自由広場

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遠心力は 今日も誰かを惹きこむ

エルヴァンディアストーリー キャラ解説など

2009-09-29 12:35:09 | やっぱりゲーム。
最後まで酷かった。とにかく指摘しなければならない部分が多すぎて、どうでもよくなってきます。

ストーリーの脆弱さはこの際置いておくとして、SRPGの肝中の肝であるゲームバランスが鬼のように程度が低い。ファイアーエムブレムのごとく転職が実装されているが、別に初期職のままでもクリアはできるくらいよく育つ。というか主人公一人でラスボスも一撃でした。材料を集めて最強武器を作成するのですが、結局自分は一個も作ることなく終わってしまいました。

とにかく全てのバランスが整っていません。ストーリーが短すぎます。あまりの温さに自分は他ゲーなどをして中和しながら進めましたが、本腰を入れれば多分一日でクリア可能です。


あと、これは個人的にものすごく気になったことですが、名前の付け方が適当すぎて気に食わなかったです。主人公がアシュレイというのもちょっと微妙ですが、ブルーマントルやエルパランス、サックスなども、あまりにも考えなさすぎではないかと思ってしまいます。個人的ヒットはガスコネイドというハゲ野郎でした。


途中で投げた感満載のエルヴァンディアストーリー。ラストも打ち切りをくらったジャンプマンガのような終わり方でした。

三つの分岐点を設けるくらいならもっとシナリオをしっかりさせ長めの尺にし、バランスもちょうどいい加減に仕上げて欲しかったです。システムや雰囲気はよさ気だっただけに残念です。

久々にダメゲーに触れられて新鮮な気持ちでした。プレイする価値がない、というのは言いすぎですが、今時ここまで中途半端な状態で送り出されるゲームというのも早々ないのでは。しかも発売元スパイクで。


というわけで文句たらたらですが、恒例のキャラ解説などを最後に添えつけ。特に意味はなく、個人的趣味であります。ちなみに光ルートしかやってません。


アシュレイ・・・・・・まず年齢設定がおかしい。14歳。しかもオールバックの主人公というのもセンセーショナルだ。能力としては王道な勇者タイプで当たりさわりがない。物語上でも大した役割を担ってないぞ。

エミリア・・・・・・多分ヒロインなので2番目に紹介。若干14歳。ヒロインとはいえ全く活躍の場は与えられず、全く無目的のまま部隊に加わっていた。序盤に誘拐されていたのも謎だ。槍使いで転職すると馬に乗るのだが、人間よりも足が遅いってどういうことよ。しかし何より、声優が小清水亜実というのに要チェック。

スタンリー・・・・・・多分主人公の親友なのだが深く掘り下げられていない。ソフトモヒカンの15歳。エミリアと同じく槍使いだが、防御の高さ以外は無能なので使いづらかった。やたら話に突っ込みたがり強制出撃のステージも多いので育てる方が無難。

サックス・・・・・・主人公の側近。物腰柔らかな紳士という印象だがなんと17歳。剣士という職業は中距離に向いていないのでとても弱い。装甲も紙だしね。物語の途中生き別れの妹と再会するのだが、感情もなくあっさり切り殺したので笑えた。

ジェシカ・・・・・・よく分からんがいきなり仲間になった。見た目子供二人くらい生んでそうなおばちゃんなのだが15歳。サックスと同様剣士の職で、使える幅が狭い。物語に全く関わらなかったくせに、なぜかラストステージ強制出撃。

ブラン・・・・・・こいつはいい味出してたね! 見た目は胸元はだけて二枚目ボーイズラブな乗りだが、声は三枚目のいわゆる盗賊。移動が高いので早期クリアを目指すなら絶対出撃させるべき。

シャルル・・・・・・エルヴァンディアの皇太子だそうな。14歳という設定は見た目にもそぐう。ひ弱な感じで口数も少なく、序盤であっさり死ぬ。

ワイツ・・・・・・アシュレイたちの師匠。ルートによっては死ぬ。序盤は部隊を引っ張る主将的な存在だが、アシュレイたちが育ってくると完全なお荷物と化す。45歳という老齢もあってか、後半はほとんど口を挟んでこなかった。

ランバンド・・・・・・自分の場合は途中で死んでしまったが、この人は結構強かったかもしれない。投げ斧を装備できるというのがミソ。21歳という設定だが、本作中でも最も無理がある髭の量。

ヴァルモン・・・・・・いかした戦士なのだが序盤であっさり死去。顔にできた傷に関しての過去は全く明かされないままだった。

フロロ・・・・・・SRPGで絶対いるタイプの、気弱な魔法使い。頓狂な登場の仕方で絶妙なポジションを確立したかと思えば、後半へつれキャラが二転三転。途中でシナリオ作家が交代したのだろうか。

テス・・・・・・序盤ノリで部隊に加入する奇特なシスター。スタンリーとの関係も深く描かれることなく終わった。13歳という設定にしては顔が疲れすぎている。

ルシッド・・・・・・SRPGに欠かせない弓使い。熟練としたイメージだが若干21歳。使いやすいキャラなので物語上も何かと茶々を入れる。でも一介のレジスタンスに過ぎません。

セドリック・・・・・・そこそこ重要なポジションなのに声優が用意されていない。元々いたのだが、諸事情により搭載されなかった、なんて勝手な予想を立ててみたり。所以声がないので使っていても味気がない。見た目は男前だね。

オーランド・・・・・・彼にも声優なし。セドリックと同じ声優さんを予定していたが悶着あったとみて間違いないだろう。農民出身の弓使いらしい。

ルネ・・・・・・ルシッドの弟子で弓使い。自分の場合はスナイパーに転職させ最後まで使った。華が少ないゲームだからね。

カイ・・・・・・こいつの設定は色々無理がある。敵が実の父だったり、突然合成に目覚めたりと、一体何ができて何ができないのか把握できなかった。戦闘では行動済みのキャラを復活させてくれるありがたい存在なので毎回出す価値があります。

ニコラス・・・・・・この人終盤ないがしろにされてたな~。学者さんだが本で敵を殴ったりという芸当は見せてくれなかった。

フェイキン・・・・・・自分の場合は2話ほど加入。大した思い入れはない。確か漁師。少なくとも19歳という年齢設定はおかしい。

ハイタワー・・・・・・重装備兵。QUEENのフレディみたいな顔をしている。貴重な歩兵なので大事に育てたい。といっても大した活躍の場はない。

ゼノ・・・・・・顔はきこり風なのに声は2枚目。ブランと声優を入れ替えた方がしっくりきたと思える。レベルアップ時の「早く!」という口調がエロくて素敵。あの顔で21歳は、色々と卓越しすぎている。

タウンゼン・・・・・・かなりの老齢だが多分最後まで生きていたと思う。活躍の場は皆無だが、存在感はあった。最初から強い魔法を使えるのもいいね。

ドーラ・・・・・・数少ない華なので育ててみた。加入時すでに育ちきっているので能力強化アイテムでドーピング。このゲームは強くしようと思えばいくらでも薬漬けにできるからすごい。どちらかというと露出の激しい妹を使いたかったが、実の兄にばっさり切られてしまった。

エルパランス・・・・・・180歳(笑)。ロードオブザリングか何かでこんな人を見た記憶がある。賢者というには恐れ多い無力ぶりを発揮していた。何もしないまま消えてしまった。

モルデン・・・・・・ラスト3話くらいで登場。出すチャンスを与えられず慌てて加入させたような印象だ。ラストステージも強制出撃だったが、一度も戦闘を起こすことはなかった。

ブルーマントル・・・・・・モルデンと同時に加入。とにかく名前が気に入らない。39歳にしては老けすぎだ。

オールカマー&神戸新聞杯in2009

2009-09-27 16:09:23 | 恐縮ですが競馬
やはり巧者がタッグを組むと鬼に金棒ですな。横山ジョッキーの笑みが何とも憎いぜ・・・・・・。

オールカマーはマツリダゴッホの3連覇、逃げての大楽勝という結果でした。

2着はドリームジャーニー、3着シンゲン。予想通りハードボイルドな配当となりましたね。

馬券の方は、完全にドリームジャーニー頭から買っていたので外し。ジャーニーもシンゲンも決して負けていません。実力伯仲ならやはり、流れや相性を重視すべきですな。




さて神戸新聞杯のほうは、結局何が来るのか全く定まらず、トップカミングとリーチザクラウンの馬券を遊ぶ程度に買いました。
結果はイコピコが猛追を見せリーチに先着。レコードタイムとなりました。今年の名レースに加えたい良いレースになりましたね、見ものでした。トップカミングも5着に入っていたし、予想はまずまずだったかと思います。





昨日今日のトータルはそこそこのマイナス。まだ先週の収益でまかなえているものの、来週はG1ということもありより上を見ていかないと残高が心配です。ところでソルジャーズソングにウチパクってまじかよ!

今日のメイン展望

2009-09-27 12:55:53 | 恐縮ですが競馬
1年を通して最も好きな番組が組み立てられている今週。東西でクラシックディスタンスの若手戦と古馬戦が繰り広げられ、将来の名馬を吟味する上でも非常に重要なレースとなっています。


東はオールカマー、西は神戸新聞杯。


神戸新聞杯はまだ悩み中として、オールカマーは比較的絞れるかもしれませんね。先週同様、「2200のステイゴールド」ということでドリームジャーニーを一押し。といってもこれは抗えない事実であって、ドリームジャーニーは現役馬の中ではトップ3に入る強馬と勝手に思っています。

2番手には赤丸急上昇中のシンゲン。鞍上藤田アニキは先週のブロードストリートでもお世話になったのでここも買いたい。シンゲンはエプソムカップにて生でお目にかかったが、中々に惚れる馬体をしておられました。


他に中山巧者のマツリダゴッホ、逃げが嵌ったときを考えてマンハッタスカイ辺りまで。波乱を考えるならスノークラッシャーやトーセンキャプテンも見ておきたいですが、財布の中身と相談したいです。

まあパドック観たらいくらでも予想を転換させる節はあります。それに事前にここで予想書いておくと外すこと多いしなあ・・・・・・この前の宝塚記念然り。

とはいえ今のところ堅いと思っているオールカマー。個人的には相当注目な1レースです。

小川洋子著「偶然の祝福」

2009-09-25 14:04:04 | きままに一冊。
基本、小川さんの小説は好きです。中でも今回手に取った「偶然の祝福」は個人的にかなり好める内容でした。ぶつ切りの短編集のようにみえて、実は一貫したテーマと趣があります。たびたび登場する犬のアポロも可愛らしい。


特に気に入った短編は「失踪者たちの王国」。初っ端のお話なのですが、いきなり強烈なパンチを食らいました。叔母の趣味が嘔吐袋収集というのに惹かれます。ちびまる子ちゃん風に呼べば鬼太郎袋のことです。世の中には幾種ものコレクターがいるものですが、なるほど嘔吐袋というのは用途以外の全てが着飾られ拘られていて、しかも企業ごと特徴があって、集め甲斐のありそうなものですね。


他に「涙腺水晶結石症」。何がいいって題名がいいです。実際にある病気なのだろうかと思い調べてみたら、どうやら実在はしない模様。調べさせる手間まで読者に与えるというテクニックには、「してやられたり」と思わざるを得ません。


新しいものを読むたびに、「この人の小説はこれが一番面白いかも」と思わせる作家さんは、真の意味で秀でているように感じます。僕にとっては小川さんや司馬遼太郎さんがそれに当たります。まさに外れがない。安心して読めますね。

エルムステークスin2009

2009-09-21 17:13:28 | 恐縮ですが競馬
いったいどうしてこうなった。



昨日はメイン2レースを的中させウハウハ、というかようやく調子が上向いていたわけですが、連休競馬3日目の本日、新潟開催ということであまり相性のない馬場で軽く勝負してみました。


注目はメインのエルムステークス。これは相当旨みのあるジューシーなレースだったかと思われます。


買うべきは2番人気のマチカネニホンバレ。

近走は5連勝のあと期待を裏切って10着、そのためか今日は余り人気せず人気トップをトランセンドに譲っていました。トランセンドが1倍台であるのに対してこちらは4倍台と、ちょっとなめられたもんです。これは手を出さないわけにはいきません。



他にネイキッドの単複を購入。こちらはデピュティ×サンデーの個人的好みな血統ということで手を出しました。人気は10番。あまり期待せずに見ていたのですが。



なななななな!


ラストはこのニホンバレとネイキッドで競り合うレースとなりました。どちらが勝っても的中ですが、やはり配当の高いネイキッドを応援してしまいました。

しかし結果はハナ差でニホンバレ。












あまり期待せずに見ていたため、当確後に慌てて撮影。(ネット購入の場合、馬券に「的中」の印字が押されます)


久々に手が震えたぜ。もう少しで100円が万馬券に変わる瞬間だったのに。この感覚がたまらんのよねー。


ネイキッドの複勝は12倍ほどつき、700円の購入で3700円返ってくるというかたちになりました。お遊び程度でこれなら文句なし。


ついでにいってしまえば、ニホンバレとネイキッドの馬連を買っていれば余裕の万馬券だったのですが……そこまで高望みするのは禁忌ですかね。



今日も狭く買って美味しく回収できました。ここにきて絶好調。夏の負けっぷりを踏まえて、確実に資金を増やしていけたら、いいですね。


とはいえまだまだ資金不足、びびりながらのケチケチ投資は続きます。

セントライト記念&ローズSin2009

2009-09-20 23:23:58 | 恐縮ですが競馬
夏競馬の不調が嘘のように、今日は予想が爆発しました。とはいえ資金不足でケチケチな投資しかできなかった、本日のセントライト記念&ローズS。

3歳最後のクラシックを占う意味でも非常に重要な2レース。僕はこの時期の重賞がすっごい好きなんですよ。相性いいから。


まずはセントライト記念。こちらは迷うことなく1頭に絞ることができました。




「2200といえばステイゴールド産」

これは勝手な自論なのですが、まず間違いなく2200メートルだとステイゴールド産が走ります。宝塚記念然り、その他の条件戦然り。

ナカヤマフェスタは思った以上に人気していたため、単勝でも4倍ほどにしかならずちょっと残念。他に買った馬券は1番人気のアドマイヤメジャーが3着に入ってこないと話にならないためドボン。


さて肝心要はローズSでした。





中堅を担ったブロードストリートを一押し。関西馬ながら、デビューのころから見続けている一頭です。アグネスタキオン産らしい優秀な走りを見せていて、今日は4番人気ほどに甘んじ単勝20倍以上と軽視されていたのでねらい目でした。ここぞとばかりに応援馬券。といっても100円しか買えなかったんですけどね。まじ金欠だ。


結果藤田ジョッキーの豪腕が唸ってレッドディザイアにクビ差の一着!

100円賭けながら、最終的に28倍ついたので喜ばしいことこの上なし。



今日は狭い賭け方で順当に回収でき、舞台が関東に戻ってようやくスランプを脱したような気分です。ギャンブルにスランプがあるのかどうかは別として。


この感覚を維持したまま、今日の儲け分で上手にやりくりしていきたいと思います。夏の大損をなんとしても……!

エルヴァンディアストーリー

2009-09-11 14:44:44 | やっぱりゲーム。
SRPGは現在スパロボGCをプレイ中ですが、それと並行してエルヴァンディアストーリーというゲームを購入しました。


パッと見た感じファイアーエムブレム(以下、FE)にそっくりなのですが、中身もまんまFEです。おそらく製作陣が被っているのでしょう。じゃなけりゃただのパクりだ。


細かいことは知りませんが、全体的なシステムその他の色はFE、しかし難易度やキャラの作りこみ方はアークザラッドを彷彿とさせます。



SRPGの王道を貫いていて好感触ですが、どっぷりとハマれる要素が少なく、戦略性も若干薄めなので、SRPG初心者向きという印象です。これまでSRPGに入り込めなかった層も意識してのことかもしれませんが、FEで抗体を培ってきた層には物足りなさを感じさせます。


このゲームの見所はおそらく、序盤で何の脈絡もなく訪れるストーリー分岐なのですが、物語がぶつ切りなため全てのストーリーをプレイしたくなる気分にはなれません。ちなみに自分は現在「光ルート」を進行中です。


クリアできそうなら恒例のキャラクター考察をしてみたいと思います。色々とツッコミどころもあるので。ただ難儀なのは、途中で飽きてしまわないかという不安だけです。

夏競馬終了

2009-09-07 11:53:00 | 恐縮ですが競馬
夏競馬が先週で終了となりました。


2ヶ月間新潟競馬で買い続けましたが、結果は惨敗、大きなマイナスのまま秋を迎えることとなりました。


新潟は不慣れなので多少の授業料は・・・・・・と思い外れてもめげずにコインを投入していったのですが、小銭で遊ぶと当たり大賭けすると負けるという妙な図式が生まれつつあります。個人的に左回りの競馬場とは縁があるという気がしていますが、中京や東京に比べると極めて的中率が低いです。

その理由はいくつかありますが、基本新潟は堅いというイメージが強い。穴党の自分とは縁が薄いのも頷かざるを得ないのかもしれません。


今回は普段手を出さない未勝利や新馬戦にも果敢にチャレンジしました。まだまだ勉強不足でどうにもなっていませんが、少しずつ調子が上向くといいかなと感じます。



競馬は精神的なオアシスなので、別段金を賭けはしなくとも、観続けていきたいです。


今週からは中山。ここらでそろそろドカンと当てないといけませぬ。

ジブリ映画を観ると実践したくなる2つのこと

2009-09-04 14:49:13 | たまには映画。
ジブリ映画の数ある名シーンの中で、特にラピュタの「目玉焼きトースト」は幼少時代の僕たちに鮮烈なイメージを焼き付けています。

シンプルなものほどうまいといいますが、トーストに目玉焼きを載せただけという、料理ともいえない料理が実際とてつもなくうまかったりするのは、一体全体どういうことなのでしょう。卵かけご飯も多分に漏れず、あらゆる丼物の中で最も好きという人もいます。

あのシーンを観ると絶対食いたくなりますよね。そして実践した人も絶対僕だけではないはず。




他にもジブリ映画では、食べ物を美味しく見せ、実際に登場人物が美味しそうに食べるというシーンが幾つかあります。自分も食べたらやっぱりうまいんだろうなあと唾を飲み込むこと請け合いです。


ところが例外があるのです。


火垂るの墓で登場する「サクマドロップ水」(勝手に命名)がそれ。これはジブリが巧妙に仕掛けた罠のような気がしてなりません。

サクマドロップの空缶に水を注いだだけ。ドロップの破片が水の中でキラキラ揺れ、いくつもの甘さが溶け込み飲む者を至福の世界へ誘います。少なくとも画面越しではそう見える。飲んだ節子も「甘い甘い」とはしゃいで回る。


あのシーン観ると絶対試したくなりますよね。そして実践した人も絶対僕だけではないはず。


さっそくサクマ式ドロップスを購入します。いきなり中身を全部抜いて水を入れるなんて、そんな野暮なことはしません。全てを食べ終わってからの、鍋の雑炊のごとく、シメとして楽しみに取っておくのです。たまに缶を振ってみて、ドロップの角が取れるのを想像してみるのもまた一興。苦手なハッカ味も我慢して頬張ります。上あごの皮がはげてもへこたれません。

ドロップを平らげたらいよいよ水を流し込む。中でよく振って味が行き届くのを待つ。いざコップへ移し変える。節子のようにはしゃぐ心構えをしてから、じっくり丁寧にワインのごとく口の中へ転がしこむ。





ゴクッ、ゴクッ、ゴク。





全然甘くないんですよねこれ。




これほんとね~衝撃的なのよ。「これサクマドロップ水やない、ただの水や」と叫びたくなること請け合いです。


これこそが、火垂るの墓を通じて僕たちに伝えたかったことではないかと思うのですよ。テレビ越しだとか、遠くの場所や時で起きたことを傍観者の立場で味わうのではなく、実際に行動して得ることのできる残酷な事実、これを伝えたかった。

裕福な時代に生きてきた僕は、決して節子のようにサクマドロップ水の甘さを堪能することはできないのでした。それを知ったときの驚嘆といったらありませんよ。そして戦争の悲惨さという、一言では到底片付けられない重い真実を味覚を通して知るのです。



ラピュタの「目玉焼きトースト」が伏線だったのかどうかは知りませんが、とにかく何でもかんでも実践しているとハンパない目に遭うものです。サザエさんのエンディングとかイナバウアーとか、やって得することなんてあまりないんですよね。いやしかし、サクマドロップ水の経験は僕にとって大きなものであったことは間違いないです。





さて、実はもう一つ、ジブリ映画を観るとしたくなることがあります。


耳をすませば。観ているとその衝動に駆られるそうで、ネットが普及しニートだなんだと騒がれる現代だからこそ顕著に見られる傾向だそうです。









死にたくなるそうです。








いや確かに、あれ観てると色々凹むよね。大人になった今観ても色々鬱っちゃうのかなあ。