いとうな日々

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桑田真澄:あきらめず昇格 背番号は「18」

2007-06-09 | 大リーグ
米大リーグ、パイレーツ傘下の3Aインディアナポリスの桑田真澄投手(39)が大リーグに昇格したことが、9日分かった。球団の広報担当者が明らかにしたもので、故障した選手の代わりの昇格で背番号は「18」。

桑田投手は今春、マイナー契約の招待選手としてパイレーツのキャンプに参加した。3月下旬のオープン戦で三塁バックアップに走った際、球審と激突して右足首をねんざ。メジャー昇格をあきらめずにリハビリを続け、今月2日に3Aで初登板。8日までに3試合に投げ、いずれも無失点と好投していた。

桑田投手は大阪・PL学園高からドラフト1位で1986年に巨人に入団。1年目から1軍で投げ、87年と02年に最優秀防御率のタイトルを獲得した。昨年はわずか1勝に終わり、戦力構想から外れ、チームを退団した。巨人での21年間の通算成績は173勝141敗14セーブ、防御率3.55。

パイレーツはナ・リーグ中地区で8日現在、26勝35敗で4位。ジム・トレーシー監督はプロ野球の大洋(現横浜)でプレーした経験がある。(ニューヨーク共同)

◇まさに不屈の精神

うれしい知らせが突然舞い込んだ。米大リーグ、パイレーツ傘下の3Aインディアナポリスに所属する桑田真澄投手が9日、ついに念願のメジャー昇格を果たした。チームに合流して1週間余り。「ちょっと慣れてきた」と話していた矢先のことだった。

置かれていた状況は厳しかった。パイレーツとはマイナー契約。「ベンチ入りの25人」はおろか、昇格の前提となる「40人枠」にも入っていなかった。

巨人ではエースとして、通算173勝を挙げた。一昨年は勝ち星がなく、昨年はわずか1勝で21年間在籍した巨人を退団した。新たなプレーの場を米国に求めたものの、オープン戦で球審と激突し、右足首をねんざ。何とも不運な出来事だったが、リハビリをへての復活はまさに不屈の精神と言っていい。

一日からベンチ入りして3試合に中継ぎで投げ、すべて無失点。「他人をけ落としてまでという気持ちが昔からない。持てる力を発揮すればいい」という考えが桑田投手にはあるが、ベストを尽くした結果が首脳陣の目に留まった。

39歳になっても向上心は衰えていない。「精神的にも肉体的にもきついけど、いい勉強をさせてもらっている」。相手打者を観察し「タイプに分けてあてはめる」という作業も、日本ではほとんど経験のなかった中継ぎ投手の調整も、黙々とこなした。「2カ月前に歩けなかったことを考えれば、どんな場面でも投げたい」と8日の試合後に語っていたベテラン。夢のマウンドについに上がる時が来た。

(毎日新聞)