自由広場

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デビルサマナー 葛葉ライドウ対アバドン王

2008-10-30 13:21:26 | やっぱりゲーム。
スパロボ記事更新の途中ですが、新しいゲームを入手したのでご紹介。デビルサマナーシリーズの新作、『葛葉ライドウ対アバドン王』です。

まず突っ込みたいのが、タイトル長すぎ。アニメの映画化かなんかかと思わされます。従ってこのシリーズから手を出そうという新しいお客さんを全く意識していません。リピーターにしか声の届かない告知の仕方。最近の女神転生系は初心者向けに仕上がっているというが、タイトルからして真逆の方へ向かっています。

前作『葛葉ライドウ対超力兵団』は2年前に発売しています。大きなタイトルと発売時期が重なって売り上げはイマイチだったという記憶があります。

前作にはいろいろな点で「粗」があり、ユーザーからのニーズに応え、それらの部分を修正して満を持して発売されたのが今回のアバドン王だったのです。今回は時期的にも大きなライバルソフトがないし正直な市場を築けたことでしょう。

レビューのサイトを覗いても満足度は高く、根っからのアトラスっ子の自分としては買わない理由がない、ってことで入手した次第です。さて、内容の方は・・・・・・。


僕は前作『超力兵団』をプレイしていませんが、登場人物や舞台設定にさほど引っかかるものはありません。ただ、せっかく舞台を大正にしたのなら、当時の建築物や人々の恰好や話し方などをもっとリアルに再現してくれてもよかったかなと思います。独特の味とこだわりを追求するのが女神転生ですから、他の作品の猛追を許さぬためにもわが道を突っ走って欲しかったです。ぱっと見で普遍的、アトラス作品の中でもペルソナ3や4に近いと感じます。せめて、通貨は円じゃなくて銭からにして欲しかった。至るところで雰囲気をぶち壊し、これじゃあ本末転倒です。


同じようなことがストーリーでも言えます。主人公は探偵で本筋と並行して事務所への依頼をこなすサブクエストのようなものが用意されているのですが、そちらばかりしていると本筋がどうでもよくなってしまいます。元々ストーリーに魅力がなく、それを製作者自らが認めるかのように、中和剤としてクエストをたくさん盛り込んでいる節があります。街が壊滅の危機に瀕しているのに、傘屋の親父の経済事情心配してる場合かよって感じです。

本筋逸れまくった人のためにストーリーの流れをまとめた探偵手帳や、時に応じて事務所で会議を開いて人物関係を復習したりするのですが、これは完全に蛇足。ファミコンのアドベンチャーじゃないんだからさ。製作サイド的に見やすいフラグを立てるために設定したことがバレバレかと(多分、随所で発生する地震もその類じゃないかと勝手に思っています)。前作がどのようなシステムだったのか知らないが、会議はマジで要らないですよ。元々ストーリーがあるようでないのが女神転生なんですから、しつこくストーリーを回想させられてもつまらんアニメの再放送を見せられているようで興ざめ。それよりもどんどん本筋を進めさせる魅力を持たせるのが肝要だと思います。


マップ移動の際に電車を利用するのですが、なかなか運賃が高くて序盤は経済的に苦しみます。さらにバナナの皮で滑って1000円落とすとかいうトンデモな展開もあったりして財布の中が常にさびしい。これはこれでコアゲーらしくて良いな、とMな自分は思っていました。

ところが、麻雀ができるようになってからバランス崩壊。東風4局だけで2万近く稼げてもうお金に困ることはありません。これ麻雀知らん人不利やろ。てか、事務所で賭け麻雀やるのって、大正時代は知らんが現代的にはやばいんじゃねーの? 他ゲーだとメダルやらポイントやらとかで上手くごまかしてる(確か龍が如くも直接的じゃなかった気がするのだが)のに対し、このゲームでは点数計算と同時に万券の取引がなされている。さすがにこれはリアルで真似をする助長に繋がるんじゃないかなぁ?



とまぁ色々マイナスな面を書きましたが、戦闘システムその他はピカイチです。合体システムは揺るがぬ事実としてやはり面白いし、仲魔とのコミュニケーションも楽しい。

ただ、仲魔を召喚して偵察やら変装やら、邪魔な壁を壊すというものがある。これは完全にポケモンのひでんマシンなのだが、いくらなんでも盛り込む必要のない要素という気がします。ただのパクリじゃん。しかも一々召喚する仲魔切り替えるのめんどくさいし。常に変装や人物の心を読む読心術を持った仲魔を所持していなくてはならないってのが煩わしい。自分のPTくらい自分色に染めさせておくれよ。



これだけ文句や注文を書き連ねるのは、やはり、もっともっと究極に面白い女神転生が出るのを期待している自分がいるからだと思います。どうしようもないゲームにはここまでいちゃもんつけません。ほんと自分はデビサマ好きだなぁと書いていて改めて思いました。

まだゲームは序盤の序盤。麻雀でお金溜めてより強いPTを作っていきたいと思っています。

吉本ばなな著「アムリタ」

2008-10-22 04:24:33 | きままに一冊。
たった今さっき、自分にとって一つの大きな仕事に区切りが付きました。今日が特別な日であるかどうかは分かりませんが、そんな今日仕事帰りの車内で読み終わったのがこの「アムリタ」。吉本ばななさんの作品は入試の問題などで見かけたことはありましたが、ちゃんと一冊手にとって読み終えたのは初めてだったかもしれません。


内容の色々に触れる気は全くありません。代表作として挙げられるだけのメッセージはあったかと思います。なかったと言われれれば、ははあ確かになかったかもしれません。

さて余談ですが、物語中で主人公の朔美が何度か高熱に襲われるシーンがあります。それは、朔美の中で新たな真実へと近づいた際に発生するエネルギーのようでもありました。彼女が成長し続けているようでうらやましくもあります。
単なる偶然でしょうが、僕も今日帰宅した途端熱を出し速攻布団へバタンキュー(死語)でした。暫くして漸く起き上がり、飯に食らいつき、大きな仕事を完了し、今これを書いています。少し不思議な気分です。


新しい自分へと出会えるか、それは期待だけで済ませてはいけないかなと思います。自ら前へ出ねば、何も新しいものは生み出されません。拙い言葉でしたがこれにて。

今日のメーカー

2008-10-17 01:55:05 | メイプルな話


本日のメニューはこちら。材料は中級力クリスタル(STR3)、中級素早さクリスタル(DEX3)、上級オパール(回避5)です。レッドハンターハットはおよそ2年から実装を楽しみにしていた装備でして、まさかこんなに入手困難な代物になるとは予想だにしませんでした。ちなみに標準でのスペックはSTR2、DEX6、HP20、防御69。こんなネタ装備のために数百Mもつぎ込んでる自分って本当に素敵。促進剤手に入れるのほんと大変だったんだから。




完成品がこちらです。クリスタル付加分だけの能力しか上がってません。促進剤使った意味ねー。


装備してみると、うん、思った通りいい感じ。アバターなしでもそれなりに見栄えが良くなりました。顔と目以外はね。

エラトステネスのふるい

2008-10-16 01:36:21 | どーでもいいことつらつらと。
たまにネット上で見たこともない漢字に出会います。箍(たが)だとか鎹(かすがい)だとか、一生手では書き出さなそうな字たちがそれです。そして今日も「篩」という知らない漢字に出くわし、「ふるい」と読むということを学びました。そして、プログラミングを専攻していた学生時代に習った「エラトステネスのふるい」を思い出したのです。


「ふるいにかける」という言葉があります。今風な使い方をするなら、携帯のアドレスを変えた際、アドレス帳に登録していた友人達に変更のお知らせメールを発信することになりますが、「この機会にアドレス帳を整理するか」みたいなノリで、全く連絡を取らない知り合いから順にデータを消去し、変更お知らせメールを送らず縁を切る作業、これを「友達をふるいにかける」といいます。「エラトステネスのふるい」とはまさにそれのことです。


「まずは昔のバイト仲間から切ろう」と思ったら、あ行から順に、かつてのバイト仲間を全員消去すればいいことになります。さらには一度だけ飲みの席を一緒にした名前だけだと顔すら思い出せない人たち、仕事の便宜上とりあえずアドレス交換だけしたクライエントなど、これから先も決して関わることのない人々をふるいにかけます。条件ごとに潰していくのです。最終的に残った精鋭たちが、あなたにとっての最愛なる友人達である、かどうかは知りません。


「エラトステネスのふるい」は元々、ある有限個の連続した整数の中から素数を全て拾い上げる方法のことを指します。これをアルゴリズム化することはプログラマーの登竜門でもあるかと思われます。

たくさん並んだ数字の列。素数は2から始まりますから、まずは3以降の中から2の倍数、すなわち偶数を切り捨てます。さらに次は3の倍数を消し、続いて5の倍数・・・・・・とやっていくうちに素数だけが残されるのです。ちなみに自分はこのプログラムを組むことすらままならず、友達の援け無しにはクリアできませんでした。ほんとプログラマーのセンスなかったわ自分。



世の中ではたくさんのものがふるいにかけられています。新しいことをやった人は極めて高い評価を受けますが、以降同じことを模倣して成した人には盛大なバッシングと必然の淘汰もしくは鼻であしらわれる程度の扱いを受けます。学校の試験では合否基準がもうけられ、基準以上の人は基準以下の人よりも優れているような解釈が当たり前のように考えられています。僕自身も今誰かの手によってふるいにかけられ、その人の携帯のアドレス帳から僕のデータが消去されているかもしれません。


豆腐を作る過程で、ふるいにかけられ残ったものをおからと呼びます。豆腐屋さんに行くと無料で配られていたりします。僕は、大豆を洗練させて作った豆腐も、芥のような扱いを受けるおからも、どちらも大好きです。実際にどちらも栄養があります。学生の頃貧乏で、友達の持ってきていた弁当のおからを分けてもらって飢えを凌いでいたこともいい思い出です。



いつ何時も多くのものたちが篩にかけられています。残っても落ちても、一番大事な部分は同じだし、味付けの一つでどんな素晴らしいものにもなれるんだなぁと、珍しく綺麗な締めで終わりたいと思います。

メイポな秋

2008-10-14 01:00:37 | メイプルな話
今月は色々とスパートな時期とあって忙しいです。メーカースキルが実装され武器を作ったはいいものの、使う機会が少ないのは悲しいことです。







また作成にチャレンジしたところ今度は攻撃119に成功しました。これによって前回紹介した115はお払い箱。全く使うことなくお蔵入りです。あと1で120に到達だったんだけどなぁ。


ということで、本日体育の日とあって暇な時間が取れたので、久々に大親分ソロにチャレンジ。実に9ヶ月ぶりです。MH20やニスロックの効果を試すために頑張ってみました。


結果、BGAは1時間17分、BGBは1時間23分、大親分は43分で撃破することができました。総計して今までよりも30分以上短縮できています。これは精神的にかなり軽減されましたね。とはいえあまりまとまった時間を確保できない身なのでやるには相当の覚悟が要りそうです。次にやるのは1ヵ月後か、はたまた1年後か……。

もう少しでレベル181。今じゃ狩り場に困らないメイポだそうで、レベルアップも簡単になりました。すぐに200に行くのも面白くないので、自分はマイペースにちまちまやりたいと思います。他の職も育てろってよく言われるけど、全く食指が動きません。はい。

428 封鎖された渋谷で

2008-10-11 01:19:05 | やっぱりゲーム。
何気に発売まで2ヶ月を切っています、チュンソフトの渾身の一作となってくれるであろう「428」。風来のシレン3が大失敗だったので今度こそという気持ちです。現在敢行されているゲームショウでは体験版が配布されているようで、一体全体どのような内容なのかとても気になってしまいます。

デモ画像を見てみるとキャストは前作「街」よりも2ランクくらい上がった感じ。よく見るとなすびがいます。サイコメトラーEIJIの犯人役で見て以来だわ。


僕は古くからのチュンソフトファンです。しかしかまいたちの夜2には裏切られ、風来のシレンも肩透かしを食らい、残る「428」でも泣かされたらもはやチュンソフトを見限ることになってしまいます。頼むから名作であってほしい。ていうかWiiだけじゃなくPS3でもちゃんと出して欲しい。商売の仕方がセガチュンらくしないなって思います。時代は変わったんだなぁ。

高野和明著「6時間後に君は死ぬ」

2008-10-09 02:07:57 | きままに一冊。
以前何かの切欠で作家高野和明さんを知り、図書館に行った際特に借りたいものもなかったので、ふと目に留まった彼の著書を読んでみました。何となく手に取った割りに良い読み物に出会えたなと思いました。

で、ネットで調べてみたところつい先週くらいにドラマ化されてたんですね、テレビ観ないから全然知らなかったっす。しかもWOWOWだし。だから図書館の最前棚に並べられていたのだなと納得しました。しかし一冊も借りられてなかったところをみると、ドラマの方は残念だったということでしょうか。



6時間後に君は死ぬ。何かもう題名見ただけで内容がありありと分かってしまいそうです。実際に単純明快なストーリー。さらに文章も分かり易く着飾らない点が好印象です。なるほどこういう作家さんでしたか。

山葉圭史という未来のビジョンが見えてしまう青年を中心として物語が広がっていくのですが、「6時間後に~」だけでなくどの話も題名が平凡で、これがとても落ち着く材料になっています。そして約束されたように読みやすい文章が待っている。軽い気持ちで読み始めながらも深く考えるべきところはあります。まあ、個人的には「どうでもいいかな」と思わせられる話もありましたが。


さて、内容に深く触れますがご了承を。山葉青年は未来のビジョン、特に「非日常的」な未来だけを視ることができる能力を持っているのですが、ちょっと解せない点があったのでここで突っ込んでおきます。

ヒロイン(と言っていいのかわかりませんが)の原田美緒を見て、山葉は物語を通して全部で三つの「非日常」の未来を予言します。まずは題名の通り6時間後に美緒が死ぬ未来、さらには死の間際にある老婆の姿、そして、ネタバレになりそうですが、爆発に巻き込まれながらも助かる美緒の姿。今挙げた順にビジョンを見る山葉ですが、どう考えても時間軸的に爆発のシーンが2番目に来るべきです。その未来を先に見ないと老婆のシーンは成立しないはずだからです。まあこれは爆発の話が後付け(恐らく前の二つの予言だけで話は完結するはずだった)のものだから仕方ないといえば仕方ない、触れてはいけない部分なのでしょうが、とても気になってしまいました。老婆のシーンよりも爆発に巻き込まれた体験の方が絶対に非日常です。

とはいえそれぞれを独立したものとして見れば面白く読むことができます。高野和明さんは他にもいくつかそそるタイトルを世に出しているので、これから是非手にとって、気分が乗ったらここでも紹介したいと思います。

久々にマキバオー。

2008-10-08 00:44:40 | なんとなくマンガ。
ハンターの連載も再開という事で久々に漫画の話題です。といってもハンターのことではなく例によってマキバオーですけどね。


相変わらず一昔前な物語が続いているのですが、今週はいつも以上に血の騒ぐ内容でした。いよいよマキバオーとアマゾンスピリットとの戦いが近づいているわけですが、登場馬の父がカスケードやアマゾンやミヨシタイガーと大いにマキバオーファンの心をくすぐってくれます。また今週のラストに登場した、地方競馬の英雄正木がシブく喉を鳴らし「ついに来たか……根性の馬」という台詞は思わず背筋がぞくっとします。競馬の真髄を垣間見るようです。


これからマキバオーとアマゾンスピリットがどんなやり取りをするのか見ものですね。かつてのミドリマキバオーがそうであったように、どんな敵も味方へと引き入れてしまう優しさと正直さが丁寧に描かれていくのでしょうか。楽しみです。

あれから3年以上経ちました。

2008-10-02 15:00:02 | メイプルな話
メイプルもだいぶ様変わりしました。昨日新たなパッチがあたり、メーカスキルというシステムが実装されました。これにより材料さえ集めればいつでもどこでもユビキタスな感じで装備を作成することができます。さらに宝石や促進剤を追加することで能力を飛躍させることもできます。通常ドロップはゴミと化しました。

というわけでさっそく弓を作ってみました。



ニスロック(白)を作ることにしました。材料はこんな感じです。ちなみにダイヤは攻撃UP、黒水晶は能力に揺らぎを持たせ、促進剤も能力UPの効果が期待できます。ただし促進剤を使用すると10%の確率でその場で南無。



というわけで完成したのがこちら。標準よりも攻撃が10、回避4増えています。

さて、いよいよ強化に移るわけですが、皆様ご存知の通り僕は堅実派です。確実なものだけを求めます。まずは消さないでそれなりのものを作ることを目指します。



60%と70%をペタペタ貼ってできた最終版。5回成功ならば許容範囲です。これまで使ってきたアールンが112ですからそれなりのステータスUPが望めました。しばらくはこれで我慢、さらなるものを目指して強化に勤しみたいです。ちなみに南はMHがないとニスロックを装備できない老体です。


思えばこれまで使ってきたアールン(海)はだいぶ使い古しています。ブログの記事を遡ると2005年の6月にはすでに完成してますから、実に3年以上の間お世話になっていたのです。愛着の沸かないわけがありません。多少劣っても射続けていたい気持ちもあるのです。本当です。でもさようなら。まぁいつまでも保管することにはなるでしょう。どうせもう通常武器は売れないんだから。

もう誰も使うことの無いアールン(海)をひたすら握っていられたことは密かに光栄でした。これからもっともっと強い弓を作っていく所存です。しかしアールンのことは忘れません。完成した時の興奮は今でも記憶に新しい。

ちょっと感傷的になれたパッチ翌日だったのです。