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「風の船」
河合奈保子さんの7枚目のアルバム「HALF SHADOW」、8曲目(Sunny Side3曲目)に収録されている曲です。
作詞:谷山浩子
作曲:谷山浩子
編曲:若草恵
(写真はNAOKO PREMIUM歌詞カードからの抜粋です)
昨日書きましたが、この曲はSunny Sideでのストーリーのうちの「不安、別れの予感」を表現した曲で、寂しく切なく胸を締め付けるようなメロディーです。
私の中ではこういう曲については谷山さんはとてもうまく、奥深い作品を作るといつも思ってしまいます。
編曲は若草恵さんですが、これまでの奈保子さんの曲で若草恵さんがアレンジした曲調とも異なるもので、違った雰囲気が感じられます。
メインをピアノ伴奏だけでの演奏ですが、秋風が心の中に忍びよる情景が目に浮かぶ様です。
8月にようやく出会えた運命の人だと思っていたのに、もうすぐ10月になろうとしているのに、それ以来、手紙さえもなく全く連絡がない。その人との思い出は一緒に集めた貝殻を入れた小瓶だけとなった。
冷たく吹き抜ける秋の気配が漂う夕暮れの海辺を吹き抜ける風がその人の思い出だけを連れて行ってしまいそうに感じられるとともに、愛しい人と結ばれた糸さえも切られてしまいそう。
曲の内容からすると、もう2度とその人と会えない、夢に描いていた運命の人ではなかったのかと絶望感すら感じさせるくらいの雰囲気さえあります。
でもそれは、次の「45日」、「MY LOVE」へとつながるための布石、その人への想いの深さを表すための曲の位置づけになっているように思います。
このアルバムがリリースされた当初、スローテンポな曲ということもあり私はあまり聴いていなかった方の曲でした。
でも、何故か今はこういったバラード調の曲を改めて聴くと、胸にとても響いて来ます。