自由広場

穿った独楽は廻る
遠心力は 今日も誰かを惹きこむ

ダービーin2009

2009-05-31 22:11:32 | 恐縮ですが競馬
今日は外出していたため、あまり大きく賭けることはありませんでした、競馬の祭典日本ダービー。僕の中ではロジ・リーチ・アンライの力は互角と思っていたため、直前のパドックを観ない限りはどの馬に大枚をはたくべきか迷うところでした。なので今回は本気買いをせず、面白い馬券で攻めてみようと思った次第です。

それはつまり、3着狙い。1,2着は上位人気馬が来るとして、3着には何が来るだろうか。このような観点からダービー予想をしてみたのです。

材料の一つとして、今日の渋った馬場。芝は先行有利と見ました。さらに最近の東京は内枠が来ているというのも見逃せません(この時点でロジに絞れるのでしたね、まさかロジの単勝があそこまで高くつくとは思いも寄りませんでした)。

さらに、先週のオークス然り、東京のクラシックディスタンス上位はサンデー系で占められていることを決して無視してはなりません。


そういうわけで今回絞ったのが10番アントニオバローズ。彼の複勝で勝負してみました。他にゴールドアリュール産が最近気になるのでトップカミングの複勝も購入。今回はそんな感じで手狭に買い揃えました。


パドックを観ていたら、ロジのことも買えたのかな。プラス16だったとは、帰ってから知りました。どのような馬体に映っていたのでしょう。ほんとに久々に、関東の馬が完勝する瞬間を目の当たりにできました。ちょっとホロりときますね。素晴らしい内容、流れに見事に乗っての優勝でした。

2着にはリーチザクラウン。先行素質馬劇場というわけだったのですね、今日の東京は。

そしてなんと、3着にきましたアントニオバローズ!
あまり期待していなかっただけにかなり驚きです。複勝で620円。そこまでの額ではないですが、絞った上での買いなので回収率としては結構なものです。

1~4着までサンデー系。4着のナカヤマフェスタはステイゴールド産、重馬場の鬼ですね、彼が3着に入ってもおかしくなかったです。馬券的には危なかったぜ・・・・・・。

5着にようやく、シンボリクリスエス産のアプレザンレーヴ。この距離でサンデー系に唯一対抗できている血統というイメージが強いです。ロベルト系は大事にしないといけません。

6着のシェーンヴァルトも特筆もの。最後まで買うべきかどうか悩みました。13番人気で6着ですから大したものです。ジャングル産は何かとうるさい、いつ大レースを勝ってくれるのかわかったもんじゃないですね。今後も怖い存在です。





今日は予想が爆発しました。やはり、雨の降った日は強いです。先週のカチカチだったオークスでの損を取り戻すことができました。次週はいよいよ安田記念。東京連続G1開催で自分が最も好きなレースです。荒れるからね。



最後に、今日の教訓。
「雨の日のロベルト系
これはかなり大事にしたい教訓です。今日の穴レースのほとんどはこのロベルト系が演出しています。目黒記念も買っておけばよかったなと少し後悔。後の祭りですけれど。特にタニノギムレット産は恐ろしすぎますね。ということは、来週も雨ならば、安田記念はあの馬で決まりか・・・・・・!?

「今日の地方競馬で学んだこと」 3年K組南友親

2009-05-28 23:47:43 | 恐縮ですが競馬
題名には特に深い意味はありません。

仕事の開始が遅い日は、地方競馬で少し遊んだりします。ウェブ上で視聴可能なので馬の状態を見ながらライブで予想できます。

最近のお気に入りは荒尾競馬。名前に「荒」が入っている時点でなんとも妙味。ここ最近レースを観続け、表面的な展開図や傾向をつかみ、大ざっぱな状態ですがちまちまと授業料を払っています。つまり負けています。地方競馬の発展に繋がると思えばこそ、気持ちよく払えるってもんです。ぐすん。

地方競馬の多くは大体7~9頭、多くても12頭ほどの少頭数で行われます。出走馬の少ない競馬は堅いとよくいわれるように、増して地方競馬は数をこなしてなんぼでして、力量差も歴然となりますから、馬券は15分茹でた卵のように堅いのです。
そこがまたハードボイルドでいいといいますか、競馬の絶対予想的な旨味を感じるわけですね。よく分かりませんけれど、はい。


今日は初めて儲けることができました。たった60円ですけれど。


最後に賭けようと思っていたレースで、ちょっとした手違いで買うことができずじまいということがありました。これでもし当たっていたら悔しいぞ、当たらないでくれ、と祈りながら観戦していたのですが、なんとこのレースが珍しく大荒れ、単勝で4000円近くついていました。

(主観的に)大方血統で買い目が見えてくる地方ですが、この大穴をあけた馬の父を見るとなんとキングヘイロー。中央でも彼の子はしょっちゅう穴をあけています。見極めが難しく、僕は上手に回収できていないですけれど。

今日の教訓として、「穴種牡馬は地方でも穴種牡馬」というのを実感しました。

まだ地方での堅いか荒れるかを見極める嗅覚が備わっていませんが、もうちょびっと授業料を払いつつ、勉強させていただきたいと思います。ちょっとのめり込みすぎかな、自分。

岡崎善生著「将棋の子」

2009-05-27 13:08:25 | きままに一冊。
一気に読んだ。これほどいい本に出会ったのは久々かもしれません。


プロ将棋界の登竜門である奨励会。ここでは名人を夢見る若い棋士の卵が、毎日しのぎを削るようにして研究と実践の日々を過ごしています。奨励会には年齢制限が設けられていて、26歳までに四段へ昇段しないと退会しなければなりません(情報に疎いので確かなことはいえませんが、現在は編入など色々な制度が設けられていると思います)。
夢半ばにして折れ、奨励会を退会した若駒はその後どのような道を歩んでいったのか。将棋会連盟編集部のデスクで10年編集長を務めた著者からの視点で物語は進められます。

まずはじめに書いておきます。これは将棋好きな人もそうでない人も、一度手に取られることをお勧めします。これほど人生の芯を真正面から突いてくれる作品はそうそうないと、やはり若駒である僕は思った次第です。いつか敵陣へ突っ込み金へ裏返る夢を持つ人向け(?)です。

著者の岡崎氏が実際にこの目で見てきた夢と現実の境い目。厳しくもあり、ときには優しくもある将棋の世界。年齢制限により去っていった若者たちのその後を語ることで、将棋界に渦巻く「黒い部分」を暗に描きます。

冒頭は、将棋界を去った若者の一人成田に会いに行くところから始まります。「なんだか旅行記みたいだなあ」と、ノロッとした立ち上がりにそれほど期待感は持ちません。

序盤はゆったりとした回顧録、中盤から一気に盛り上がりやめ時を忘れさせ、終盤では涙腺の緩むのを抑えきれない過激な人生のデッドヒートが待っている。まるで将棋の一連の流れのようでした。


人物の描き方、人間模様を描き近しい存在のように感じさせ、なおかつその人の生き方からこちらも学ぶべきものがあります。司馬遼太郎氏の歴史小説に匹敵する価値があります。

棋界の一見してストイックで色とは程遠い世界に興味を持っていた僕でなくとも、この作品に込められた想いを感じ取ることはできると思います。


また、昭和最後に彗星の如く現れた羽生世代を、まるでのどかな農村を突如襲う鬼の集団であるかのように描いているのも面白く感じました。羽生世代の荒波にのまれ、残ったのは黒星の山だけ。それ以前の将棋の常識を覆す彼らを恐るべき存在に仕立て上げることで、溺れ苦しみ結果去っていった奨励会生の心情を浮き彫りにさせます。漫画的な手法ですが、僕はこれが読み物として正しいものと思います。そして本当に、羽生世代は凄かったんだなと改めて感じるのです。


書きたいことがある。著者岡崎さんの、情熱に押されるがままに描いていく若者たちの姿は、目に涙を溜めずに追うことはできません。やばいっす。感服したっす。


作品にはリリー・フランキーさんの「東京タワー」を髣髴とさせるマザコンで優しい青年が登場し、彼を中心に紐解かれます。26歳で退会した彼らがその後どのような生き方を選ぶのか、もしくは選ばざるを得ないのか、その現実を目の当たりにしてください。


岡崎氏の本はもう一冊あって、こちらも今から読もうと思います。


図書館で借りた本ですが、これはいつも手元に置いておきたい一作でした。近いうちに書店で新書版を入手しようと思います。

オークスin2009

2009-05-24 17:17:33 | 恐縮ですが競馬
桜花賞組のワンツースリーで決まりました、本日のオークス。ブエナビスタが強い競馬を見せてくれました。ハナ差の決着でしたが、内容としては非常に価値があるものだったと思います。世界でも通用する、そう思いたくなる勝ち方です。



馬券のほうはといいますと、当てることはできたがちょっと堅すぎる、誰もがそういう感じだったかと思います。桜花賞組だけの3連単馬券に絞っていればまだ旨味はあるものの、今回はステップレース勝ち上がり組にも魅力的な馬は多かったです。教科書どおりといえば確かにその通りの結果なのですが、ここまでピッタリ当て嵌まってしまうと、なかなか上手な買い方が見つかりません。


基本自分は関東支持派なので、どうしてもレッドディザイアやジェルミナルを低く見積もってしまいます。ディアジーナとダノンベルベールに重きを置いてみたのですが、何ともな結果です。


1~4着まで関西馬、しかもサンデーサイレンス系。なんというかもう東京のクラシックディスタンスはサンデー系の巣窟ですな。来週のダービーも、ちょっとずつ考え方を絞っていかないとなりません。


今日はトータルで結構なマイナス。先週の貯金があるものの油断は禁物です。


最後に今日の教訓。
「やっぱSS系だわなぁ」

自分の趣味について

2009-05-22 11:28:00 | どーでもいいことつらつらと。
「趣味は?」と聞かれたら、まず第一に僕は「野球」と答えます。これは印象の問題で、「ガンダムです」と答えるよりは数倍印象が爽やかだと考えるからです。ものすごいヘンケンですけれど。じゃなかった。偏見ですけれど。


しかしここ最近、野球をする機会も少なくなり、胸を張って「野球」と口にすることを躊躇うようになりました。そこで、代わって答えるようになった自分の趣味は、「将棋」と「競馬」です。


競馬はほんと好きですね。週末が待ち遠しくて、この頃は平日に地方競馬もつまみ食いしています。廃人もすぐそこです。
将棋も同様にして好きです。ラジオでレースを聴きながら、その合間に将棋を打つ、なんて合わせ技を繰り出すことも少なくないです。


なぜ僕はこの二つが好きなのか。自分なりに考えてみました。弾きだした結論として、自分の仕事と密接に関係しているのではないかと思うのです。



まず一つに、僕の仕事は常に頭をフル回転していなくてはなりません。接客業の仕事であったら、たまに暇な時間ができて頭や体をボーっと休めることもできましょうが、僕の仕事の場合、終始頭を冷やす時間はありません。ある種頭の持久走といえます。

そのせいなのか、僕はオフのときも多少頭を働かせていないと落ち着かなくなってしまったのです。

日々鍛錬を怠らないスポーツ選手が、齢の積み重ねや怪我によって引退を余儀なくされたとき、途端に体が衰え、筋肉が脂肪へと取って代わっていく、というのを聞いたことがあります。

それと似ているのかは知らないけれど、いつも頭を使っているものだから、使わなくなった途端に衰えるような気がしてならないのです。

頭を使い、なおかつ楽しめ、独りでもできる。僕にとって競馬と将棋が最適だったというわけです。



競馬と将棋が好きな理由、もう一つあります。こちらの方が大きいかもしれません。


僕の仕事、だけではなく、およそ大体のものがそうですが、「答えや結果を求められる」ことが世の常だと思います。


生徒に答えを求めるためのプロセスを教える。
「答えはこれだよ」「それは間違っている」「こうやって解くんだ」

そういうのにはウンザリです。1000人いたら1000通りの過程があっていいし、答えも1000通りに派生して然るべきです。「答えは一通りしかない」という指導を僕は好まない。
しかし、考え方の過程とそれによって導かれた解答を要求するのがテストというもの。仕方ないから僕はそのように指導しているのです。極力生徒の個性を重視するよう努めてはいますが。


これが将棋や競馬に話を移しますと、「答えが全く見えてこない」のがこの二つなのです。

羽生善治氏の「決断力」という本によりますと、人類はまだ、将棋の全貌の10%も解明していないそうなのです。毎日のように新しい型が生まれ、それに対する戦法が研究され、定跡が分類化されているそうです。

一言で言えば、奥が深い。

ここに僕は惹かれているんじゃないかと思います。決して自分は将棋が上手いとはいえないけれど、未知なるものを追及する楽しさを感じているんだと思います。答えは一通りではありません。


競馬も上に同じ。僕はこれほど奥行きのあるギャンブルはないと勝手に思っています。ここで熱く語りすぎるとただのギャンブル談義になってしまうので端折りますが、とにかくこちらも答えや考え方の過程が一貫していない。競馬を知る上で最も有効な参考書は、孫子の兵法書であると考えているくらいです。それくらいに競馬馬鹿なんですよ僕は。縮めてケイバカ。



誰しもそうなのかは知りませんが、僕は学校で「答えは一つしかない」と学んできました。なぜその答えになるのか、明確な理由を述べられることなく、「ふーんそうなのか」でスルーしてきました。受け入れてきました。
今になって思うのは、教育とは非常に曖昧で揺るぎやすいものだということ。60年前と今とでは教育理念もだいぶ異なっています。今日求められた答えが明日は全く別のものになっている可能性だってあるのです。



「答えは一つしかない」と教えられてきた過去に反動するようにして、僕は今答えの見出せないものを追求しているのかもしれません。脳の筋肉が衰えないよう鍛えながら、コツコツと、逆風に耐えながら恒久のテーマに立ち向かっていくのだろうと思います。


そしていつか、常識を覆すようなことの一つでもやりのけてみたいものです。


あー、10万馬券当ててみてぇ。

せたがやおごそか

2009-05-20 11:00:59 | どーでもいいことつらつらと。
三軒茶屋駅に、「せたがや健や化(すこやか)」と書かれた世田谷区主催らしいイベントのポスターが貼られている。

おそらく健康について世田谷区民が集まって語らう的なイベントなのだろう。

それが昨日駅を通った際見てみると、そのポスターの上にさらに貼り紙が。


「せたがや健や化は、インフルエンザ対策のため中止となりました」


なんという凄まじく殺傷能力のあるオチ。健康について考えるフォーラムが、流行病の妨害によって中止に追い込まれたのだ。



つまるところ、健康について一番大切なのは、「なるべく人がいないところにいるべき」だということだ。会場に一緒くたに集まったら感染の被害がどれほど甚大か計れたものではない。健康のために集まったのに菌をもらっていては笑えない。いや僕は笑える。

「せたがや健や化」という、のんびりとした文字にやわらかなイメージで描かれた抽象画のポスター。その上に殺伐と、慌てて貼り付けたのか若干斜めになっている中止の告知。このコントラストに僕はイチコロだった。

たった一枚半のポスターでここまでメッセージ性の強いものを僕は見たことがない。

こりゃあ危機感持たずにはいられないね。マスクくらい買わないと。

スーパーロボット大戦OG

2009-05-19 01:53:30 | やっぱりゲーム。
途中何度も他ゲーに浮気しながら、スパロボOGをやっとクリアしました。ラスト2話くらいで急激にやる気が失せて(恒例のラストダンジョンのジレンマ)、「もうどうでもいいや」くらいに半分投げていたのですが、パイロット考察などをある程度書き上げている状態だったので、何とか終わらせました。いつも通り、ラストはルーチンワークを強いられる定番のグダグダ感が漂いました。
しかし、全体を通してみれば、中々の良作だったように感じます。


OGについて、以下カテゴリ別に少し掘り下げていきたいと思います。


シミュレーションRPGとしての質を追及したキャラ設定とストーリー

OG最大の特徴は、やはりスパロボオリジナル作品しか参戦していないことにあります。ガンダムやマジンガー、ゲッターやナデシコなどは登場しません。かつてのスパロボEX(これがまた名作なんだよね)から始まった、バンプレストオリジナルの機体とパイロットしか戦場を駆けないのです。これにより、原作ファンの意向を意識せずキャラとストーリーを作りこむことが出来ます。

僕としては、スパロボというよりもフロントミッションに近い気分でプレイしています。従来のスパロボはキャラゲーの色合いが強く、最近は特にその傾向が強くなっています。それに逆行するように、スパロボOGは「シミュレーションRPGとしての質を追及」しているように感じたのです。

リュウセイ編序盤で仲間になるラトゥーニ・ジャーダ・ガーネットは、フロントミッションのナタリー・キース・JJを彷彿とさせました。パイロットごとの特徴、格闘系か射撃系か、戦闘員かサポート要員か、といった点も境界線がしっかり引かれていて、シミュレーションRPGの王道を感じさせる部分が随所に見られました。正規のスパロボの、戦闘員かサポート員か判別のつかない曖昧なキャラクター(例えば炎ジュンなど)が存在しないので、パイロット育成にしても載せる機体にしても選別がしやすくなっています。

また、従来と比べてパイロットの数が圧倒的に少ないのも大きな特徴ですね。Aの半分の20人ちょっとしか参戦しません。これが僕的には最大の魅了になったわけで、こうすることでキャラ一人ひとりにスポットライトを当てる機会が多くなり、シミュレーションRPGの核でもある重厚で綿密なストーリーに一役買ってくれます。

とはいえスパロボはスパロボ、ストーリーはそこまで重く厚くはなっていませんでした。端折る部分は大いに端折り、ないがしろにされるキャラは大いにないがしろにされます。お祭り騒ぎが前提ですからね、スパロボは。その身軽さがスパロボ独特の味にもなります。「立ち位置わかってんな」と感じさせます。



OG独自のシステム

OGから実装されたのが武器換装システム。好きな機体に強化パーツ感覚で幾種かの武器を装着できます。これ実は、ユニット各々の個性を潰すことになっちゃっています。装着する武器にはそれぞれ重さがあって、機体ごとの搭載量以内で選ばなければなりません(ここら辺がフロントミッションとかぶる)。素材が遠距離重視のユニットには近距離系を、移動後攻撃に乏しいユニットには移動後攻撃可の武器を、というように弱点を補えるので、結局どのユニットも個性のない平凡なものに仕上がってしまいます。ここが僕的には×でしたね。

ただしグルンガストやサイバスターといった我の強い(?)ユニットは武器換装ができません。でもなぜかヴァルシオーネやアルトアイゼンはできるんだよな、なんでだろう?

さらに、ほとんどのキャラがほぼ全てのユニットに乗り換え可能というのも可笑しな話でした。アルトアイゼンに全キャラ搭乗可能は矛盾しています。最初に「キョウスケしか乗りこなせない」的なセリフもありましたし。乗り換え可はグルンガスト程度で留めておくべきだったように思います。せっかくキャラごとの個性が完成しているのに、載れる機体が何でもアリでは結果バランスを破綻させます。

あと、ゲシュペンスト系機体多すぎ。Mk-ⅡやらTTやら、ビルトシュバインにヒュッケバイン009・・・などなど、この系統のユニットが多すぎて(従来のスパロボでいうガンダム的なポジションなんだろうが)把握しきれません。どのユニットにも強い特徴がなく、見た目にもほとんど違いがないので、乗り換え時に誰をどれに乗せようと思っていたかをよく忘れました。

自分の好きなように機体をカスタマイズできる点は面白かったのですが、総じて面倒くさいという印象しか与えず、結果個性のない汎用機体が量産される結果になってしまった、武器換装システム。続編のOG2もプレイする予定ですが、ここがどのように改善されているか個人的に注目です。



基本的に「真面目でやさしい熱血漢」

かつてのスパロボは、主人公登録時に性格を選択することが出来ました。その中で最も主人公らしく物語に溶けこめやすいのが、この「真面目でやさしい熱血漢」。今作はスパロボ歴代の主人公キャラが勢ぞろいしているということで、そのほとんどがこの性格で統一されていました。唯一の例外はエクセレンくらいです(このオリジナルキャラを作り上げただけでも、IMPACTはすごいと思う)。リュウセイもブリットもタスクも、僕には同じキャラにしか見えませんでした。能力的にも大差ない(格闘寄りのオールマイティ系、援護無し)し、ストーリー上の絡み方も自ら首を突っ込む野次馬キャラのイメージが拭えません。

僕として、Fプレイ時なんかもそうでしたが、敢えて主人公の性格を痛いように設定したりしてました(確か声優がエヴァのアスカと同じ宮村優子)。今作もあれくらいのマイペースキャラがいてもいいように思いました。全員が上手い具合にまとまれる意思統一しやすい面子ってのは都合よすぎると思います。クールなライも最終的に溶け込んでるし。

さらに、恋愛模様も随所に散りばめられているのですが、「戦艦内であいのり」って感じです。ラブワゴンならぬラブバトルシップ。終始中途半端でこそばゆく、一番見ていて安心できるのがジャーダ・ガーネット夫妻くらい。どれもこれも、男は不器用、女は度胸、という感じで客観視していると興ざめ。最後まで中途半端だったので、だったら最初から描くなという感じでした。まあ続編への伏線にはなっているのでしょうけれど。



総合的な感想

やはりキャラクターが最小限に抑えられていることで、一人ひとりにスポットをあてる機会が増えている、という部分が僕には光って映ります。準じて物語はこんがらがることなくすんなりとまとまり、完成品をプレイしているんだなという気分にしてくれました。ぶっちゃけ従来のスパロボのストーリーって取ってつけたようなもんだからね。
ただ、ラストの、とりあえずボリューム満載にという勢いで装甲の高い敵を氾濫させるのは、僕としては耐え難い苦痛です。ここでジレンマが発生しプレイは途中で止まってしまいました。
それさえなければ、ほぼ満足。第4次やFの次に位置する良作だったと思います。


次回はお約束、パイロット考察を掲載する予定です。

ヴィクトリアマイルin2009

2009-05-17 16:18:31 | 恐縮ですが競馬
第1回以来、このレースとは非常にウマがあいます、ヴィクトリアマイル。今年は凱旋帰りのウオッカが出走とあって、それだけでも豪華なラインナップとなりました。


基本的に、海外帰りの馬は買わないと決めています。輸送のストレスやなんだかんだで思うようにレースが運ばない、というスタンスでいるのが自分。

「ウオッカは来ないだろ」

というのが事前の見解でした。


ところが。


パドックの気配やばすぎだろ。「勝つためにここに来ました」という覇気でみなぎっている。第1回覇者のダンスインザムードを思い起こさせました。


他にも同じ枠内のザレマも好気配。もうウオッカとザレマしか見えませんでした、この二頭の馬単表裏を厚く買います。


それ以外に、今日の芝は内枠の先行勢に分があると見て、1番のショウナンラノビア、ブラボーデイジーといった中穴も買っていきます。もう外枠にいる馬たちは視界に入りません。


ダイワスカーレットのいない今、好位を走らせたら彼女を凌ぐ馬はいませんね、ウオッカの圧勝でした。

そして2着に来たのがなんとまあブラボーデイジー。それほど期待していなかっただけに驚きです。
さらには3着粘った逃げのショウナンラノビア。やはり今日は内が良かったか。
4着に惜しかったザレマ。他人気勢のカワカミプリンセスやリトルアマポーラは思ったほど伸び切れませんでした。


先週のNHKマイルは散々でしたが、今日は上手に買えましたね。




これはワイドですが、他に馬連、複勝も的中しました。馬連で5000円以上付いたのはかなり美味しかったです。


今日は午前でコンスタントに当てることができ、回収率は300%と自分的にかなり納得の出来。やはり自分は、「雨が降った次の日の東京」に強い!これはマジで。


1着に1番人気が来たものの、2着3着はやはり穴。ウオッカは次元が違っただけ。
まだまだ今年のG1は荒れ模様です。来週のオークスもひょっとしたら、とんでもない逆転劇があるやもしれませんね。

エヴァンゲリヲン新劇場版:序

2009-05-14 13:25:04 | たまには映画。
2作目にあたる『破』の公開も近いということで、前々から観たいと思っていた『序』を観賞しました。


予備知識なしで挑んだので、1作目がどこで終わるのかも知りませんでした。内容は第5使徒ラミエルまで、テレビアニメ版でいうところの第6話まででしょうか。日本中の電気を集めてやっつけるヤシマ作戦です。

冒頭、『シンジがネルフへ来てエヴァに乗りコテンパンにされ暴走するまで』はかなり駆け足で、「おいおいこんなに展開早くていいんすか?」とついていくのに必死でしたが、物語に重要性を帯びてくる零号機の暴走や、シンジとゲンドウそしてレイとの相互関係などは丁寧に描かれていて安心しました。クライマックスのヤシマ作戦は、テレビアニメ版以上に間を持たせ慎重に進められていて、適度な緊張感と新鮮な気持ちで魅入ることができました。



別に自分はエヴァフリークでもなんでもなく、むしろ同じ時代のアニメとしては断然ブルーシード派ですが、やはりエヴェはいつまで経っても褪せません。面白いですね。

『序』はその名の通り本当に序の口で、テレビアニメ版の編集+αという感はありました(このα部分が際立っていますけれど)。

来月公開の『破』はオリジナル色を濃厚にしていて、新キャラの眼鏡っ子も登場するとか。しかも声優が坂本真綾だとか。ニーズの狭間にジャストフィットって感じでしょうか。よくわからんけれども。


まあ結構楽しめたので、時間に余裕があったら、『破』はスクリーンで観てみようかな、という気分です。