猫のキキとヒゲおじさんのあんじゃあない毎日

『あんじゃあない』って、心配ない、大丈夫っていう群馬の言葉、いい歳こいたキキとおヒゲのどうってことない前橋の暮らしです

端毛川の梅花藻が花盛り、前橋工科大の保護者会に全国から家族が…

2014-09-29 08:14:41 | あんじゃあない毎日

Dscf0337昨日は、早めに朝食をすませると、すぐに端毛川を下って、梅花藻を探しに行きました。
写真は三河町2丁目、十六本堰で広瀬川から分水して間もなくの所です。このあたりには、梅花藻は見られません。川の流れが速いのかな…
文京町1丁目のJR両毛線沿いでも見られませんでした。

 

 

Dscf0270これは第五中学の東、このあたりは水路が二つに分かれていて、西側の水路はガマやヨシが茂っています。東側の水路は川底が良く見えません。
文京郵便局の南の分水施設の下流を覗くと、小さな群落が見えますが、花は咲いていません。

 

 

Dscf0275 朝倉町に入って、あゆみ保育園東側あたりから、端毛川の梅花藻の群落は大きくなっています。
写真は、あゆみ保育園東の端毛川です。柳橋の上から撮影しました。緑の塊が梅花藻の群落です。

 

 

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梅花藻は別名がキンギョソウ、子どもの頃には赤城白川や桃ノ木川なんかで採ってきて、夜店ですくった金魚を飼っている水槽に入れてました。前橋のあちこちの川で見られた水草です。

 

 

Dscf0311 端毛川の梅花藻は、柳橋の上流から、上川淵小学校のところの下朝倉橋までの区間でたくさん生息しているのが分かりました。
端毛川にこんなにたくさんの梅花藻がいることを今まで知りませんでした。なんで気づかなかったのかな…
梅花藻を調べると、たいていの資料に「清流に生息するキンポウゲ科の水草…」って書いてあります。この『清流』って記述にだまされてるんですね。
山形県の上山明新館高校の生徒の調査研究では、梅花藻は4℃から25℃の水温で生息できるとのことです。だから、必ずしも湧水のような低水温域でなくても大丈夫なんです。

 

 

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梅花藻の花です。きれいです。水の中でもさきます。
この時期、水田の農業用水の需要が激減しますから、端毛川の水位は急速に下がります。写真の所あたりでは、せいぜい10~20cmしかありません。それで、梅花藻の花が水の上に顔を出したみたいです。
梅花藻の花は、夏から秋にかけてけっこう長い期間咲きます。きっと8月にも咲いていたのかもしれません。水の中でも咲くから、それで、気づかなかったんかな…

 

 

 

 

Dscf0341この日、前橋工科大学では『保護者会』というのが開かれていました。
午前11時ごろから、学生の家族がやってきました。その数260人です。学生数が1300人ほどですから、結構多い数です。それに、前工大の学生の70%以上は群馬県外の出身者です。家族も全国からやって来るんです。ご苦労さまです。

 

 

Dscf0342 大学に着いた家族は、まずは『学食体験』です。生協食堂で昼食を食べていただきます。後援会が費用を出してくれていますので、皆さん無料で試食なんです。
どんなもん食べてんのかな、気になるもんね、食べなきゃわからないものね。少しは、安心してもらえたかな…

 

 

Dscf0348 午後は、全体会議と学科別相談会が行われます。写真は全体会議、前工大で一番広い教室が、学生の家族で一杯になりました。
そうそう、家族の皆さんの案内係は学生自治会の学部学生たちがやってくれます。
学科別相談会での研究室や実験・実習室の案内は大学院生がやってくれます。教員や事務局員だけでなく、学生や院生も加わって、家族の皆さんを迎えているんです。

 

 

Dscf0349 Dscf0355 全体会議であいさつする学長と後援会長です。
後援会長は、在学生のお母さんが引き受けてくれています。どこそこ会社の社長さんでなくて、家族の立場で、大学運営を応援してくれています。
全体会議では、学生部長が学生の生活実態調査の結果を報告します。どんな暮らしをしているのか、教育指導や進路指導はどうなっているのかという全体像を説明します。

 

 

Dscf0358 学科別相談会は、もっと具体的に、指導に当たっている教員が学生たちの勉学の状況を説明して、大学院進学や就職などの進路について家族の相談に乗ります。可能な限り具体的に、ていねいに、ご家族が知りたいと思うことをきちんと知っていただけるようにしてほしいとお願いしてます。
この保護者会は3回目です。それより前は、学科でやるところがやってたみたいです。でも、家族の皆さんから是非って希望があって、全学的な行事になりました。
実態を自分の目で見て確認したいよね、誰だって。そういう希望に基づいて『保護者会』が開かれています。

 

 

 

Dscf0300 梅花藻の話に戻ります。
端毛川の桜橋から西を見ています。左が春日中学の校舎です。右の奥に見えているのが前橋工科大学です。
端毛川は大学の東、上佐鳥町と朝倉町の境を流れているんです。

 

 

Dscf0308 川岸に猫がいました。
「おい、何してんの?」
<ううん、いまさ、バッタ追いかけてるの…>
「梅花藻を見に来たんだ、どのあたりが一番いいかな…」
<ちょっと待って…>

 

 

Dscf0307 猫は川を覗きこんでいます。
<そうだな、桜橋のあたりもいいけど、学校脇の堰の上のところも花がいっぱい咲いているよ>
「さっきさ、カワセミが飛んでったけど、このあたりにいつもいるの?」
<カワセミはさ、学校の脇の橋よか下の方が逢えるかな、向こうにいることが多いやね…>

 

 

Dscf0314

猫情報に基づいて撮影した写真です。まずは、水の中で咲いているようす…
群馬県では、梅花藻の一変種『オオイチョウバイカモ(ミシマバイカモ)』が希少種に指定されてますが、バイカモは指定を受けていません。
バイカモという分類では、京都、東京、千葉では、絶滅種、島根、鳥取、山梨、石川、神奈川、埼玉、茨城、そして国の環境省では絶滅危惧種Ⅰ類に指定されています。絶滅危惧種Ⅱ類や準絶滅危惧種に指定しているところはたくさんあります。

 

 

 

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水の中から、花だけが顔を出しているところです。さすが猫情報、いいですね…

 

 

Dscf0303

大きく成長した藻の群が水面の上に出ています。満開の花、きれいです。猫が覗いていたのはこの梅花藻の群れです。

 

 

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静岡県の三島市とか、滋賀県の醒井の地蔵川とか、梅花藻が観光名所になっているところがあります。でも、特別なところにしかいないのではなくて、本来は身近な水草だったんです。ただ、水路の改修と水質の悪化で生育に適した環境が減ってしまったんです。
滋賀県の観光情報では「梅花藻は水温14℃前後の清流にしか育たず」って書いてありますけど、誤りです。山形の高校生の調査研究の通り、20℃を越える水温にも適応できるんです。そうでなければ、子どもの頃、私が採って遊べたはずはないんです。バイカモの変種の中には、流れの速い冷水域にしか生息していないものがあるらしいです。

 

 

Dscf0302 『キンギョソウ』って呼んでいた子どもの頃、この水草を探す目安は川底だった気がします。川底が泥でなくて砂礫のところへ出かけた記憶があります。
誰かいないかな、端毛川でどうしてこんなにたくさんの梅花藻が生育していられるのか、これからも暮らしていけるのか、科学的に調査・研究してくれる人はいないかな。
単に『希少植物』だと騒ぐのでなく、農業排水路である端毛川の何が梅花藻の暮らしを支えているのか明らかにしてくれる人がいないかな…

 

 

Dscf0334

<へえ~、梅花藻っていうんだ>
「それよかさ、招き猫のポーズしてみてくれない…」
ということで、キキが招き猫のポーズをしました。でも変ですね…

 

 

Dscf0333「おい、どの脚あげてんだい、それって、後ろ脚じゃないのか?」
<えっ、ええ~、………>
「普通は前脚あげて招くんだぜ…」

 

 

Dscf0335<後ろ脚のどこがいかんのじゃ!>
キキの機嫌を損ねてしまいました。

 

 

 

 

 

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
端毛川の梅花藻 (マダムK)
2016-06-22 15:51:46
こんにちは。

突然ですが失礼します。
梅花藻、前橋で見られるのですね?ぜひ興味があり、見に行きたいと思いますが、今頃の時期は咲いていますでしょうか? 

二人の娘が前橋に嫁いでい、上電は行き来に利用しています。城東駅を過ぎ、中央前橋駅で降ります。 グーグルで検索して出かけてみます。


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梅花藻の花 (ヒゲクマ)
2016-06-23 09:37:11
マダムKさん
はじめまして。
この記事の端気川はずいぶん下流の朝倉町、協立病院の南東、上陽小学校の北です。中央前橋駅からだと、マイバスの東循環を利用して協立病院で降りて、南東へ1㎞弱歩いたところです。
梅花藻の開花期は6月から9月ですけれど、端気川も農業用水ですので田んぼの用水の需要期が過ぎて水位が下がってからでないとみられません。端気川で見られるようになるのは8月下旬から9月になってからです。
最近、前橋市内では、桃ノ木川や他の川でも梅花藻の姿を見かけます。気をつけて見るようにして、開花情報を記事に載せるようにしますよ。
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梅花藻の花 (マダムK)
2016-06-23 14:00:15
情報ありがとございました。

桃ノ木小に孫が通学していますので、通りかかりましたら、河原を気をつけて観てみます。

滋賀県の醒ヶ井まで見学に行こうと思ってましたが、前橋市内で見られるようでしたら、遠出しないで済みそうですね。

またの情報を楽しみにしております、よろしくお願い致します。
返信する
梅花藻探し (ヒゲクマ)
2016-06-23 18:23:18
マダムKさん、
7月に入ると仕事も少し余裕となりますんで、バイカモ探索をしてみます。お待ちください。
返信する
端毛川の梅花藻 (マダムK)
2016-06-27 09:34:14
おはようございます。

待ちきれずに梅花藻見物に行ってきました、
宮城県の白石市まで。

まだまだ小さく、蕾でしたが場所によっては可愛く咲いていました。
流れの上までは花が顔を出してはいませんでしたが、憧れの花でしたので感激しました。

夜にはライトアップされ幻想的、かつ風流を味わってきました。
地元の方々は日常の花のようでした。

万葉集にも‟ふつうの花”として詠われているそうです。

前橋の梅花藻、身近にみられそうなので期待しております。
よろしくお願い致します、先ずはご報告まで。
返信する
2016年の前橋の梅花藻 (ヒゲクマ)
2016-07-20 11:42:36
マダムKさん
2016年7月18日、19日、20日の三日間の記事に、前橋の桃ノ木川、矢田川、端気川の2016年の梅花藻情報アップしました。ご覧ください。
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