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模様の入っているガラスです。この模様は「夜空」っていうらしいです。
こないだ、高崎のAさんち訪ねたときに、トイレをお借りしたんです。Aさんちは古い農家建築を改造して住いにしています。トイレの小窓が二重窓になっていて、外側の窓はすごく古めかしいガラスがはめられていたんです。それで、模様を覚えていたんです。
昨日、それと同じガラスに出会いました。弁天通で。それがこの写真なんです。
小雨が降っていました。それで、出かけるのをやめていたのですが、新ショウガの梅酢漬けを届けなくてはと思い立って、小雨の中を傘さして歩いて出かけたんです。赤城山は下半分だけ姿を見せてくれていました。
弁天通、比刀根橋近くにある、以前、群馬の経済を牽引した糸繭商の事務所だった建物があります。通りがかって、ふと木製の引き戸の前で足を止めたんです。
不透明なガラスに模様が見えます。よく見ると、Aさんちのトイレの小窓のガラスと同じ模様だったんです。家に戻ってからのことですが、調べて見たら、だいぶ前に、日本板硝子社でつくられた「夜空」という商品名の型板ガラスらしいのです
きれいな模様です。
それで、呑竜仲店の「ヤギカフェ」で昼食しました。グリーンカレーです。いつものことですが、おいしいです。
昼食の話題は、ガラスではなくて、「毒」についてでした。怖いお話しでした。中身は内緒です。
お昼を終えて通りに戻ったら、大蓮寺の山門に、「彼岸」という貼り紙が出ていました。
そうか、私は迷いの娑婆世界にいるんだ。「正しい岸」へ渡らなくちゃいけないんだな、なんてマジで読んでたら、なんとなく模様入りのガラスの向こうに彼岸があるような気がしてきたんです。
模様ガラスの向こうの世界、気になって、模様ガラスを探す散歩をすることになりました。
でも、そうそう見つからないものですね。これは城東町2丁目(昔の諏訪町)の歯医者さんが移転して、使われなくなった診療所の扉のガラスです。
後で分かったことなのですが、こういうガラス、「型板ガラス」と言うらしいです。板ガラスの製造過程て、平滑なローラーと型模様を刻んだローラーの間を通して成型すると、片面だけに模様がつくんだそうです。こうして作られた板ガラスを「型板ガラス」と呼ぶのだそうです。
旧野村歯科診療所の型板ガラスに映ったまちの風景です。面白いです。
でもね、こういうガラスがあまり見られなくなったのは、板ガラスの製法が革新的に改善されて、窓に使う板ガラスも鏡用のも、ローラーを使って成型しなくなったらしいのです。それで、型板ガラスのはオーダーメードになって、既製品がほとんどなくなったということのようです。
三河町の閉店した飲食店の扉のガラスです。探して歩いていると、今は使われなくなってしまっている建物に、型板ガラスが使われていることが多いのに気づきました。
で、目指したのはこの閉店した居酒屋の建物だったんです。そこで見たものは…
竹の飾りが組まれた丸窓のガラスです。なんと、笹の葉の模様です。すっごいおしゃれです。
日本板硝子社が製造していた「ささ」って型板ガラスみたいです。
路地に入ったところのガラス窓のガラス、木の葉の模様になってます。何の葉っぱかな。
これも、草の模様に見えますよね。何だろう。
実は、「夜空」とか、「ささ」とかを同定したのは、「大阪板硝子販売」という会社のHPのこちらのページなんです。この写真の模様は収録されていませんでした。
玄関の引き戸のガラスです。いいですね、何だろうな…
これは、「からたち」(日本板硝子社製)によく似ています。私が、京都で暮らしていたころのガラスのようです。
そして、「水輪」(旭硝子社製)です。美しい曲線です。これも私が二十歳のころのみたいです。
50年、その間の施術革新によって失われたガラスの風景なんですね。
という訳で、型板ガラスの模様探しの散歩でした。けっこう見つかったのですが、そのほとんどが、間もなく姿を消してしまいそうな建物に付いてました。
そうだいね、50年以上前のガラスなんだいね…
ミョウガの刺身です。隠し包丁を入れてあります。
昨日は、伯母さんが好きだったミョウガのフルコースを作りました。
彼岸の食事、娑婆世界の食事じゃないですよ。
ミョウガと金時草の酢の物、Aさんにいただいたスダチを添えました。
このミョウガは、下味を付けたものに隠し包丁を入れて食べやすくしています。
ミョウガの肉巻です。下味付けたミョウガを薄切りの豚肉で巻いて焼いたものです。ミョウガは下味付きです。タレはわさびを効かせたみりん醤油です。
サヤインゲンと大根葉を巻いたのも一緒させました。
それと、ミョウガ飯、椀は、ミョウガたっぷりの野菜トン汁です。ミョウガ飯は熱々のご飯に甘酢漬けのミョウガを刻んでまぜたものです。
食卓の隅っこで、伯母さんの写真が笑ってました。
参考までに、ミョウガの下味のつけ方です。
ミョウガは縦二つに切って、軽く塩をして5〜6分置いて、水洗いして塩分を取り除きます。
酒1:みりん1:食酢1:醤油0.5の割合であわせた煮汁を沸かしてアルコールが飛ばします。
煮汁に洗ったミョウガを入れて、再沸騰したら火を止めます。
煮汁ごとボールに移して、そのまま冷まします。
ミョウガが格段とおいしくなります。食感を失わせないよう、一煮たちだけですよ。
直派若柳流の若柳糸駒ことユキ子でございます。
祖母の初代若柳吉駒、そして伯母の吉啓、二代目吉駒と昭和12年から続けてまいりました美登利会を引き継がせていただきました。
二代目吉駒の遺志と教えをしっかり守って、一生懸命つとめてまいりますので、よろしくお引き立ていただきますようお願い申し上げます。
4月8日の第75回美登利会の舞台の様子はコチラでご覧になれますす。
お稽古場は前橋市城東町四丁目です。詳しくはコチラをご覧ください。
ありましたいね、「ダイヤ」っての。凹凸が大きかったからガラス拭きが大変だったと思います。
懐かしのガラスです。