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スーパーロボット大戦NEO 中途雑感

2009-12-10 12:28:24 | やっぱりゲーム。
ちまちまとプレイ中のスパロボNEO。物語はようやく中盤へと突入しました。


今のところのプレイした雑感なのですが・・・



いや、面白い。



これは手放しで楽しめます。ストーリー、システム、バランス。どれもこれも、これまでのスパロボを踏襲しつつも、新しい領域へと開拓されています。スパロボを長年続けてきた人はいい意味で期待を裏切られるだろうし、初心者の人は「これがスパロボなのか!」と大いに驚くかもしれません。


特にスパロボオリジナル作品は素晴らしいですね。キャラが立っていて、登場作品との絡み方も秀逸。戦艦をオリジナル機にしたのも効果大で、洗練されたゲームバランスに一役買っています。


未プレイの方のために、これまでのスパロボとの違いをいくつか挙げていきます。

パイロットの能力が大きく変更されました。一つの機体に固定で、乗り換えは不可能。ステータスは、機体とパイロット共に「攻撃・防御・命中・回避」のパラメータで構成されていて、絶対的な数値が低めに設定され、ファイアーエムブレムのように、1レベル違うだけで能力が大きく振れ変わる絶妙なバランスに仕上げられています。

また、これまでのスパロボは、各キャラの精神コマンドが6種だったのに対し、今回はパイロットによってまちまち。一人乗り機体のパイロットなら4種、ゲッターのような三人乗りなら各員2種ずつなど、機体ごとの絶対個数の偏りが少なくなっています。

精神コマンド自体も、「応援」や「祝福」など、他キャラに効果を与えるスキルは、自機を中心とした円の範囲内のキャラに対してでなければ使用できないというように、条件が限定されています。

戦略面も見てみましょう。まず第一に大きな変更となったのが、母艦への搭載。今までのスパロボならば、出撃させていた機体を母艦へ収容すると、補給ができる代わりに気合が減るなど、マイナス面が目立ちましたが、今回はそんな仕様はありません。気軽にガツガツ母艦へ搭載し、代わって別の機体を出して戦闘に参加、という戦略が生み出せます。ミッション開始時に出撃機を選択するのでなく、戦闘中に随時入れ替えることができるのです。社会人フットサルみたいに。

また、ボスボロットのような補給機にも大きな変更が。補給できるエナジー量が減った代わりに、移動後でも使用可となり、補給した相手の気合を下げなくなりました。これは大きい。


さらに、ここで一番大事な変更点について。
ミッション開始時に、各員の精神ポイントはほとんどありません。ターンを経ることや、ダメージを食らうなどすることで精神ポイントは上がっていきます。
これによって研ぎ澄まされた戦略が生み出されますね。戦闘始直後に、「激励」などでキャラの気合を一気に上げるという荒業は難しくなります。ただ、本作ではアイテムが使い放題(使っても次のステージでまた使えるようになる)ので、数キャラに精神ポイントを上げるアイテムを持たせておけば、多少最初から気合を上げることはできます。Gガンダムあたりがオススメか。




以上のように、これまでの仕様を大きく塗り替えるシステムで充実しています。おかげで最近のような温い難易度は全くありません。代わりに自由度が大いに増しています。プレイヤーの性格によって、戦略がかなり違ってくるのではないでしょうか。
よく考えて駒を進めていかないと、後々大変な窮地に追い込まれたりします。コツとして、単独行動は厳禁、みんなで足並みそろえて行進するのが得策のようです。



wiiを持っているシミュレーションRPG好きの方なら、是非一度プレイされることをオススメします。ファイアーエムブレムシリーズのようなファンタジーモノではなく、熱血路線で強引な展開で引き込ませてくるストーリーがお望みなら、このスパロボNEOはうってつけです。これまでのスパロボを嫌っていた方も、本作ならばある程度楽しめるのではないでしょうか。


登場作品に関しては、確かにプレイヤーを選ぶかもしれません。ラムネやリューナイト、エルドランシリーズにアイアインリーガーまで、見ていた世代はかなり限られています。しかし、作品自体を知らなくとも、スパロボNEOは十分楽しむことができるはずです。さらに、これを機に様々な登場作品に興味をもち始めたのなら、それはそれでいいことだと思います。


とにかくこのスパロボNEO。個人的に飽和気味だったシミュレーションRPG界に彗星の如く現れてくれました。是非是非、スパロボさんにはこの路線のシリーズを出し続けていただきたい。今回の作風にマッチしそうなワタルや、果てはダイ・ガードなんかまで、色々な作品を受け入れる受け皿のために、この路線は残していてください。お願いします。

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