴木トレーナーでなく、吉田トレーナーでした。たまに見てもらうトレーナーだとすごく緊張します。昨日もそうでした、気楽になれない私でした。それで、いったん家に戻ってから、青井食堂へ出かけたんです。

 

  
青井食堂からの帰り道、三俣町の山猫館書房に寄りました。ちょいとしたお願いがあったものですから。山猫館の主の水野眞由美さんは俳句作家、古本屋の傍ら俳句教室もやっています。詳しくはHPをご覧ください。用事を済ませてから、上毛電鉄の線路沿いの道へ出ました。線路沿いってずっと先まで行ってみたいですね…。線路の反対側の人家の庭先で、ザクロが赤く熟れて落ち始めてました・フウセンカズラもたくさんの実を付けてました。

 
ランドセルを背負った小学生が待つ踏切に電車が走ってきました。踏切を越えた電車は私の前を通り過ぎると、桐生へ向かって走って行きました。東の空は真っ青でした。

 

  
夕方、アケビの実の下ごしらえをしました。アケビの実は中の黒い種がいっぱいの果肉を食べるのではなく、皮を食べます。東北地方ではそれが普通です。中の果肉を取り除いて、外側の薄皮をピーラーで剥きます。それから料理に合わせて切って水に晒してあく抜きします。アケビの皮は、強い苦さと渋味を持っていますので、丸一日水替えしながらあく抜きするのが良いです。急ぐときは皮を水から煮て、沸騰させてから水に放してあく抜きをします。夕食に使う分は煮るやり方をしました。

 COCOにアケビの果肉を見せて、「食べる?」って尋ねたら、全く無反応でした。猫の食べ物にもならないようです。私もあんまし好きでないので、果肉は処分します。


アケビ料理第1弾は、天ぷらです。あく抜きしたアケビの皮に衣をつけて揚げるんです。一緒に菊の花も揚げました。

  
ご飯は生姜飯、細く千切りにした新生姜を炊き立てのご飯に混ぜ込んだものです。亡くなった二代目吉駒に作ってあげたら「またして!」と言われたおいしい秋のご飯です。おかずは鶏肉と野菜の柚子塩焼き、柚子こしょう添えです。そして、菊花の甘酢漬け。

  汁はシメジ、ほうれん草、ミョウガです。それと野菜のゴママヨネーズ和えでした。アケビのほろ苦さ、ショウガの香りと辛み、柚子の香り、菊の香り、アケビのおかげで秋を楽しむことができました。

 

10月4日の体温  7:30 36.6℃  12:30 36.6℃  21:30 36.9℃
 10月5日 8:00 体温 36.4℃  血圧 最高115  最低61

 

 若柳吉駒でございます。
私が祖母の初代吉駒の手ほどきを受けたのが2歳の時でした。3歳で美登利会の初舞台を踏ませていただきました。以来、伯母の吉啓師と二代目吉駒の指導の下、精進してまいりました。そして、第75回の舞踊会から美登利会を引き継いでおります。
第78回美登利会は、来春の4月10日開催の予定で会場を手配いたしました。会員一同、これまで以上に精進を重ねてまいりますので、なに程よろしくお願い申し上げます。

第77回美登利会と三代目吉駒リサイタルの舞台はこちらでご覧になれます
第76回美登利会と三代目吉駒襲名リサイタルの舞台はこちらでご覧いただけます

お稽古場は前橋市城東町、詳しくはこちらをご覧ください


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