猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

天気も気分も重い日は、芋がらとキャベツで遊んで…、秋だから「庭の千草」なんです…

2018-09-27 06:41:33 | あんじゃあない毎日

彼岸の明けだというのに、昨日は朝から雲が折り重なって、今にも雨が降り出しそうでした。
長い一年が、あっという間に過ぎた気がします。
いろいろあったから、長かったんです、この一年は。
でも、過ぎてしまった時は、すごく短く感じます。

 天気も気分も重いので、芋がらと遊ぶことにしました。
皮を引いて、寸法に切って、洗って、ゆでて、冷水に晒して…

 芋がらだけでは間が持たなくて、キャベツとも遊ぶことにしました。
葉を一枚ずつにして、ゆでて、葉柄をそぎ切って、ロールキャベツにしました。
この料理は、私の母が最期の頃に食べてくれてた料理の一つです。キャベツの葉を半分か三分の一にして作った小さな小さなロールキャベツでした。やわらかくゆでたホウレンソウの胡麻和え、それに、手まり寿司6個(甘エビ、いくら、たい…)、こんなんを病床の母に食べてもらってました。ていねいに煮た小さなロールキャベツに、母はウスターソースをかけてました。
20年前の記憶です。

 

   芋がらは、油揚げと一緒に煮ました。少しだけよけといて、あとで甘酢に漬けました。
生椎茸の含め煮、牛肉とゴボウの有馬煮、それと、写真はとりませんでしたけど、刻み昆布も煮ました。
10年ちょっと前から続けている常備菜づくりです。朝ごはんのおかずです。伯母さんに、なんとか野菜を食べてもらわなくてはと始めたんです。其れなんで、子どもの頃の伯母さんに、ばあちゃんが作って食べさせていたであろう昔風の惣菜が多かったんです。そしたら、意外と季節感があって楽しい作業になりました。

ゴボウは前橋産のゴボウです。群馬のゴボウは夏が収穫期です。夏から初秋にかけてが旬、香りのよい柔らかなゴボウです。
芋がら(ずいき)は秋の野菜の代表選手の一つです。今でなくちゃなんです。

 

 <どこ行くの?>
「惣菜が出来たから、お昼食べに…」
<あおい食堂?>
「うん」

   南回りの船で アフリカへ行くのが夢さ

って、ベランダの手すりに乗っかって唄っていたベランダ猫さんです。最近はベランダでなく、窓から外を眺めていることが多くなりました。

あおい食堂の入り口に青いアサガオが咲いてました。
「かわいいでしょう」ってお母さんが自慢する小さな小さなアサガオの花です。

「今度は仏壇仕舞いですね…」
高岑院(こうしんいん)のご住職も昼食しに来てました。
「まだ片付かないみたいなんです、すみません…」
目下片づけを進めている千代田町の家の仏壇を、伯母さんの一周忌もすんだことですから片づけなくてはならないのです。でも、なかなか片付けが進まなくて…

 夕方になって、ようやく雨粒が落ちてきた彼岸の明けです。

 

   夕食はロールキャベツではありませんでした。ロールキャベツはユキ子さんの両親へ届けたり、友人にお裾分けしたりして、残りは冷凍しました。ロールキャベツの中に入れた挽肉のタネが残ってしまったんで、それで煮込みハンバークを作りました。
サラダは、トマトと、金時草と、残った茹でキャベツです。ごはん代わりにさやいんげんとパセリいっぱいのパスタです。

 

 そうそう、まちからの帰り道、一昨日見なかった型板ガラスに出会いました。家に帰って調べたのですが、こういう文様のはどこにも載っていませんでした。想像力も働かなくて…。でもきれいです。

 

それから、昨日、ご覧に入れたこのガラスの文様、これは「千草」っていうみたいです。

   庭の千草も むしのねも
   かれてさびしく なりにけり
   あゝしらぎく 嗚呼白菊
   ひとりおくれて さきにけり
          (アイルランド民謡  訳詩:里見義)

明治の小学唱歌です。
歌詞の意味は、人生の晩年に、大事な人に先立たれ、一人残されてしまった悲しい心を歌ったものなんだそうです。寂しい歌です。秋なんです。

今日は、伯母さんコト、二代目若柳吉駒の命日です。
これから、墓参りに行きます。

 

 直派若柳流の若柳糸駒ことユキ子でございます。
祖母の初代若柳吉駒、そして伯母の吉啓、二代目吉駒と昭和12年から続けてまいりました美登利会を引き継がせていただきました。
二代目吉駒の遺志と教えをしっかり守って、一生懸命つとめてまいりますので、よろしくお引き立ていただきますようお願い申し上げます。

4月8日の第75回美登利会の舞台の様子はコチラでご覧になれますす
お稽古場は前橋市城東町四丁目です。詳しくはコチラをご覧ください


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